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のんびりとした数日

 

 4月27日


 スモモと再び、コロッコの森の湖に来ていた


「ふっふふん〜」


 スモモは足を湖につけて、パチャパチャと水を跳ねさせる


『楽しそうだな』

 →『ご機嫌だな』


「ご機嫌だな」

「楽しいからね〜」


 スモモが笑顔で答える


「ねえねえレイ、レイは妖精をどう思ってる?」

「急に何?」

「ちょっと気になってね」


『イタズラ好き』

『虫みたい』

 →『可愛いかな』


「可愛いかな」

「褒めても何も出ないよ」


 スモモは嬉しそうだ


「レイはわたし以外の妖精に会ったことがないから、妖精の事を悪く思ってたら嫌だなって思って」


 スモモはスモモなりに、妖精の事を考えてるようだ

 絆が深まるのが感じる


「ねえねえ、次はレイのオススメの場所に行こうよ!」

「自分の?」


 少し考えて、スモモに自分の気に入ってる場所に行き、夜まで過ごした



 ーーーーーーー


 4月28日


 リュゲイさんに剣術を教わる


「そう言えば、レイは魔法は覚えないのか?」


 休憩中にリュゲイさんが聞いてくる


『まだその必要はないかな』

 →『リュゲイさんが教えてるんですか?』


「リュゲイさんが教えてるんですか?」

「いや、僕じゃないよ」


 リュゲイさんはそう言うと


「リュゲイ〜講習終わったぁ〜?」


 女の人がやって来た


「噂をすればだ、レイ、彼女が魔法の講習をしている『モーリン』だ」

「よろしく〜」


 →『よろしくお願いします』

『耳……』 


「よろしくお願いします」

「んっ? 耳が気になる」


 尖ってる彼女の耳を見てしまう


「彼女はエルフ……ダークエルフだったか?」

「そうそう、ダークエルフ」

「レイ、魔法を覚えたくなったら彼女に依頼しろ、初級なら全ての属性を使えるから」

「まっかせなさーい」


 魔法使いのダークエルフ、モーリンさんと知り合った

 時間がある時に依頼してみよう



 ーーーーーーー


 4月29日


 ーーーシルフの迷路ーーー


「やっと誘ってくれたね」


 シルクさんがそう言って微笑む


 →『なかなか時間が合わなくて』

『忙しそうだったので』


「なかなか時間が合わなくて」

「まあ、仕方ないよね」


 気を取り直して、2階へ向かう


 道中で、魔物と戦い、シルクさんと一緒に魔物を倒す


「余裕余裕!」


 シルクさんの武器を見る


『短剣?』

 →『包丁?』


「包丁?」

「短剣だよ、まあ包丁に似せてるけどね」


 シルクさんは2本の短剣を器用に回す


「レイ、今日も往復?」

「今日はシルクさんも居るし、3階に行ってみよう」


 シルクさんは意外と強かった

 多分自分よりも強い


 ーーーーーーーーー



 3階


 ウルフを召喚する


「魔物使いの力って便利だね」


 シルクさんがそう言うと、ウルフを撫でる


 ウルフに周囲の警戒をしてもらいながら、進む


 オークと遭遇した


「よっ!」


 シルクさんが一瞬でオークの首を斬り落とした


「…………」


 強すぎない?


「シルク意外と強いね」

「オークなら何回も倒してるからね」


 そうか、彼女もDランクだから、オークかオークと同等の魔物を倒してるのか

 自分もオークを瞬殺出来るくらいにならないと、安心して進めないな……


 今日の目標はオークとの契約と、オークに余裕で勝てるくらいになるだな


 ーーーーーーー


 オークの拳を避けて、スラッシュを放つ

 スラッシュはオークの腹に当たる

 狙い通りに当てれない


 オークには勝てるけど、余裕ではない


「レイくんは力み過ぎだよ、もう少しリラックスしよう」


 シルクさんのアドバイスを参考にして、オークと遭遇する度に挑んでみる


 何度も何度もスラッシュを放つ

 14体目で、漸く一撃で首を斬り落とした


「!!」


 思わずガッツポーズしてしまう

 命を奪ってるのに、これはいけない……


「よし、そろそろ戻ろうか! もう遅くなるし、レイくんもヘトヘトみたいだし」


 確かに、身体がダルい

 今日はここで撤退しよう



 ーーーーーー

 4月30日


「なるほどな、なら今日は型を教えるか」


 →『型?』

『それはいったい?』


「型?」

「剣術には色々な型があってね、自分に合う型を極めていくのが普通なんだ、例えば僕は闇の型を得意にしてるよ」


 詳しく聞くと、型は8あり

 火、水、土、風、氷、雷、光、闇


「属性みたいですね」

「ずばり属性だよ、魔法も同じ8属性」


 リュゲイさんが剣を構える


「『紫煙』!」


 リュゲイさんは訓練用の丸太に技を放つ

 斬られた丸太の断面を見ると、腐食していた


「これが闇の型、主に傷口を更に酷い状態にする技が多いかな、人体だと治りが遅かったりしてキツイぞ」


 恐ろしい……


「まあ、どの型が合ってるかは試していかないとわからないから、取り敢えず最初の基本だけ教えておこう、それだけでも大分変わると思うよ」


 リュゲイさんにみっちりと型を教わった

 8属性の型を覚えた

 リュゲイさんとの仲が更に深まった気がする


 これからはそれぞれの型を使用する事で、剣での通常攻撃に構えた1度だけ属性が付与される様になった


 ーーーーーーーーーー

 5月1日


 朝食を食べながら、この世界に来て1ヶ月経ったのかと思っていたら


「レイ! レイ!!」


 マイヤがやって来た


 →『どうした?』

『転ぶよ?』


「どうした?」

「ボクやったよ! ほら見て!」


 マイヤがギルドカードを取り出す

 Dランクのギルドカードだ


『もう!?』

 →『おめでとう』


「おめでとう」

「ありがとう! これでレイと一緒に探索できるよ!」


 マイヤの目がキラキラしている

 これは……ダンジョン攻略に誘った方が良さそうだ


『一緒に行く?』

 →『一緒に攻略しよう』


「一緒に攻略しよう」

「うん!!」


 マイヤが嬉しそうだ

 マイヤとの仲が深まった気がする


 これからは誘えばマイヤが一緒に戦ってくれる様だ


「あっそうだ、レイ、ボクは盗人(シーフ)だから宝箱の鍵とか罠とか解除できるから、頼ってね! …………まあ中級までだけど」


 そんな話をしていたら


「レイくん今日もシルフの迷路に挑むの?」


 シルクさんがやって来た


 →『シルクさんも行く?』

『4人で行く?』


「シルクさんも行く?」

「ええ、私も今日は休みだから一緒に行く、その前に……マイヤちゃん、昇格祝いに装備買ってあげる」

「えっ? でも……」

「いいからいいから! ダンジョンの入口で待ち合わせしましょう!」


 マイヤはシルクさんに連れて行かれた


「どうする?」


 スモモが聞いてくる


「入口で待ってよう」


 ーーーーーーーー


 ダンジョンの入口に着いた

 待ってる間に、スライムとウルフとゴブリンを順番に召喚して様子を確認した

 皆元気そうだ


 そろそろオークとか魔物の種類を増やしたい


「お待たせ~」


 シルクさんがやって来た

 その後ろにはマイヤが居て……


「ど、どうかな?」


 新しい装備を見せてくる

 ……何ていうか


 →『似合ってるよ』

『……露出多くない?』


「似合ってるよ」

「そ、そう? よかった」


 マイヤは嬉しそうだ


「これ、最初は恥ずかしいと思ったけど、凄く動きやすいんだ」

盗人(シーフ)は素早さが命だからね、機動性を最優先にしてみました! ちゃんと急所とかは頑丈に作られてるからね?」


 ちゃんとマイヤの事を考えて選んでくれたようだ

 ……全体の7割くらいが肌色なのは気にしないようにしよう

 マイヤ本人も気に入ってるみたいだし……




名前 明光 零

レベル11


HP 142/142

MP 54/62


勇気 1 臆病者

知識 2 それなり

技術 1 不器用

話術 1 コミュ障

器  1 心狭い


イタズラ妖精 スモモ ランク3

ギルドの受付 アヤメ ランク1

冒険者の剣士 リュゲイ ランク2

宿屋の看板娘 シルク ランク2

盗人の少女  マイヤ ランク2

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