遊園地1
どこに行くんですか? そう尋ねても、秘密、とだけ言われて結局分からない。ただ、皆の様子を見るとすごく楽しそうだ。私の反応を想像しているのか、自分自身が楽しみなのか、分からない。でも、楽しそうに見える。
「もうすぐ着くよ」
やっと分かる、そう思ったとたんに目隠しをされた。
「何ですか?」
「ごめんね、着くまでは秘密」
佐々木さんにそう言われた。どうしてこんなに隠すのだろう。どっちにしろもうすぐ着くみたいだから、それまで待つことにした。そして、待つこと五分くらい経った。
「さあ、着いたよ」
そう言って、目隠しを解いてくれた。目をゆっくりと開ける。と、そこには、
「遊園地?」
「そうよ。姫ちゃんを楽しませようと思って、皆で計画していたの」
見回すと、大きな観覧車やジェットコースターが目に入る。それだけで、気持ちが高ぶり、
「嬉しいです! ずっと遊園地に行きたいと思っていたんです! ありがとうございます」
「そんなに喜んでくれるとは」
「今日は思う存分遊べ」
まずはジェットコースターに乗る。ジェットコースターが終わってからは、別の絶叫マシーンに乗る。最後の締めは人気のアトラクション。どのジェットコースターに乗ろうかな。
「何にす……」
「ジェットコースター!」
「即答かよ……よし、じゃあ近くのに乗るか」
城之崎さんの言葉を聞いて彼の手を取り、走った。私は早く乗りたくて、近くにあるジェットコースターまで全速力。
「時間はあるから、急がなくても……って、聞いていないか」
一発目のジェットコースターに乗る。もちろん、皆も一緒に。そして、あっという間に終わった。
「一発目にあれはちょっと……」
「城之崎さん? あれ、皆さん大丈夫ですか?」
「大丈夫だ。にしても、あれに乗ってけろりとしているとは……」
「尊敬に値するよね」
一之瀬さんが頭を押さえながら言った。そのあとにはシンさんも、褒めている感じのことを言った。私には全然だったけど、どうやら皆にはキツかったみたい。我に返った私は、少し休憩をとることにした。




