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男友達だと思ってたやつがなんかおかしい  作者: Саша


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58話

昼休み。


教室はいつも通り騒がしい。

弁当を広げる音、机を寄せる音、あちこちで話し声が聞こえる。


俺は机に肘をつきながら弁当を開いていた。

隣の席では東が静かにパンを食べている。

少し離れた席では秋山がこっちを見ていた。


数秒。


そして教室のドアが開く。


ガラッ。


何人かが振り向く。

響だ。


クラスの何人かが小さく笑う。


「また来た」


「東海林のとこだろ」


響は何も気にしていない。

まっすぐ歩いてくる。俺の席まで。

そして当然みたいに俺の膝の上に座る。

ぎゅっ。


抱きつく。


「……東海林さん」


「うん」


「……お昼」


「食え」


響は俺に抱きついたまま弁当を開く。

東が横で静かに言う。


「……いつも通り」


「そうだな」


響は俺の肩に顔を寄せながらご飯を食べる。

クラスの男子が後ろから言う。


「東海林、それ安定だな」


「もう席増やせよ」


俺は無視する。

響はもぐもぐ食べている。

少しして秋山が立ち上がる。


弁当を持ってこっちに歩いてくる。

俺の机の前で止まる。


「東海林君」


「何」


秋山は少し笑う。


「今日さ」


「うん」


「僕もいい?」


響がすぐ反応する。

顔を上げる。


「……なに」


秋山は普通に言う。


「そこ」


俺の膝を指さす。

響が固まる。


「……?」


秋山が言う。


「僕も座る」


教室が一瞬静かになる。

響がぽつり。


「……無理」


俺も言う。


「無理だろ」


秋山は笑う。


「ちょっとだけ」


響は俺の服をぎゅっと掴む。


「……だめ」


「なんで」


「……ここ」


「……私」


秋山は言う。


「昨日共有って言ってたよね」


響は少し黙る。


「……それは」


「半分でしょ」


「……そう」


「じゃあ」


俺を見る。


「東海林君」


「何」


「立って」


「嫌だ」


秋山は笑う。


「じゃあこうする」


そして俺の机の横の椅子を引く。

ぐっと近づける。

そして俺の腕に抱きつく。


「これでいいや」


響が少しむっとする。


「……秋山さん」


「なに」


「……近い」


「ライバル」


「……負けない」


そう言って俺にさらに抱きつく。

完全に密着。


クラスの女子が笑う。


「東海林モテモテじゃん」


男子が言う。


「なんなんだあの三人」


東がぽつり。


「……いつも通り」


響は弁当を食べ終わる。

そして俺の肩に顔を乗せる。


「……眠い」


秋山が言う。


「寝るの?」


「……うん」


俺が言う。


「教室だぞ」


響はもう目を閉じている。


「……大丈夫」


そのまま、俺の胸に寄りかかって寝始める。

秋山が小さく笑う。


「本当に安心してるね」


東が静かに言う。


「……東海林だから」


俺は天井を見る、数秒後。

秋山がぽつり。


「いいな」


「何が」


「僕も」


そう言って俺の肩に寄りかかる。


「ちょっとだけ」


俺はため息をつく。


「重い」


秋山は笑う。


「我慢」


東が言う。


「……人気者」


俺は言う。


「違う」


響は寝息を立てている。

秋山は腕に抱きついている。


昼休みの教室。


クラスメイトたちはもう慣れているのか、普通に話していた。

東だけが静かにその光景を見ていた。

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