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NEET?  作者: そばこ。
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NEET=転移者?

-真っ暗などこまでも続く空間だった。

体の感覚はある。しかし、違和感を感じ視線を下に向ける。

「おかしい。」

思わずそんな声が漏れる。

自分の目には久しぶりに見るしっかりと二本足で体を支えられる丈夫な脚があった。

さっきまでのことを思い返してみる。

確かバカと喋っていて、気がついたらこの空間に1人取り残されていたということになる。

-確かに今疑問は沢山ある。しかし、一つだけどうしても納得できないことがある。

「どうして俺はここまで冷静なんだ?」

声に出してみる。しかし何も変化は無い。

そもそも俺はこんなCOOLキャラではない。

COOLの皮を被ってるに過ぎない、

自分で宣言するのもなんだが俺はいわゆるイキリ厨二病オタクだ。

COOLっぽいように周りからは見えている(ことを願う)が、本質は異世界系や萌え系、日常系までストライクゾーンとする2次元しか愛せない系のオタクだ。

…あと、ついでにロリコン気味だ。さっきバカが当てたひまりちゃんもロリっ子だ。欲しかった。

やばい。自分で宣言しといてだいぶ悲しくなってきた。

ああ。もう死にたい。てかここってもしかして死後のヘブンだかヘルだか言う世界だったりするのか?

だとしたらそれはそれで悲しい。

「ですよねー。悲しーですよねー。死にたいって言われてほんとに死んでそのあと喜んでる人漫画でしか見たことないですもん。」

おお、分かってくれるか。いや待て。今のは誰が返答を…

「あ、私です私。後ろにいますよー」

そう言われて振り向くと、そこには見るからに天使と言わんばかりの人物が立っていた。

「やっぱりこのカッコって人間の思い描く天使なんですかねー。」

そりゃそうだ。頭の上に輪っかうかべて白い羽根生やして長い金色の髪の毛付けて白い無駄に長い服着てりゃ誰だって天使だと思うわ。天使っぽく無いとこは見るからににぼけーっとしてて絶対マイペースなんだろうなって思わせる顔くらいだ。そこまで思って気づいた。

「お前誰だ。」

「やっとですか。」

その天使らしき人物はこう言った。

「私はマイマイ。神に使える天使に使える式神です。」

-こいつ、天使じゃねえのかよ。そんなカッコしてるくせに。

「酷いですねー。まあこれちょっと着てみたかったから上司の天使様からこっそりお借りしてきたやつなんですけどね。あ、あとココロガヨメルノカ!的な質問とかめっちゃされるんであらかじめ言っときますけどこれは私の式神としての能力です。個性です。あ、あとなんでこんなに冷静なんだーみたいな事を呟いてらしたんで説明するとそれは天界だからです。天界ではなんか頭に血が上って逆上するバカとかが出ない様に大天使様がどんな時でも落ち着いていられる結界を張っているおかげです。あ、でもこっちの方が先に説明した方が良かったんかな。えーっとマニュアルマニュアルっと…えーっと128ページか」

-なんか一人でめっちゃ喋ってるが、要するにこういうことか。

ここは天界。結界貼られてるおかげでみんな冷静になる。あの天使…じゃなくて式神は心が読める。まあこんなもんだろ。あっちから

「あ、やっべこのページ多分いらないと思って前に鍋敷きとして使ったんだ」とかいうどこぞの仙人みたいなセリフが聞こえたが、まいい。冷静に考えられるおかげで頭の中がまとまった。

「ここに俺を呼んだ理由はなんだ?」

「あ、そうだそれの説明しなきゃ。それはですねー、あなたがNEETだからです。まあ性格には世間で言うNEETでは無いかもしれませんが、NEETとは、いわゆる職業にも学業にも、職業訓練にも着いてない人のことを指します。18にもなって高校にも行かず就職もせずその訓練も受けていないあなたはNEET。その定義に当てはまる存在なのです。」

「だとしても、ニートだからといって天界に連れてこられる理由にはならないはずだ。」

そう言うと、マイマイは面倒くさそうに説明を続けた。

「いいですか?今日本という国の人間のほとんどはお金が足りなくて困ってますよね?そしてその中には子供が金を何らかの形で消費させてるからお金に困ってる人もいる。なぜか。子供がNEETだからです!家にお金を入れず、ただただスネをかじり、将来のために進学することも無い!なら、別のところで役に立たせればいい。そして今あなたたちが異世界と呼ぶ世界ではなんか魔王が現れてさあ大変な感じになってます。どうしましょう。そうだ!NEETとか言う社会のゴミをそこに送って魔王倒させればWINWINじゃん!神様たちはそう考えました。そしてそのNEET異世界転移計画を進めるNEET転移大臣に任命されたのが私の上司の天使様です。しかしただ転移させてもボロクソにやられてそのままくたばるのがオチなんで特殊能力的なのを与えてから転移させることにしました。そしてあなたはその試し運転の20人の初期型転移者の19人目に選ばれたというわけでございます。」

-うん。説明がくそ長い。まあいいや。

「要するに、NEETを異世界に能力付きで転移させて魔王を倒して貰おうって計画で試しに転移させる20人の19人目が俺ってわけか。」

「ま、早い話そういうことです。あーでも正確にはあなたは18人目なんですよ。いやー五人目の時に私が間違えて仕事休憩してただけの普通の人送っちゃったんですよー。で、今私の上司が色んなところに謝って回ってます。だから本当はこの転移者の相手も上司の天使様がするはずなんですけどねー。今忙しくて特別に式神の私がやってるって訳です!あなたラッキーですね!」

ふざけんな。絶対こいつの上司の方が良かった。てか上司の天使様が不憫でならない。後俺も間違えて転移させられることにならないか?

「あ、あと能力を与える時にいい能力であるメリットスキルだけを与えると与えた人の四肢が爆散した事例があるということで」

「は?」

やばい。俺死ぬのか?

「最後まで聞いてくだいよー。そのために不利な能力、デメリットスキルというのも付与されてそれでバランスが取れるという訳です。ちなみにどっちのスキルも元々の世界にでの生き方などに依存します。」

「ちなみにその能力って…」

「あ、そろそろ転移させないと」

マイマイはそう言うとどこからかレバーを取り出した。

「ポチッとな☆」

その瞬間視界が歪み、次の瞬間、俺は、


イカとたこを合わせて巨大化させたような生き物の前に立たされていた。

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