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男友達だと思ってたやつがなんかおかしい  作者: Саша


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9話

ここに書く事は募集したいくらい

ロピアの袋を両手にぶら下げながら、俺たちはコーナンから出ようとしていた


「東海林君、荷物持とうか?」


「いい。秋山に持たせると落としそう」


「信頼ゼロだね?」


「事実だ」


響がくすっと笑う。

その笑い方は小動物みたいで、妙に目を引く。

一階に降りるとたい焼きの甘い匂いが漂ってきた。


「……食べたい」


ぽつりと響が呟く。


結局、全員分を買うことになった。



一階のベンチに腰掛ける。


久しぶりに食べるたい焼きは、やっぱり普通に美味い。


「秋山って金は親からもらってるの?」


「うん。でもほとんど使わない。貯金してる」


「欲しいものないのか?」


「特に。でもお金は必要になることが多いから」


現実的すぎるだろ。


「たい焼き……美味しい」


響が嬉しそうに頬張る。


ふと横を見ると、妹が腹からかじっていた。


「お前そこから食うのか」


「普通じゃない?」


「普通は頭か尻尾だろ」


「秋山さんも腹からだよ」


「僕は東海林君としか食べたことないから分からない」


「それはそれでどうなんだ」


秋山が少しだけ俺の方に体を寄せる。

距離が、近い。


「明日休みだよね?」


「何もないな」


「最近ほんと何もしてないよね」


「秋山はどうせ泊まるんだろ」


「うん」


当然のように言うな。



コーナンを出て、家まで歩く。夕方の風が少し冷たい。

秋山は俺の隣。響は少し後ろ。

妹はその横。


そのとき、響の足取りが一瞬だけ不自然に揺れた。


袖がずれて、腕に薄いあざが見えた。


……転んだにしては、位置が変だな。

でも本人は何も言わない。

俺も、今は聞かなかった。



家に着くと、自然な流れで全員リビングに集まる。


「さて、カレー作るか」


「東海林君、よろしく」


「秋山は野菜」


「努力はする」


努力でどうにかなる問題じゃない。

台所に立ちながらも、俺はさっきのあざが頭から離れなかった。



妹と響、秋山が部屋で話している。


「秋山さんって、お兄ちゃん以外とあんまりいないよね」


「そう……なの?」


「うん。最初会ったときもずっと横だった」


響が少し困った顔をする。

話だけ聞くと秋山は依存しているよな。

まぁ、俺も否定はしない。



カレーが完成し、妹は帰宅。

部屋には俺、秋山、響の三人。

静かになると、違和感はより濃くなる。


俺は響の首元を見た。


薄い傷跡。


「響、こっちきて」


ソファに座り、膝の上に座らせる。

後ろから軽く抱き込む。逃げられない距離。


「東海林君、可愛いからって襲っちゃダメだよ」


「それなら先に秋山だろ」


「確かに」


響の体が少し強張っている。


「腕のあざと首の傷、どうした」


びくっと震えた。


「……なんでもない」


「転んだなら首は切れない」


沈黙。呼吸が浅い。


「言わないとダメ?」


「ダメ」


しばらくして、絞り出すような声。


「父親」


空気が変わる。


「家族に何かされてる?」


「……うん」


秋山が静かに言う。


「僕は学校だったけどね」


「ああ」


俺は響の頭を撫でる。


最初は硬い。

でも、ゆっくり力が抜けていく。


「今日は泊まれ」


「怒られる……」


「誰に」


「父親」


「なんとかなる」


「東海林君、響君どこで寝るの?」


「布団かベッド」


「ここに住ませようよ」


増えていくな、本当に。

秋山は半分住んでるし。

偶に旅行行くんですけど、関東圏に入った時に見る電車の安心感がやばい

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