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暗闇に映る

   暗闇に映る


 何となく寝付きが悪いので、スマホで動画サイトを観ていました。

 程無くすると眠気が来たので、部屋の明かりを消す前にスマホの画面を落としました。

 すると暗闇に反射する私と、その背後に能面の様な顔の男が写りました。目は虚ろで、口はだらりと開かれていますが、仮面の様にピクリとも動かず、私の倍はあろうかという大きな顔でした。

 ビクリとしてスマホを落としました。勇気を出して後ろを振り返ったのですが、そこには普段通りの私の寝室があるばかりでした。


 それから一年後位でしょうか? 前の能面の男の事はしっかりと覚えていましたが、ただの見間違い程度にしか考えていませんでした。

 その日私は夜中までテレビを観ていました。程無くして眠気が来ると、また部屋の明かりよりも先にテレビのスイッチを切りました。

 すると居るのです。私の背後にあの時と同じ顔の大きな能面の様な男が。ぬぼーっと立ち尽くし、私の後方の壁に首をもたげて。

 私は実家を出て一人暮らしを始めました。

 今でも暗く反射するする様な物はなんとなく避けています。

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【実話怪談を収集しています。心霊、呪い、呪物、妖怪、宇宙人、神、伝承、因習、説明の付かない不思議な体験など、お心当たりある方は「X」のDMから「渦目のらりく」までお気軽にご連絡下さい】 *採用されたお話は物語としての体裁を整えてから投稿致します。怪談師としても活動しているので、YouTubeやイベントなどでもお話させて頂く事もあるかと思います。 どうにもならない呪物なども承ります。またその際は呪物に関するエピソードをお聞かせ下さい。 尚著作権等はこちらに帰属するものとして了承出来る方のみお問い合わせよろしくお願いします。
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