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105/160

   105.蚊


 俺は寝付きが悪い。その日もそうだった。

 暗くした寝室でボーと目を瞑っていると、ようやく眠気が来た。眠気に任せて身を委ねていると。


  プ~~ン


 蚊が近付いて来た音に耳元を打った。

 電気をつけて憎い宿敵を捜すが、いつまでも見つからない。

 鬱陶しいと思いながら、電気を消し、蚊取り線香をつけて再びに寝直す。


 プ~~ン


 とても苛ついていた俺は、思いっきりに自分の耳元を叩いた。

 するとどういう訳か、俺の耳に叩き付けられる予定だった掌に、生暖かい肌の様な感触があった。


「いった~~い」


 そう声がして電気を付けたが、何も見つからなかった。


 その日は眠れなかった。

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【実話怪談を収集しています。心霊、呪い、呪物、妖怪、宇宙人、神、伝承、因習、説明の付かない不思議な体験など、お心当たりある方は「X」のDMから「渦目のらりく」までお気軽にご連絡下さい】 *採用されたお話は物語としての体裁を整えてから投稿致します。怪談師としても活動しているので、YouTubeやイベントなどでもお話させて頂く事もあるかと思います。 どうにもならない呪物なども承ります。またその際は呪物に関するエピソードをお聞かせ下さい。 尚著作権等はこちらに帰属するものとして了承出来る方のみお問い合わせよろしくお願いします。
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