11話
毎日投稿に変更理由といたしましては、調子に乗って書きすぎたのが原因です
秋山が風呂から出てきたのと入れ替わるように、俺もすぐに浴室へ向かった。
眠くなってから入ると絶対面倒になる。
人間は一度今日はもういいかと思ったら終わりだ。
さすがに数日入らないとかはやらないけど。
風呂から上がっても、結局俺たちはまたリビングに戻ってきていた。
「……ここスポーン地点か?」
誰も否定しないあたり図星らしい。
「あ、後輩に退院したってLINEしてないな」
「まだしてなかったの?」
「完全に忘れてた」
「……あの子?……」
「中学の同級生の妹」
「同級生は……同じ学校?」
「いや、別の高校」
秋山が小さく笑う。
「僕は苦手だったよ」
「お前そもそも学校来てなかっただろ」
「でも東海林君が迎えに来た日は行ってた」
……普通は友達が来なくても行くと思うが。
「介護?」
「どちらかと言うと、しつけ」
「僕って人間扱いされてない?」
「半分くらいは」
そんな会話をしながらLINEを送る。
既読がつく気配はない。ブロックの可能性もゼロじゃない。
ふと横を見る。
「響、携帯持ってる?」
「……持ってない」
「連絡どうしてる?」
「……取る人がいない」
数年前の秋山だな。
「そろそろ寝なくていいの?」
「永眠?」
「まだ…死なないで」
「俺もその予定はない」
響がふらついている。
「寝室行くか」
問題は、どう寝るかだ。
ベッドに三人は無理。物理的に。
「響君をベッドに寝かせれば?」
「俺と秋山は布団?」
「……私も布団でいい」
「なら全員布団か」
押し入れから布団を三枚出す。
半分くらい布団で埋まっている押し入れってどうなんだ。
「布団三枚あるの?」
「秋山がよく泊まりに来るからな」
「買ったのに使ってるの見たことないよ?」
「途中からベッドになったからな」
最初の頃、布団二枚敷いたのに、朝起きたら目の前に秋山がいたのは今でも心臓に悪い思い出だ。
布団を並べ、電気を消す。
「おやすみ」
「……おやすみ」
「おやすみ〜」
数分で響の寝息が聞こえてきた。
……悪戯心が勝った。
そっと抱き寄せる。
軽い。あったかい。
明日の反応、絶対面白い。
⭐︎
目が覚めた。
……抱きしめられてる。
まだ外は暗い。夜中みたい。
頭の中では普通に言葉が出てくるのに、口に出すと詰まる。
変に思われてないかな。
でも、あったかい。
もう少しだけ、このままで。
目が覚めた。今度は俺だ。
……なんで俺が抱きつかれてる?
響が腕を回している。
「……おはよう」
「夜中だぞ」
「一旦……家帰る」
「なら一緒に行く」
「……来るの?」
「当然」
外は午前一時。
寒い。もっと着ればよかった。
「家、近い?」
「……十五分」
手を繋ぐ。
夜の住宅街はやけに静かだ。
作り置きまだまだあります




