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ダイヤモンド  作者: とくだ
第1章
3/7

光太

「はぁーーー疲れたー」ようやく6時間目の授業が終わり遥は机に上半身を倒している。今日の凛のあの顔やっぱり気になる。けどやっぱり気のせいかな。凛もあれから何もなさそうだったし。でも昼休憩の時もどこ見てるんだろうって時もあったし、中村くんのあの慌て方も普通じゃなかったしあの2人何か知っているのかな?凛は椅子から立ち上がる「遥、帰るよ」んぁっと変な声が出てしまい凛に笑われてしまうがそんなことどうでもいい、「凛!中村くんの家行こうよ」凛が私のことを見下ろしながら固まる。

「どうしたの遥?まさかあいつのこと気になるの?」

「そらそうだよ、あの慌て方普通じゃありえないし何かあったんだよ。私たちにもなにか協力出来るかもしれないし」凛は肩から撫で下ろす感じでため息をつく。

「遥、今日何の日か忘れたの?」「ん?今日?あっ!光太の誕生日だった!」弟の誕生日をつい忘れてしまっていた。こんな姉でごめんね。一日中上の空だった…

 違うからねほんとに覚えてたんだから!「光太の誕生日プレゼント一緒に買いに行くんでしょ?それも忘れてたの?」そう、今日は光太の誕生日で一緒におもちゃ屋さんに行く約束を凛としていた。そんな大事なことを忘れていた。「早く行くよ遥。おもちゃ屋さんまで遠いでしょ。日が暮れちゃう」学校から離れた場所にあるため急いで行かなくちゃいけない。こうやって買い物を一緒に行ける友人、いや親友は凛ただ1人だけ。「うん!急ご!早く!」凛はまたため息をつく。



 自転車を漕ぎ30分ほどのところにあるショッピングモール、そこに私たちの目的であるおもちゃ屋さんがある。おもちゃ屋さんと言ってもなんでもある電気屋さんみたいな感じのお店。光太は6歳の幼稚園生、とっても活発で怪我をしても泣かないとても強い弟。そんな光太が欲しいのがツーマンダーと言う戦隊物のおもちゃ。それを買いに街を超えてここまで来た。自転車を止めてお店の中へ。自動ドアがあき、冷房の涼しい風にあたり顔がとろけてる。凛にペチンと顔を叩かれ、なっ!っと声が出る。また凛が笑ってる。凛の笑ってる顔は世界でいちばん可愛い。まさに宝だ。ショッピングモールの中を歩いていき、目当てのおもちゃ屋さんに着いた。ツーマンダーのおもちゃを探しに店の中へ。子供のおもちゃ売り場へ行き、ツーマンダーのおもちゃを見つけた。「良かった!あった!じゃあこれ買ってくるね!」遥は安堵の思いと安心の思い両方あった。レジへ行き買い物を終わり凛の元へ戻ると凛がいない。え?どこ行ったの?さっきまでいたのに、と思っていると凛が後ろから驚かして来た。ふぇいっと変な声が出て凛がクスクスと笑っていた。またやられた。



 買い物を終えて飲み物を買って少し休憩することにした

 凛と学校の話、休みお出かけする話、色んな話をして随分時間が経ってしまってそろそろお開きしようと思い凛に声をかけようとした。だけど凛の顔が怖い。どうしたのって言っても聞こえていない。まさか本当は彼氏がいて私と遊べないのに無理して遊んでるとか?本当は私のことめんどくさいって思ってるの?また私の頭は上の空にいてると凛から声をかけられふぃん?っとまた変な声が出てしまう。しかし今回は笑っていない。「さっきの話なんだけど…」凛は何か暗い顔をして遥に問いかける。

「さっきの話は気にしないで!大丈夫!凛も彼氏とかいるよね!可愛いし私のことは置いといて彼氏と…」凛は違うのっと首を横に振る。「あいつの話、中村広大ね…あいつね妹がいるんだけど…」重たい口を開けて喋りだし、私は衝撃を受けた。「妹が行方不明らしいの」

 

広大の妹、遥の兄、何か関係があるのか。凛は何を知っているのか。広大はどうして焦っているのか。第3話楽しみにしてください。

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