表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
66/128

妙な胸騒ぎ

家の中はいつも通りで少し安心する。でも、胸騒ぎは消えなくて……

「姫華さん、どうしましたか?元気がないような気がしますけど」

部屋に戻る途中、雪川さんにそう言われた。やっぱり、顔にすぐ出るんだと思う。

「少し胸騒ぎがして。根拠はないんですけど」

まあ、胸騒ぎはそういうものだけど、と言いながら思う。それを聞いた雪川さんは少し考え込む。

「あなたがそういうなら、何か起こるかもしれませんね」

「そんなわけは、て言いたいですけど、こんなのは初めてなので否定はできないです」

雪川さんはうん、とうなずき

「気にとめておきます」

そう言って、どこかへ行ってしまった。私は急いで部屋に戻る。時間が経てば治まるだろうと思い、気を紛らわせるためにパソコンを起動させる。そして、ちょっと気になった月野さんのことを調べる。今思えば、彼がどんな仕事をしているのか知らない。

「月野……あれ、したの名前何だっけ」

いつも月野さんと呼んでいるからしたの名前が思い出せない。諦めて、名字で調べる。大手会社の上の人だから出てくると思う。検索結果を見ていく。すると、検索結果の中に"財閥の消滅の真実"というのがあった。文章が出てきたので読み始める。

「財閥を破滅に追いこんだのは、裏にマフィアが関係している。しかし、マフィアは直接手を下しただけで、裏には別の人物が据えている。財閥を恨む者の犯行であると考えられる」

そこには皆や月野さんが教えてくれたことが事細かに書いてある。読み進めていくと、最後の一文が目に入ってきた。それを見て目を見張る。驚きすぎて体が動かなくなった。さらに胸騒ぎがする。

「まさか……!」

すると、ドアのノック音が聞こえた。ノートパソコンを閉じてドアを開ける。

「一之瀬さん? どうかしましたか」

「悪いが居間に来てくれないか。皆待っている」

一之瀬さんに言われて 居間に向かう。

「体調が良くないのか!? 胸を押さえて……まさか苦しいのか?」

彼にそう言われて気づく。私はいつの間にか自分の胸に手を当てていた。無意識にそうするほど私は……

「すみません胸騒ぎがするだけです。大丈夫です」

「胸騒ぎ、か。お前がそう言うなら、何か起こるかもしれないな」

一之瀬さんも雪川さんと同じことを言った。二人の人にそう言われると不安になる。本当に何かが起こるかもしれない、と。時が経つにつれて胸騒ぎはひどくなる。

「大丈夫、ですよね」

「何があってもお前は俺たちが守る」

そう言ってくれるのは嬉しいけど、今は皆の身を案じていた。なにも起こらなければそれでいい。私はそう思いながら居間へ向かう。居間には皆がすでに揃っていた。一之瀬さんは自分の席につく。私も席についた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ