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ダンジョンの特性

 

 昇格クエストを受けて、指定のダンジョンに向かう


 ーーーシルフの迷路ーーー


 コロッコから2時間ほど徒歩で移動して、辿り着いたのが『シルフの迷路』だ


「ここは危険度も低いから、昇格クエストによく利用されてる、階層は7階、目的のオークは3階から遭遇するようになってる」


 リュゲイさんが説明してくれる


「先ずはこの1階を探索してみよう、罠とかは無いから、魔物にだけ警戒して進んでみろ」


 リュゲイさんはそう言うと、自分の後ろに立つ

 自分は剣を抜いて、周りを警戒しながら歩き始める


 ーーーーーーーーー


 途中で何回か魔物と遭遇したが、スモモの協力もあり、問題なく突破できた


 2階に行くと


「さてレイ、何か気づいたことはないか?」


 →『魔物の数が多い?』

『宝箱!』

『お金を落とさない?』


「魔物の数が多い?」

「そうだな、ダンジョン内は外よりも魔物が多い、理由は色々言われてるが、1番有力なのは、魔物がダンジョンから産まれているって説だな……外に居るのはダンジョンから出てきた魔物だと言われてる」


「あと宝箱は?」


 スモモが聞く


「あれも理由はわからんが、毎回ダンジョン内に用意されてる、ダンジョンに人が来るための餌かもしれないな……あっ、ここでは滅多にないが、魔物の擬態だったり罠があったりするから、中を確かめる時は気をつけろよ?」


 わかりましたっと返事を返す

 ちょうど目の前に宝箱を見つけた

 近付いてみる、宝箱は動かない

 剣で突いてみる、宝箱は動かない

 箱の上部を押さえてみる、宝箱は動かない

 箱を踏んでみる、宝箱は

「警戒しすぎじゃない?」


 スモモに言われた


 宝箱を開けてみる

 ……鍵がかかって開かない


「なんだ、鍵付きか?」


 リュゲイさんが隣立つ


『開けれない』

 →『この場合どうすれば?』


「この場合どうすれば?」

「これは、初級の鍵だな、これなら店で使い捨ての鍵があるから、それを使えば開けれる、あとは自分で開けれるように技術を身につけるか、鍵開けが出来る奴を仲間にして開けてもらうかだな」


 リュゲイさんはそう言うと、小さい鍵を渡してくる


「ほら、開けてみろ」


 →『ありがとう』

『これは?』


「ありがとう」


 鍵を受け取り、宝箱を開ける

 中には小袋が入っていた

 小袋の中を見ると、お金が入っていた

 700リッカを手に入れた


「金か、まだ良いほうだな、たまにガラクタがあったりするからな」


 ーーーーーーーー


 2階は1階よりも魔物と遭遇する事が多かった

 問題なく対処する

 ついでにゴブリンと契約できた


「それが魔物使いの力か、さっきはウルフを出してたな」


『羨ましい?』

 →『皆頼りになる』


「皆頼りになる」

「みたいだな、もう少しで3階への階段だ、オークの討伐はレイの力で倒さなきゃいけないからな、僕は手をかせないから」

「わかってます」


 そして3階


 少し探索すると、大きな魔物を見つけた


 →『あれがオーク?』

『デカいなぁ』


「あれがオーク?」

「あぁ、間違いないな、1匹だけか……好都合だな、レイ、行って来い」


 自分はゆっくりとオークに近付く

 そして不意打ちを当てる


 バシッと剣が弾かれた

 予想よりも硬い


 オークがこっちを見る

 暴れられる前に!


召喚!(サモン!)ウルフ!」


 ウルフを召喚する

 ウルフはオークの右の手首に噛み付く

 流石に引きちぎれないか


「グオオオオオオ!!」


 オークがウルフに左腕で殴ろうとする


交代(チェンジ) スライム!」


 ウルフが消えて、オークの足下にスライムが現れる

 スライムは身体の水をオークの足下に広げる

 オークが足を滑らせる


交代(チェンジ) ゴブリン!」


 転ぶオークに潰される前にスライムを戻し

 自分の近くにゴブリンを召喚する


「うおおおおあお!」


 ゴブリンと一緒に走ってオークに近付き

 ゴブリンが棍棒を、自分が剣を、それぞれオークの頭と首を狙って振る


 ガン!

 ザクッ!


 ゴブリンの棍棒を頭に受けたオークは、後頭部を地面に打ちつける

 そして自分の剣がオークの喉元に食い込む


「っ!」


 剣を思いっ切り引くと、ブシャッとオークの喉元から血が噴き出した

 身体は頑丈でも喉元は簡単に斬れるんだな


「!?」


 オークは血を吹く喉元を両手で押さえる


召喚!(サモン!)ウルフ!」


 ゴブリンとウルフの同時召喚

 魔力の消費は激しいが、2体までなら出来る事は少し前に試した

 一気にトドメをさす!!



 ゴブリンが棍棒でオークの顔を殴りまくる

 ウルフがオークの喉元に噛み付こうとする、これはオークの腕が邪魔して上手くできない

 自分はオークの胴体に剣を何回も刺しまくる

 自分の剣術では、オークの首を斬り落とすなんて出来ないから、不格好でも確実に仕留める為に刺しまくる


 何回も何回も何回も刺しまくり

 何回も何回も何回もゴブリンが棍棒で殴り

 オークの力が抜けてきたのか、両手が喉元から離れた瞬間に、ウルフが喉元に噛み付いた


 ボキッと喉元から音が聞こえた瞬間

 オークは消滅した

 倒せたようだ


「はぁ、はぁ」


 流石に疲れた


「はいお疲れ、ちゃんとレイの力だけでオークを倒したな」

「レイ、大丈夫?」


 スモモが自分の左肩に乗る


 →『疲れた』

『余裕』

『次の獲物を探そう』


「疲れた」

「だろうな、慣れないダンジョン探索に、慣れない魔物との戦闘だからな」


 リュゲイさんはそう言うと、紙を取り出して何かを書いている


「昇格試験だが、勿論合格だ! ギルドに戻ったら正式にDランクに昇格だ」


『よし!』

 →『ありがとうございました』 


「ありがとうございました」

「おう、お疲れ」


 自分はウルフとゴブリンを戻す


「さて、さっさとギルドに戻ろう、今日はもう休んだ方が良いぞ」


 リュゲイさんが言う

 そうさせてもらおう



 ーーーーーーーー


 ギルドに戻ってクエスト完了の報告をする


「少し待っててくださいね」


 アヤメさんがギルドカードを受け取って、奥に行く

 少しするとギルドカードを持って戻ってきた


「Dランク昇格おめでとう!」


 そう言って渡されたギルドカードは、少しオシャレになっていた


「これでレイくんも、探索クエストを受注出来るようになりました!」


 アヤメさんはそう言うと、書類を取り出す


「良いですか? ダンジョンに入るなら必ず探索クエストを受注してください、勝手に入ったら処罰されますからね」


 →『何故?』

『処罰?』


「何故?」

「ギルドでダンジョンに入った人を把握する為です、ダンジョンで遭難とか、魔物に苦戦して帰還する体力が無くて帰れないとか、そんな時にギルドにちゃんと手続きをしていたら、戻ってこない事に気付いたギルド側から救援を送れますから」


 そうか、ギルドに伝えていれば、いざという時は助けが来てくれるのか

 そりゃあ、伝えてなかったら助けなんてこないよな……


「わかりました、必ず受注してから行きます」


 他にも注意点を教えてもらった


「レイ、ダンジョン探索は慣れないうちは1階と2階だけにしておくんだ。 そうやって実力をつけてから上層に挑んでいくんだぞ?」


『わかりました』

 →『もう一緒に来てくれないんですか?』


「もう一緒に来てくれないんですか?」

「すまないがギルドの規則でな……」

「リュゲイさん、シルフの迷路を既に攻略してますからね、1人か同ランクの人となら入れますが、下のランクの人とは入れないんですよ……」

「なんで?」


 スモモが聞く


「例えばレイくんがリュゲイさんと一緒にシルフの迷路を攻略したとします、でもそれはリュゲイさんの力が大きいでしょう? 大した経験が積めてないレイくん、でもダンジョンは攻略したって記録はされるから、更に危険度の高いダンジョンに挑めます……」

「実力が伴ってない状態で、危険なダンジョンに挑んだらどうなるか……わかるよな?」


 つまり若手を守るための規則ってわけだ


「わかりました」


 オーク1体に苦戦したんだ、リュゲイさんの言う通り、先ずは実力を磨こう


 そして、実力をつけたら、シルフの迷路を攻略しよう


 ーーー目標ーーー

 シルフの迷路を攻略







名前 明光 零

レベル6


HP 21/85

MP 12/30


勇気 1 臆病者

知識 2 それなり

技術 1 不器用

話術 1 コミュ障

器  1 心狭い


イタズラ妖精 スモモ ランク2

ギルドの受付 アヤメ ランク1

冒険者の剣士 リュゲイ ランク1

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