交わりはずのなかった二人の運命が交わる日
あの日、あの時ーー
俺たちの、私たちのーー
運命は繋がったーーーー…………
◇◆◇◆◇◆◇◆
「昨日の試合凄かったよな!」
「あぁ、凄かったな!」
春も過ぎて夏に向かい暑くなろうとする5月。
高校生三年生の俺、小池隼人はいつも通り、サッカー部の仲間の高井建人と一緒に学校から家に向かって歩いている。
今日は中間テストで部活も休みで青空の下、俺と建人はテストの話を一切せず、昨日やってた日本代表の試合の話をしていた。
「まさかあそこから、あのスルーパス出すなんてな!」
「確かに! でも、あのスルーに反応するのもさすがだな! ……ほんと、建人にも見習ってほしいもんだ」
そう言って俺は流し目で建人を見る。
俺と建人は同じ聖光高校のサッカー部で共にレギュラーでスタメンだ。
俺はトップ下、建人はFWで俺たち二人のコンビでよく点を取っている。
聖光高校は県内でも上位を争う高校で、俺と建人はその主力だ。
「いやいや!! 隼人のパスが厳しすぎるだけだろ!?」
俺の言葉に建人は言い返して来る。
「いや、相手の裏をかくならあれくらいやらないとダメだろ?」
「いや、だったらアイコンタクトくらいしろよ!?」
俺と建人はいつものように、テレビの話から脱線して自分達の事を言い合う。
ぇも、こうやって意見を言い合えるのはいい事だと俺は思っている。
「そんな事してたら、相手にバレるだろ? 感じとれ!」
「感じとれってったってな!!」
「いい訳はいいからーーんっ?」
いつものように建人と言い合ってると、俺の前方に白いカバーのついたスマホが落ちていた。
それを見つけた俺は近寄って拾い上げる。
「おい隼人、それーー」
建人が話すのをよそに、俺はスマホを拾い上げると、画面に触れる。
すると、現れたのはウサギの画面だった。
なんでウサギ……?
そう思っていると、急にスマホが鳴る。
そこには『公衆電話』となっていた。
もしかしたら落とし主かもしれない。
でも、普通はスマホはロックをかけてあるから出るにも出られないと思う。
しかも、公衆電話って……。
「お、おい!」
建人が呼びかける中、無理だろうと思いながらも、俺はダメ元で画面を操作する。
「あっ、いけた」
すると、ロックがされてるかと思いきや、ロックはされておらず、俺は電話に出る事が出来た。
今どき画面にロックをかけない奴なんているのか?
「も、もしもし?」
そんな中、俺は恐る恐る電話に出る。
「えっ? あっ、そ、それ! 私のです! 返してください!!」
すると、電話に出るなり、俺は泥棒扱いされた。




