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プロローグ
駄文ですがしばしお付き合いを
不定期更新ですがご容赦ください
どうせ誰も読みませんよ、こんなの
「全く、こんなに凡人が精一杯生きてるっつーのに、世界はそんなん知ったこっちゃねーんだぜ」
「お前は多分凡人じゃないけどな」
「知ってるよ。俺は天才さ。これ以上なくこれ以下もなくどうしようもない程に、な」
「はあ……。そうかそうか。それに比べて俺は自分がとてつもない凡人だと信じて疑わないね」
「そりゃ買い被りだ。お前の何処が凡人なんだよ」
「じゃあ俺は人間じゃないんだな」
「ご名答。その通り。お前はいつもいつまでもいつまでたっても人外さ」
確かにあいつはどうしようもない程に天才だった。
天才過ぎてどうしようもなくなって、それで――。
世界に干渉し過ぎた当然の報いなのだろう、仕方がない。世界とはその程度のものだから。
――じゃあ俺は?
世界に不必要な凡人。
世界に不適合な天才。
どちらなのだろう。この水面に映った鏡の向こう側は――