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魔術師殺しの転生者  作者: とまてるの
第二章十騎士殺し
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第97話神と竜

ジェイクがアストレアに自分の作戦を伝えアストレアはそれをここにいる全ての人間に伝えた

そしてここにいるライアードを除く者達が一斉にそんな策とも言えないようなものを実行するだなんてと思ったが走り出していたジェイクを見ると誰もそう思わなくなる

なぜならそのジェイクの姿を見れば本当に倒せる策があると思えるからだった


「合わせろよ!お前ら!!」


ジェイクは神に向けて剣を薙ぎ払う

神は横から胸を切り裂こうとして段々と切れ味がよくなる剣を警戒しよく刃に目を集中させた


特に変化は見られない……

一体どうなっているのだ?


ただ刃は鋭くなぜあの時鈍かったのかわからない

神は体を傾け剣を避け次の攻撃に備えて石魔法を使い今まで以上に硬い石を腕に纏ってジェイクの剣を受け止めようと構えた

すると石を纏った腕は簡単に切断され肩を少しの切り首半分を切り裂いた


「おいおい!そんな喰らっちまっていいのかよ!」


魔法でも防げない……予想だがどんな魔法でもこの剣は防げないだろう


ジェイクは剣を再度振るうが首を再生させた神はギリギリで剣を屈んで避けジェイクに向かって毒魔法を使用しようとするとジミーが背中から短剣を使い背中を切り裂き背後に気を取られている間にジェイクは神の腹を切り裂き両方共すぐに下がった


攻撃をする間を与えないつもりか?無謀だな


「武器や魔法を使っても私を倒すことはできない」


「私の脳と心臓を撃ち抜いたが私は生きている。それに彼女の魔力量を見ればわかるがもう使えないだろう?なぜそこまでして私と戦う」


「俺には奥の手があるからな」


「それで私を殺せると?」


「死ぬより醜い、生き地獄だ」


奴らが動き出す前にまずはすぐ治癒を……


神が治癒魔法を使おうとした瞬間だった

脳が一度破壊され水魔法の呪いもメイデンの血魔法もなくなったと思っていた矢先に体はあまり言うことを聞かず魔法は通常通り働くが治りが遅い

そして腕と肩の傷が治る前にジェイクの剣が迫り神は間一髪で避けるがジミーが短剣を背後から振り下ろす

神は背後を振り向きジミーの手首を掴むとへし折って引きちぎろうと力を入れた瞬間ボレアスバレスの土魔法が炸裂し神の体内に無数の尖った破片が入り吹き飛ばしその隙を突いてカストルフォス以外の全員が走り出した


「いいだろう、皆が言うその奥の手というやらを見せてもらおうか」


神がそう言い地面を踏み砕くと氷魔法が前方へと飛び出しジェイク達を襲った

ジェイク達に氷が刺さる前にボレアスバレスが炎魔法を使い氷を燃焼させると神は風魔法を地面に放ちこの中で一番厄介な魔術師であるボレアスバレスに急接近するとそのまま顔を殴りボレアスバレスに体当たりをして数十メートル吹き飛ばす


「ライアード!!!」


ボレアスバレスは皆が離れ自分の魔法が影響を及ぼさないと感じた瞬間炎魔法を使い始めた


「………!!!?」


神は一瞬で声帯と皮膚が焼かれ次に肉が焼け焦げる匂いが立ち込める

再生と破壊を繰り返しボレアスバレスが殴り返すと神は氷を手に纏いボレアスバレスの胸を切りつけしっかりとボレアスバレスの首を掴む


「狙いはボレアスかよ!」


ジミーが言いながら短剣を投げ神の背中に突き刺さる


「邪魔をするな」


神は背後へ手を伸ばすと石魔法の壁が形成されジェイクらの行く手を塞いだ

だがジェイクの剣によって一瞬で壁は切り刻まれ破壊されジェイクを先頭に神に向かって走り出した


「いい加減な奴らだ、もういい」


そしてジェイクは神に向かって剣を振り下ろし神は強力な風魔法を使って剣の軌道を変え剣は神の顔の横を通り氷魔法の強力な弾でジェイクを撃ち抜き吹き飛ばした

そして右にバストラーゼと左にジミー、神は風魔法を使い強風でバストラーゼを怯ませ炎魔法を使い螺旋状に広がる炎でバストラーゼを焼きながら拘束、ジミーが短剣を振り下ろし神は腕を犠牲にして受け止め水魔法で水の牢獄に閉じ込めた


「ライアード」


アストレアは魔女の力でバストラーゼの拘束を解きジミーを水の牢獄から無理矢理引き剥がした


「はあっはあっ!!!!」


皮膚が焼き焦げ激痛に耐え踠き苦しむバストラーゼは戦おうとする暇もなく水を大量に飲み込んだジミーも水を吐いて動けずにいた


「メイデン!私に合わせて!」


「わかったわ!」


「大地に眠る古き根よ、絡み縛りて逃れを許さず、黒き毒をもって命を蝕め!」


アストレアが詠唱している間、メイデンは再度手の平をナイフで切り血の剣と宙を浮かぶ血のナイフで神に襲いかかった

メイデンは何度も神に剣を振るうが神はジェイクより下のメイデンの剣など当たらず容易に躱された挙げ句、メイデンに向けて手を向け土魔法でメイデンを閉じ込める


「ら、ライアード……!!!」


メイデンは土魔法に埋もれ大きな球体の土に閉じ込められた


「その土魔法はバストラーゼを参考にしてもらった。かなりの強度を誇るその土魔法だけでも十分だと思うが念には念をな?」


更に手を捻ると土の周りを石魔法で覆い脱出が困難になってしまった


「ねえ」


アストレアがライアードを呼び掛けるとアストレアは魔女の力を使いライアードを思いっきり締め宙に上げる


「あがっ……!!!!」


アストレアは手をドンドン閉じていきそれと同時に神も血を吹き出しながら縮まっていく


「誰もアンタに近づけないし巻き添えにしちゃうこの100%の力を出せてよかったわ」


「まだ………その忌まわしき魔女の力が……強まるとはな………」


バキバキと神から骨が折れる音が鳴り響きアストレアは魔女の力の使いすぎで疲れ果てないように途中で詠唱を止めていた魔法を使った


大地の束縛(ガイア バインド)!!」


地面から生え通常では避けられるような攻撃でも念力で動きを止められている今では当たる

黒い根は神の体に絡みそして神の体は徐々に毒に侵されていった

そしてバストラーゼとジミーが復帰しメイデンは自分で手首を切り大量に出血した血で土と石の牢獄を破壊し脱出した


「血の魔法と水の呪いに加えこの地の呪いか、毒ばっかりで気分が悪くなってきたぞ?」


神は手の内に巨大な炎魔法を出現させると圧縮しアストレアに向けて放つと風魔法を使い前方にいるアストレア達全員を巻き込む熱風を繰り出した


「ッ!!!!」


目を開けられず口内が一瞬にして乾燥し喉が焼かれる

そして神がボレアスバレスの胸を切りつけた後、神はボレアスバレスの胸ぐらを掴み氷の刃を手の甲から生やした


「ボレアスバレス!貴様が消えればこの輩はおしまいだ!!」


神は腕を振るい胸の切り傷に氷の刃を突き刺した


「ごばっ!!!!!」


ザグッザグッザグッ!!!


神は何度も突き刺し肉が切り裂かれる音が鳴りボレアスバレスの口から血が溢れ返り返り血を浴びた神はボレアスバレスの喉に氷の刃を置いた


「戦争が始まった時、お前がかなり消耗してくれたおかげで助かったよ!」


そして神はボレアスバレスの首を氷の刃で掻き切った


「バフッ………!!」


神はボレアスバレスを投げ捨て背後にいたメイデンが地面に手を着き立ち上がった


「はあっ!!!!」


メイデンが放った血魔法は神を縛り神の手首や首の血管から血を抜き出し始めた


「ウッ………」


神は血を再生し続けたがどちらも体力の消耗が激しくメイデンが力尽いてしまうと魔法を解いてしまい神はかなり疲労しながらも動き出した


「ライアード!!!」


次に立ち上がったバストラーゼは両刃剣を振り回し神は作り出した氷の剣で対抗するが両手を切り飛ばされ頭を叩き割られそうになった神は炎魔法を放ちバストラーゼの体を激しく燃やし手を生やす


「があぁぁああ!!!!!」


「ライアード!!!」


神の目の前にいるのは風魔法で吹き飛ばしたジェイクだった


「ただ剣で斬るしかできない君が、ここでは場違いなんだよ」


神が水魔法で奔流を放つとジェイクの胸全体の皮が剥がされそして肉を削ぎ落としジェイクはそのまま吹き飛んで地面に転がり倒れた


「あとは……」


豪雨が出現し大量の雨が振り落ち皆が倒れる中、ただ一人、爛れた内蔵を左手で抑えるイミシェルがいた


「フーフー………」


今にも途切れそうな呼吸に神はただ悲しく見つめるしかできなかった

そしてイミシェルの背後にまだもう一人いる

ガリガリと大剣で地面を削り神に向かって歩き向かう男


「エディ……どうした?その毛むくじゃらの姿は?」


獣人族のように毛を覆っているエディの後ろにバーニス、ミア、トマソンと次々と現れる


「最終決戦……というやつか?エディ」


「だろうな」


安心したのか倒れたイミシェルを抱え安全な場所で寝かせると大剣を構え神に向かって走り出した

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