第93話天才と最高到達点
走り出し距離を詰めたジェイクは剣術を繰り出しライアードは今は完治したが先程の深傷でジェイクの剣を最も警戒していた
まあそりゃ警戒するよな、1ミリも当ててくれねえ………
それよりライアードはまだ気付いてねえみたいだな、アイツ魔力ねえしライアードの奴そこは鈍いんだな
ジェイクが意識する先には倒れていたはずのエディが消えており血痕しか残されていなかった
場面は戻りジェイクがエディと対面する数分前
アストレアとジェイクは作戦を立てていた
「もしライアードのからの攻撃でエディが致命傷を負ったらいつでも救出出来るようにしておいてくれないか?」
「それはいいけど、アンタからすれば好都合でしょ?」
「漁夫できるのが一番いいんだけどよ、せめて自分の手で殺してやりてえんだ」
「まあいいけど」
ジェイクは更にスピードを上げライアードに向けて連撃を続けライアードは剣を警戒しているせいか守りにしか入らない
そしてライアードは剣を受け続け剣がぶつかり合った瞬間、ライアードに少しの隙が出来た
「オラッ!!!」
ライアードは咄嗟に横腹を大きく鉄魔法で覆い守りを固めるがジェイクの剣の前では紙も同然
バスッ!!!!!
ライアードの腹を半分にまで切り裂きライアードは闇魔法を使ってジェイクの目を蝕み一時的に目を見えにくくさせた
「クソがッ!!」
ジェイクは闇雲に後退し続けライアードはあまりの滑稽さに笑いが抑えられなくなった
「フハハハッ!!」
「ヒヒヒヒッ………!」
「ま、間抜けだ!間抜けだ!まるでピエロのようだ!!」
ライアードは風魔法を使い混乱しているジェイクへ距離を詰めるとジェイクの首に剣を突き立てた
「貴様には最高の誕生の姿を見せてやろう」
そうライアードが言うと治癒魔法を使ったこの"世界"との同化を始めた
「ごばっ!!!」
黒い膿のような禍々しい治癒魔法がライアードの口や皮膚から溢れ出し城をあっという間に侵食すると王城は黒い城と成り果てた
そして黒い膿はやがて草原を蝕み土は黒い糞尿のような臭いを放ち異変を感じ取った鳥達が一斉に背を向けて逃げ出した
その黒い膿は広範囲を喰らいあらゆる地にある魔力の源を吸い取り始める
蝶へとなるライアードは正に蛹のような黒い殻に覆われ治癒魔法を使い全てを作り替えていた
黒い膿に飲み込まれたジェイクは四肢を封じられ露出しているのは目玉だけであり神の誕生をする為だけに埋められていなかった
そしてエディを救助し少し下のエレーミア神聖国の会議室にてカストルフォス達を含むアストレア達は集まっていた
「エディの状態は!?」
ミアはアストレアに聞き治癒を済ませたアストレアは安心した表情でミアに言う
「無事よ、でも心配するのはエディじゃなくてこの世界にして」
「……この黒くなった事に意味があるの?」
「この魔法は知らない魔法、でも分かる」
「この魔法はやがて天界や冥界にも力を及ぼす魔法よ」
それを聞いたバストラーゼは上を見上げた
「ジェイクの魔力が弱まりつつある。私達もエディを助ける任務は得たしジェイクに加勢した方がいいんじゃないか?」
「そうね、時期にエディは目を覚ますと思うから念の為ここに誰かいる必要がある」
「まずは……ミア、トマソンそしてバーニスよ」
「ど、どうして?わたくし、相手に不利を押し付けれてジェイク加勢にはかなり必要だと思いますのけれど?」
「残る理由は一つ、闇魔法を使ってエディの竜人族の力を引き出して」
「………つまりエディが起きれば悪夢を見せればいいってことですの?」
バーニスが汗を垂らしてアストレアに聞くとアストレアがなにかを言う前にミアが口を開いた
「それって酷くない?いくら力を引き出す理由があっても………」
「エディが復讐の相手を殺す手段の為に態々嫌がると思う?」
「……それは……思わない、かも」
「じゃあ全員納得ね、私とバストラーゼとカストルフォス、メイデンとジミーとチャカスは今から上に……」
アストレアが言い呼ばれた皆が準備をし出した瞬間、治癒魔法でかすり傷程度しか外傷が見当たらないボレアスバレスが会議室の扉を開けてやって来た
「俺もいいか?」
「ボレアスバレス!」
「お前さん生きてたんか!見いひんからてっきり死んだと思ってたで!」
チャカスが嬉しそうに近づきボレアスバレスの肩を叩きボレアスバレスも満更そうでもない表情をした
「それでアストレア、俺はどうしたらいい」
「もちろん加勢してもらうわよ」
アストレアの準備が終わるとアストレア含む7人はライアードがいる城の広い頂上へと向かっていった
「絶対世界を救うわよ!」
そうして3分が経過
ジェイクの目先には蛹から生まれた蝶、それ正に神が誕生した




