父と娘
「おとうさん!ありがとう!」光太はあるゲームを貰った。えっ?これって。「お父さんこれどこで買ったの?」
「ん?どうした遥?これか?これは私の会社のゲーム機だよ。息子の誕生日だって言ったら貰ったんでな」これは中村くんがやっていたゲーム機と一緒。お父さんの会社のゲームだったんだと思い一応聞いてみる。「お父さん、これってもう1個あったりする?」「おぉ、遥ゲーム好きだったか?しかし1個しか貰えなかったんでな光太の分だけだ」「そっか」でもこのゲーム気になる。もしかすると中村くんはこのゲームで妹さんを探しているかもしれない。お兄ちゃんももしかすると…「お父さん、光太に別のプレゼント渡してこれ私に貰えない?」「何言ってるんだ?遥これは光太にって貰ったんだぞ?いくらなんでも…」「お願いお父さん!これが必要なの!」お父さんはしかめっ面で私のことを見る。「何か事情があるのか?そんな必死になるなんて」
私は朝あったことをお父さんに言おうとしたが「遥!」
とお母さんは私がお兄ちゃんの話をすると話を遮ってくる。「お母さん!なんでお兄ちゃんの話するとダメなの!どうしてなの!」「まぁまぁ落ち着け。でもこれは光太のだ。光太に聞いてみないとな。光太、このゲームなお姉ちゃんがどうしても欲しいって言ってるんだがこれおねえちゃんにプレゼントしてもいいかな?もちろん光太には別でプレゼント渡すつもりだ。」光太もキョトンとしていたがプレゼントを貰えると聞くと「うん!いいよ!おねえちゃん泣き虫だからあげないと泣いちゃうでしょ!だからこれあげる!」光太はそう言い遥にそのゲーム機を渡した。
遥はまた涙を流しながら「光太ありがとう。すっかりお兄ちゃんになったね。お姉ちゃん嬉しい。本当にありがと。」お母さんはため息をつきながらお父さんを怒っていたけどそんなこと関係ない。お兄ちゃんを探さなくちゃいけないんだ。私が絶対にお兄ちゃんを!
さぁいよいよ中村くんたちと一緒のゲーム機を手に入れた遥。ここからどうなっていくのか。次回お楽しみに