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男友達だと思ってたやつがなんかおかしい  作者: Саша


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7/19

7話

うちの学校、文芸部なんてなかったな……

秋山が家に泊まったあの日から、数週間が経った。


学校生活にもそれなりに慣れてきたが、相変わらず教科書もノートも持っていっていない。


何を学んでいるのかは分からない。


だがまあ、多分なんとかなる。


人生もだいたいそんなもんだ。


そして今、俺は部室にいる。


所属しているのは、先輩二名と俺、秋山、響。


先輩二人は今日も安定してイチャイチャしている。

活動内容は主に恋愛。

部活名を恋愛研究会に変えた方がいいんじゃないか?


俺たちは暇すぎてUNOをしていた。

家に転がっていたやつを持ってきたら思った以上にハマっている。


「秋山、最近何日連続で俺の家に泊まってる?」


「今日で七日目だね」


「一週間かよ」


いつの間にか、俺の部屋に秋山の荷物が増えている。


「あれ、定住する気?」


「東海林君のご両親から了承は得てるよ」


抜かりない。


「家帰らなくて平気なのか?」


「心配してくれるの、東海林君だけだから」


「……なるほどな」


秋山の親は放任主義を通り越して無関心に近い。

だからこいつは俺の家にいるのかもしれない。


「二人って……いつから仲良いの?」


UNOを配りながら響が小さく聞く。


「中一からだな」


「その頃、僕には東海林君しかいなかったし」


「高校なんだから友達作れよ」


「私も……いない」


「なんで友達ゼロが三人集まってんだ?」


類は友を呼ぶとはよく言ったもんだ。


そんな時、部室のドアが開く。


「智樹いる?」


「部長ならあそこでイチャついてます」


俺が指差すと、先輩二人は慌てて離れた。遅い。


「生徒会の雅さんか」


「ちょっと二人借りるね」


「活動内容バレたんじゃないですか〜?」


「来たら話す」


有無を言わさず連行された。


部室に残る俺たち三人。


「……居なくなっても変わらないね」


「元々何もしてないからな」


「部費って何に使ってたのかな」


「秋山、それは知らない方がいい」


「これからは……本、買おう」


「本なら俺の家でよくない?」


三人同時に頷いた。




結局、川崎駅で降りてもどこにも寄らずそのまま帰宅。


高校生活って、もっとキラキラしてるもんじゃないのか?


「秋山、ベッドの上固定ポジなの?」


「秋山さんは……いつもそこ?」


響が首を傾げる。


確かに、ゲーム中も読書中も秋山はなぜか俺のベッドの上だ。


「嫌なら降りるけど?」


「別に嫌じゃない」


というか、もう定位置みたいなもんだ。


秋山は靴を脱ぐと自然にベッドに上がり、俺の枕を抱えて本を読み始めた。


……それ俺の枕なんだけど。


響にはSwitchのソフトケースを渡す。


「好きなのあるか?」


「これ……やってみたい」


「どうぶつの森か」


ゲーム経験なさそうなのに意外だ。

起動しようとした時、電話が鳴った。


妹からだ。


嫌な予感しかしない。


廊下に出て出る。


「いきなりなんだ?」


『可愛い妹が電話したんだよ?』


「用件は?」


『もうすぐ家着くから』


「は?」


『会いに来たよ〜』


プツッ。


嫌な予感が確信に変わった。



部屋に戻ると、響はソフトを眺め、秋山は俺のベッドで静かに読書。


この平和はあと何分持つのか。


ピンポーン。


「僕が出るね」


秋山が走っていく。


そして。


バンッ!!


勢いよくドアが開く。


「おにーちゃん!来たよー!」


「うるせぇ!」


「え、知らない女の子いる」


「言い方やめろ」


犯罪者みたいになるだろ。


妹は部屋をぐるりと見回す。


ベッドの上の秋山を見る。


Switch前の響を見る。


そして俺を見る。


「……お兄ちゃん」


目が怖い。


「秋山さんと泊まってるの?」


「何か問題あるのか?」


「……へぇ」


声が低い。


秋山はにこにこしている。

響は固まっている。


俺だけが状況を理解していない。


「響、ゲームするぞ」


「う、うん……」


現実逃避開始。


だが妹の視線は痛いほど突き刺さっていた。

嵐の予感しかしない。


妹キャラって出すとかちょっと困る

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