デットオーバーを目指しなさい
「最後に、デットオーバーを目指しなさい。それに最も近い人間……彼女にその言葉を出せば色々教えてくれるわ」
「デットオーバー?なんなんだ?それは」
「鍵はアーク、ダーク、トロイ……アナタたちの教師よ。勉強以外も教えてもらいなさい。異世界サークルのこと……とか」
「なにそれ?」
「それと、ダークの父親も色々と知って……」
声が聞こえなくなる
「ハテ子?」
夢波は叫んだ
「ハテ子ーー!!」
「黙れ。大袈裟だ」
「バカバカしいから!帰る!」
「ちょ、萌歌……」
萌歌は立ち上がり、扉の取手に手をかけた。萌歌は帰り道、一人考え事をしていた。その一本貰っていた、馬鹿げたステッキを見ながら
こんなもの……
なんでお父さんが知ってるの……
それに、魔法少女なんてバカらしい
帰路、路地から姿を見せたのは柄の悪い高校生くらいの男たち。囲まれており、中には金属バットや鉄のパイプなどを所持する者もいた
何こいつら?
何か私に恨みがありそうな
男たちは静かに笑っていた。男たちの中に一人、二メートルを超える細身の……全身の至る箇所の皮膚が剥がれており、目元の皮膚は大きく剥がれていた。これは物の特徴だった
何あれ……人間じゃない?
「萌歌、僕は神になった!」
「なんで名前なんか知ってるの?もしかして復讐?そんな大人数で復讐って、男のくせに対面じゃ勝てないの?ダッサいこと」
「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ!!お前のせいで人生はメタクタ!お前のせいで僕は首を吊って死んだんだ!!今は洗脳能力を手に入れたんだ!僕は天才で神になった!お前もすぐに殺してやる!!」
「殺せるものなら……してみろよ」
何こいつら……怖い
「お前ら、まずは萌歌をもう立てなくなるくらいボコボコにしてしまえ!これは神のお告げだ!」
男たちは一斉に襲いかかる
このステッキの力なら……
いや、でもこれを使ったら……
その日の晩、ハテ子は留置所の中へいた。ガラス越し、ハテ子に聞こえぬよう警察官は話していた
「警部、果子は全く吐きません」
「俺に任せとけ」
警部の男はその中へ入る。ハテ子の向かい席へ座ると、和菓子を出す。そこそこの値がする饅頭だった
「ほら、これでも食え」
アタシが飲み込んだ無線も既に胃を越えたわ。こうなると、もう声は届かないわね。礼都のタイミングでアタシは避難する
時は少し前、魔法少女ハウスに訪れた女
「ここからは有料会員様限定よ」
ハテ子は近所の公園へと向かう。ハテ子が片手に抱えるのは、長く桃色の髪をした女だった。目は赤く、背の高い細みの女。強く縄で縛られており、そのままハテ子は地へと降ろした
「ゴキブリコイコイよ」
「まるで読まれたみたいじゃねえか?私の行動が……何をした?」
「機密よ。そんなことより、取り引きをしましょ。アナタには奴を裏切ってもらうわ」
「奴……?」
「アナタを捨てる……父親よ」
「父様が?何変なこと」
「妹の方が優秀だった。だからアナタは捨てられる。分かってるのよね?自分でも」
「うるさい!!」
女の顔は怒っていなかった。強がっているだけだった
「アタシは逮捕される。そして里奈はコールドスリープさせられる。何れもアナタのお父さまの嬉しいご厚意よ?」
「里奈が……なんで?コールドスリープ?全く意味が分からない!」
「アナタのお父様の夢である神になること。土台は既に手に入ってる。だから里奈はまだ不要なのよ。つまり、次の土台が里奈ってことね」
「信じられるか!それに、土台ってなんだよ!」
「これは有料会員様にも教えられないわ。兎に角、アナタは里奈を助け、アタシを助ける。そしたら土台について……いえ、アナタのお父さまの計画を教えてあげるわ」




