ダンジョンの奥へ
ーーーシルフの迷路ーーー
4階
3階までの道中で、戦闘をこなし、4階は以上に進んでも問題無いと判断した
魔力薬も用意したし
「4階にもオークが居るんだ……」
マイヤがそう言ってオークを警戒する
「オーク以外にも手強い魔物が居るみたいね」
シルクさんも短剣を構える
『2人とも下がって』
→『ここは任せて』
「ここは任せて」
自分が2人の前に立つ
「1人で行くの?」
スモモが聞く
「契約狙ってみる」
そろそろ本気で契約する魔物を増やさないと、ウルフの負担が多すぎる
オークの前に立つ
「!!」
オークが拳を振るう
オークの拳を、ギリギリで避けながら、剣でオークの左腕を斬り落とす
「グオオオオオオ!!」
悲鳴をあげるオークの腹に蹴りを入れる
少し後ろに下がるオーク
隙を逃さずに、斬りかかる
オークの右脚を斬り落とす
倒れるオーク、かなり弱っている
→『契約しよう』
『力を貸してほしい』
「契約しよう」
自分は詠唱を唱えて、オークと交渉を始める
『こんな目にあわせて契約だと?』
『すまない』
→『力を認めてくれたか?』
『力を認めてくれたか?』
『これだけ力の差を見せられたらな』
オークが青い光に包まれる
そして、自分の右手に消えていった
オークを手に入れた!
「今のが契約?」
シルクさんが聞いてくる
自分は頷く
「腕と足が斬り落とされたけど、大丈夫なの?」
「完全に死なない限りは、自分の中にいる間に治っていくみたいです」
契約した魔物とは繋がってる感覚もある
今、オークは腕と足が、まだ治ってない
ーーーーーーー
引き続き探索を進める
道中で鍵付きの宝箱を見つけた
「うん、罠じゃないね」
マイヤは宝箱を確認すると、鍵を開けた
中にはナイフが入ってた
「これは」
「マイヤちゃんの新しい武器ね」
「いいの?」
「マイヤしか使えないからね」
スモモがマイヤの頭の上に乗って言う
「じゃあ貰うね」
マイヤがナイフを取り出し、装備する
気を取り直して探索し、初めて見る魔物と遭遇する
「トンボ?」
「ドラゴンフライね」
やっぱりトンボ
「素早いから気を付けてね」
シルクさんがそう言うと、短剣を構える
確かにドラゴンフライは素早い、ウルフよりも速い
自分の剣を避けるし、スモモの魔法も避ける
ドラゴンフライが天井スレスレの高さから、マイヤに向かって突進していく
「マイヤ!」
「大丈夫!」
マイヤはドラゴンフライが目の前に迫った瞬間に、ジャンプしてドラゴンフライをとび越えた
マイヤの股下を突っ込んで通り過ぎるドラゴンフライ
その間に、マイヤはさっき装備したナイフで、ドラゴンフライの両方の羽根を斬りとった
地面に落ちるドラゴンフライ
自分達はドラゴンフライに一斉に攻撃する
ドラゴンフライを撃破した
「今のは1匹だったから良かったけど、群れに遭遇したら怖いわね」
シルクさんが言う
→『次は魔物を呼ぶよ』
『対策を考えよう』
「次は魔物を呼ぶよ」
「ドラゴンフライを倒せる魔物いる?」
「同時召喚すればいけると思う」
オークも回復したようだ
ゴブリンも弓矢を使えばいけるかもしれない
ーーーーーーーー
結果、ドラゴンフライ対策はゴブリンが活躍した
弓矢を構えたゴブリンが、ドラゴンフライが止まった瞬間に矢で射抜いた
「!」
ドヤ顔するゴブリン
頭を撫でて褒める
因みにオークは拳が全く当たらなかった
凹んでたから慰めておいた
「不思議ね、契約した魔物を見ると、私達と変わらないように感じる……意外と感情豊かよね」
「ウルフ可愛い」
シルクさんとマイヤがこっちを見ている
「ねえレイ、階段が見えてきたけど、上行く?」
スモモが聞いてくる
「皆、体調は?」
「まだまだ余裕よ」
「ボクも」
「魔力ありあまってる」
シルクさん、マイヤ、スモモと答える
「自分もまだいける、行こう」
ーーーーーーーー
5階
確かここは7階層だったはず
つまりあと2回階段を上がれば、最奥に辿り着く
リュゲイさんに聞いたが、ダンジョンの最奥にはボスの魔物が居るらしい
こいつは定期的に復活する
たまに違う魔物がボスになってるらしいが……
リュゲイさんの時は数体のオークだったらしいし
「水の音がする」
マイヤが言う
「どっち?」
「こっち」
ウルフに周囲の警戒をしてもらいながら、マイヤの案内で進む
進んだ先には水場があった
噴水かこれ?
『噴水?』
→『なんでこんな所に?』
「なんでこんな所に?」
ダンジョンの中だけど
「ここは休憩所ね、ほらギルドのマークがある」
シルクさんが噴水の1箇所を指差す
確かにギルドのマークだ
→『ギルドが作った?』
『魔物がこない?』
「ギルドが作った?」
「冒険者の為に、比較的安全な場所に作ってるそうよ」
「じゃあ、ここは安全なんだ」
マイヤはそう言うと、噴水に近付く
「……綺麗な水、飲めそうだよ」
少し休憩する事になった
ーーーーーーーー
水を飲み、持ってきた食料を食べる
「じゃん! お弁当〜」
シルクさんが作ってきたお弁当を皆で食べる
美味い、身体から力が溢れてくる
全員の攻撃力が上昇した
休憩を終えてから、再び探索をする
ドラゴンフライを次々倒す
何か多いな
「?」
1匹だけ、離れた場所から様子をうかがってるドラゴンフライが居た
「……」
「レイくん!」
シルクさんが止めようとしてきたが
→『大丈夫』
『気になって』
「大丈夫」
そう答えてドラゴンフライに近付く
「一緒に来るかい?」
「!!」
ドラゴンフライが驚くが、頷いた
ドラゴンフライを手に入れた!!
ーーーーーーーー
6階
ここまで来ると、1階から5階で見た魔物が全て彷徨いていた
皆で連携しながら階段を探した
スモモがウインドを放つ
シルクさんがそれに合わせてファイアーを放つ
すると2人の魔法が混ざって、炎の刃が魔物を斬り裂いた
→『凄い威力だ』
『う、羨ましい』
「凄い威力だ」
「レイくんも早く魔法を覚えなよ」
「頑張ります」
多くの魔物を倒しながら奥に進み
そして
7階
「着いた着いた、この扉の奥にボスが居るよ」
遂にボス部屋にたどり着いたのだった
名前 明光 零
レベル13
HP 125/170
MP 50/75
勇気 1 臆病者
知識 2 それなり
技術 1 不器用
話術 1 コミュ障
器 1 心狭い
絆
イタズラ妖精 スモモ ランク3
ギルドの受付 アヤメ ランク1
冒険者の剣士 リュゲイ ランク2
宿屋の看板娘 シルク ランク2
盗人の少女 マイヤ ランク2