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アイミセッドね

夢波は着替え終わり個室を出ると、同時に里奈も着替え終わっていた。里奈も同じ服に短パンであり、里奈は頭に王冠をつけていた


「え!私ヘアピンなのに!」


「で、ですがとても可愛らしいですよ」


同情されてる気しかしない……


「でも……ほんとダサい服だよね……」


「ですね……」


そのとき声がした


「もう物はいるわよ」


それを聞くと、二人はすぐに外へと出た。二人の目に映るのは、全身の至る部分の皮膚が剥がれた人間であり、背丈は二メーターほど。ずっと上がっているその口角は裂けていた。その痩せ細った身体と、長い髪、そして目元の皮膚は酷く剥がれていた


「なにあれ!」


「あれが物というなら、私は知っています」


「死に直面した魔法少女だけが存在を視認でき、それに干渉できるわ。ロクネは死の間際まで行っているわ」


「ロクネとは……?」


里奈は首を傾げた


「アナタの魔法少女名よ。ちなみに夢波はトロイね。アタシはハテ子。いいわね?」


ハテ子はハテ子なの?!


「え、てかトロイって何?」


ハテ子は下がり、ベンチへと座った


「デストロイのトロイよ。つまり破壊の力。破壊のイメージをステッキに集中させて、魔法を放っておしまい!」


「分かった、やってみる!」


「あらあら、勇ましくなったわね……」


なんで親目線?


夢波はステッキを物に向け、身体中に力を入れる。するとすぐ、エネルギーが全身からステッキへと渡った


「言い忘れてたけれど、物は一つ能力を持っているわ。個体によって異なるけれど、基本は強力なもの。警戒するのよ」


「分かった」


里奈は指示がなく立ち尽くしていた


「私は何をすれば良いのですか?」


「努力よ。努力をするのよ」


少し困惑を見せたが、すぐに頭を切り替えた


「分かりました」


「あら、ジョークを真に受けてはダメよ」


「へ、チョーク?」


「あらあら、いける口じゃない……」


ハテ子は夢波の背の方に視線を向けた


「けど、アナタの使用用途は此処じゃないわ。アタシの横にでも座って、夢波を見ておくのよ」


「ハテ子さん……その……」


ハテ子は小首を傾げた


「魔法少女名……です!」


「アイミセッドね」


里奈はハテ子の横へと座る。夢波は既に物凄いエネルギーをステッキの先端にチャージしていた。物がその場から消えた。夢波が動揺したその瞬間、後ろに空間移動をし、その口で肩に噛みつこうとしていた


「トロイさん!」


「ジエスメントね」


まるでそれを読んでいたよう、ハテ子の投げた野球ボールがその口の元へと。その野球ボールは口を通り過ぎて行き、物はその無防備な肩に噛みついた


「……壊れたわ」


夢波の肩は噛み千切られ、大量の血が血へ向かい落ちていく。野球ボールは口にハマらなかった。ハテ子の固まった様子を横目に、里奈は立ち上がり夢波の方へと走っていく


「行ってはダメよ!夢波は問題ないわ……」


「え──」


既に里奈の喉元に物の口が伸びていた。ハテ子は一瞬の中、その記憶が蘇った。それは雨の酷い日だった。背の低い灰色の髪の女が背を向け立っていた


「そいつらとは行かせないわ!」


「我は神の架け橋になる」


「ネタ抜きで行ってはダメよ!!」


ハテ子が瞬きをすると、その物は里奈の喉を引き裂いていた。それと同時に、夢波の放つ魔法が物に直撃していた。凄まじい火力であり、その巨大なエネルギーがハテ子の目には強く残った

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