第十七話
文章の書き方がわかりません(白目)
まだ寝ていたい気持ちに鞭を打って海星はベットから無理矢理体を動かした。
いつも通り朝食をとって歯を磨き、顔を洗って制服に着替える。
いつもと同じ時間に家を出ると、やはりいつも通り外には玲が立っていた。
「おはよ」
そう言って近づけば、向こうもおはようと返してくる。
「今日で今週は最後だな。」
「当たり前だろ?金曜日なんだから」
いつも通りの馬鹿げた会話。なのに、
最近というか、一昨日からなぜかいつも通りのテンションが出ない。
それでも心配させないように無理矢理作って
「なあ、土日お前どうすんの?」
元気にそう問いかける。
「俺?俺は、どうせやることないしタワロゴやろっかなーって思ってるよ。
ほら、仕事してない奴らってずっと出来るから、その分レベルとか離されるだろ?」
「それもそうだな。じゃあ一緒にやるか?」
「そのつもりだよ。」
「当たり前だろ?」そう付けたして玲は先を進む。
「ってかよ、ご飯はもちろん食べるけど、家帰ってから土日とぶっ続けでやらね?」
「お、いいね。それならかなり追いつけそうだ。」
いつも通りの登校の様子。
二人はゲームの打ち合わせをしながら学校へ向かった。
~~~
「おっはよー!」
教室に入ると、玲の隣の席の林優香が声をかけてくる。
おはようと返して席へと向かう。
玲は自分の席に荷物を置いて優香と一緒に海星の席へと歩いて来ると、海星を囲むような位置についてしゃがんだ。
その光景ほぼんやり眺めていると、優香がそれを指摘した。
「最近どうした?二人してぼけーっとしちゃって。」
「してるか?」と聞き返せば「うん。」と返ってくる。
「んー、ゲームしてぇなぁって。」
「あ~。あれかい?この前出た『タワロゴ』ってやつ?」
「そうそう。」
そう。海星はタワロゴにはまっていた。
単純なルールにありきたりな世界観。シンプルなのにものすごく楽しいのはプログラムが今までと比べ物にならないくらい優れているからだと思われる。
「玲もやってるの?」
「やってるよ。あー、でも内緒な?三年なのに勉強すっぽかしてるのバレたら先生に何言われるかわかんねぇし。親より先生の方が進路に五月蠅いから面倒なんだ。」
シンプルなゲームだからこそ、なぜ魅かれるのかと言えば他よりも輝いてるものがあるからだ。
それがNPCなのかほかのモノなのかはわからないけれど、多分これはゲームの域を超えている気がする。と、海星は思っていた。
異世界と繋げていると言われても納得できる自信がある。
「玲君は優秀ですからなぁ~。期待の的なんだよ。誰も就職できない世の中なんだから」
「それが迷惑なんだって。こっちからすれば無理矢理押し付けんなって話だ」
「あはは~。私は親の後次ぐことが決まってるから何も言われないけどねぇ。」
「でも勉強必須だろ?」
「まあね、」
ここに彼女がいたら、どれだけ楽しいだろうか。
「海星は進路どうなってるっけ?」
いつもと変わらず、楽しいけど物足りない日常に、突然彼女が加わっても、多分何の違和感もなく話せるだろう。会話に混ざれるだろう。
NPCだろうけど、NPCとは思えない。
「海星?」
もし、もしNPCじゃなかったら、誘えばこうやって話すこともできるだろうか。
「海星~?」
ゲーム内だけじゃなくて、現実に彼女がいたら、退屈な日常は変わる気がする。
「海星!!!」
突然大声で名前を呼ばれて、海星は肩を震わせた。
「あ、ごめん優香。聞いてなかったわ。」
謝って問いただせば、
「知ってる。ま、予鈴鳴るしもういいわ。またね」
そう言って優香は自分の席に戻っていった。
怒らせただろうか?
「何だったんだ?」
「まぁ、くだらない話だよ。」
「そうか。」
「おう。ま、俺も席戻るわ。」
「ああ、また後で。」
どうにも調子が出ない。なぜだろう。
とにかく、早く遊びたい。
そんな気持ちがただただ海星の中を渦巻いていた。
中身を出さないように闇を書くのって難しいですね。
読んでくださりありがとうございます。
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