表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
第二の人生はゲーム世界で  作者: 一 咲也
転生先はオンラインゲーム
24/67

第二十話

投稿遅くなりました。すみません。

「終わった。みてぇだな。」


背後から声がかかる。言わずもがなガルスである。

リアは無言で頷いた。


「今日は戻るか?」

「そうするにゃ。今日はもう疲れたにゃ。」


実際、リアの体力はかなり消費していて、魔力もつきかけていた。

視界の端にある時間を見ると19時半。赤狼の長とは二時間近く戦っていたようだ。

休憩を挿みながらではあるが、既に半日潜っている。


「とりあえず休憩して、それから戻るかにゃ」


そう言うと、リアのスキルの方のアイテムボックスから宿のおばちゃんに作ってもらった軽食のサンドイッチを二つ取り出し、片方をガルスにさし出した。


「おう。いつもすまねぇな。」


ガルスがそれを受け取ったのを確認すると、腰を下ろし二人同時にかぶりつく。

腕輪のアイテムボックスとスキルのアイテムボックスは同じのようで圧倒的な違いがある。

腕輪のアイテムボックスが収納だとするとスキルのアイテムボックスは保管。収納はただ入れるだけだが、保管は中で時間が止まるのだ。

これが発覚して以来、リアは、食料系統含め、ドロップアイテム以外は自身のアイテムボックスに入れていた。


「やっぱ動いた直後の飯はうめぇなぁ。」

「わかるにゃ。これを食べてようやくやりきった感覚になるにゃ。」


保管庫に入れていたサンドイッチの野菜は新鮮で、肉も乾いてないためジューシー。

とてもおいしいのだ。

食事が終わると、回復薬を飲み体力を回復させる。

準備を終えると立ち上がり、


「さて、帰るかにゃ。」

「おう!」


そう言葉を交わしてから走り出す。

それから極力モンスターとのバトルを避けて、二人はダンジョンを後にした。


~~~


「ふぇ~。疲れたにゃあ、」


街についた時には23時を過ぎていて、灯りがついた家はまばらだった。

リア達もギルドに報告次第すぐに解散することにする。


ギルドに向かう途中、突然ガルスが立ち止まる。

不思議に思ったリアは、足を止めて振り返った。

ガルスは深刻そうな、それでいてさみしそうな顔で俯いている。

気になったリアは尋ねることにした。


「ガルス?どうしたのにゃ?」


ガルスはしばらく無言のままだった。


「なぁ、嬢ちゃん。」

「?」


どうしたのだろうか。ガルスは黙ってしまった。

が、顔をあげたガルスはそれまでの深刻な顔が噓のようにニヤっと笑うと


「いや、明日と明後日二日連続で潜らねぇか?」

「それはダンジョンで一晩過ごすって事かにゃ?」

「おうよ。」


それは魅力的な提案だった。

二日間なら更に奥へ進めるのだ。効率的に攻略できる。


だが、気になることもあった。

それはカインとレインの事。明日の朝には二人は来るだろう。だが、二人は二日間連続は難しいだろうし、二人はレベルも低すぎる。

それに二人の同行をガルスが、ガルスの同行を二人が許してくれるだろうか。


「嬢ちゃん?」


不安そうにガルスが尋ねてくる。


「あー、それってあと二人メンバーを追加してもいいかにゃ?」

「あ~。朝言ってた二人か?俺は別に構わねぇぜ。」


リアの心配は不要のようで、ガルスはあっさり承諾してくれた。

それから再び歩き出す。


実際のガルスの要件がこの件でない事にリアは気づいていた。

だが無理に聞き出す必要もない。相手のタイミングに任せればいいだろう。

だからリアは何も言わなかった。


ギルドへの報告を終えてガルスと別れると、宿へ向かって歩き出す。

もう灯りがついているところはほとんどない。

騒がしいのは、ギルドにある食事スペースやこの街に数少ない酒場くらいだろうか。


「ただいま戻ったにゃ。」


宿に戻ったリアはいつもおばちゃんがいる方へ声をかける。

すぐに奥から出てくると、「あら、遅かったわね。おかえりなさい。」と、いつも通り迎えてくれる。


「今日はかなり奥まで潜ったからにゃ。もうくたくただにゃ。」


そう言ってリアは、肩をひそめてにゃははと笑った。


「そうかい、お疲れ様。

疲れてるとこ悪いけど、あんたにお客が来てるよ。食堂の方で待たせてるから、準備が出来たらいってやりな。」


それだけ言うと、おばちゃんはまた奥へと戻っていった。

客とは誰だろうか?

特にやることもなかったリアはそのまま食堂へと向かう。


(あの二人…)


食堂にはまだ人が大勢いたが、リアの客がその二人だとわかり二人のいる席へと向かった。


「夜遅くに何の用だにゃ?」


声を掛けた先にいたのはカインとレインだ。


「あぁ、明日?から俺ら休みでさ、連続で潜ろうかと思ってるんだけどリアもどうかなって思って。

ご飯の時はログアウトしちゃうけどそれ以外はずっとダンジョンにこもろうかなって。どう?」


カインの提案はリアがしようとしていた事なので、その提案には驚いた。

だが、ダンジョン内ではログアウトできないという事を二人は知っているのだろうか。


「それは都合がいいにゃ。ちょうどこっちの冒険者仲間とも二日連続で潜ろうって話になっててにゃ、二人も誘う予定だったのにゃ。」

「それなら_」

「だけど、ダンジョン内は移転不可能にゃ。ダンジョンに入ったら戻るか死ぬかでしか出られないにゃ。そこは二人とも大丈夫かにゃ?」


執筆が進まないorz


読んでくださりありがとうございます。

よろしければブックマーク、ポイント、誤字報告、感想などお願いします。

励みにします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ