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魔術師殺しの転生者  作者: とまてるの
第二章十騎士殺し
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第87話聖剣と聖盾

光魔法の聖剣(エクスカリバー)は通常の魔法では考えられない魔力量増加の効果を得る

二人の前に立ち塞がるコルテーチョは自前の魔力量とその増加された魔力量、その大きさはライアードに次ぐ程の量を持っていた


「俺のこの魔法はよォ?遥か昔、魔王を葬った勇者が扱ってた魔法なんだとさ」


「強力故に魔力の消費が激しく勇者にしか扱えない魔法と言われて今じゃ適正魔法でこれが出りゃ大半の奴らは不適正の違う魔法を扱うわけ」


「だからこんな魔法見ねェしよォ………」


「お前ら、どうやって対策するわけ?」


ミアは剣を構えコルテーチョの動きを見る

どんな魔法かわからない以上下手に動けず手に持っている光の剣で斬撃を放ってくるかもしれない


構えはド素人、でも魔力を感じ取れない私が奇妙な感覚に陥る程の禍々しさ………

受け身を出来ずにモロに一撃を喰らえば絶対死ぬ!!

どうする?私から攻めるか?それとも来るのを待つ?

どう来る!?


身構え1ミリ足りともミアが目を離していない

数メートル離れていたはずのコルテーチョは目の前にいて上から剣を振るいミアへと迫っていた

ミアは咄嗟に剣で一撃を受けようと構えるがその攻撃は本命ではない

コルテーチョはミアがこの一撃に集中するように仕向けた罠だったのだ


「なッ!!!」


コルテーチョは自分にされたフェイントを見よう見まねで再現し剣術ではミアに大きく劣るがそれをスピードでカバーしていた

コルテーチョはミアの腹に向け剣を振るいミアは横から払う剣を目で捉えれるが肉体が追い付かない

ミアの脳内には"死"が浮かんでいた


「うおぉぉぉ!!!!!」


そこに身を潜め隠れていたイミシェルが飛び出し声を上げながら思いっきりコルテーチョに向かってタックルをお見舞いした


「うげっ!!!」


コルテーチョは吹き飛ばされ軌道がそれた聖剣はミアの腹を浅く切りつけコルテーチョと共に吹き飛んで行った


「ミア!平気!?」


地面にポタポタと少量の血が流れミアは回復魔法を唱え傷を癒した


「ちょっと切られちゃったけど大丈夫、全然動ける」


ミアは剣を構えコルテーチョが壁に衝突した際に瓦礫が崩れそれから生まれた土埃から出てくるのを警戒する


「いやーやっぱしやる気出ねェなー、お前ら全然死んでくれねェしタックルされたせいで背中少し痛てェし」


「まあ流石にこれは防げねェだろォ?なあ?」


コルテーチョは空高く飛び上がり自分の周りに光の玉を出現させた


「聖なる輝きよ、闇を切り裂き、罰を与え、連なりし光の矢となり、我が敵を滅ぼせ………」


イミシェルは飛行しコルテーチョの顔目掛けて右拳を振るったがコルテーチョは頭を傾け避けるとイミシェルの突き出た右腕を掴みイミシェルの空いた右の腹へ拳を振るった


ズドッ!!!!!!


「ごはっ!!!」


肺が押し潰され貯まった空気が口から出て呼吸が出来なくなる

肋骨にはヒビが入り抑えている隙にコルテーチョは右腕を掴んでいた手を離し腕を引いて思いっきりイミシェルの顎を肘で殴った


「はあぁぁあ!!!!!」


イミシェルは血からを振り絞り顎から頭へダメージを受けながらもコルテーチョの腹へ拳の一撃を喰らわせた


「ッ………」


意識が朦朧とするイミシェルにコルテーチョは更に拳を振るい顔を殴り地面へ吹き飛ばす

そして魔法の続きを詠唱し始めた


光輝連弾(ルクス オルビタ)


宙に浮いていた10センチ程の複数ある光の球体は大きく前方へと放射されイミシェルを含む下にいたミア達二人を木っ端微塵、穴だらけにしたはずだった

魔法を放ったせいで舞い上がった土埃を振るった剣の風圧で消し飛ばすとそこにはアストレアとバーニスがいた

2人は結界を作って2人を攻撃から守っており傷一つついていない


「ありがとう、アストレアちゃん!」


「どういたしまして、バーニス?イミシェルの状態は?」


イミシェルは起き上がると元気よく親指を立てて笑顔を見せた


「全然平気!ちょっとの間クラッとしちゃっただけだ」


「おバカ、怪我してるんだから少し大人しくしていてくださいまし」


バーニスは修行の成果で身につけた回復魔法でイミシェルの骨の怪我を治し2人は結界を解いた

4対1の圧倒的人数差、このまま押し続ければ勝てる


剣っ子に空飛びっ子に魔女っ子2人、いくらなんでも分が悪過ぎるぜ

味方が来るまで耐えるか?それとも逃げるか?いやいや!逃げちまったらそれこそ殺される!

ここはそうだなァ………


コルテーチョはチョコとバリスの魔力を探った

コイツらが攻めて来た時に決めた配置、そこを思い出し必死に探る

2人の魔力はそこにはなかった

逃げたとも考えにくい、なら真っ先に思い付く事は2人は負けて死んだということ


「マリアはまだ生きてる、しかしこの感じは助けに来るとは考えれないな……ましてはライアードが来るのはありえない」


俺1人で全員やるしかねェのか?


コルテーチョは聖剣を握りしめ奴らに向かって歩き出した


全員ぶっ倒してやるよォ!!!


その想いを込めてミアに向けて剣を振るった

激しい衝突音が響くとイミシェルが飛び出しコルテーチョの顔に向けて拳を振るう

コルテーチョはその攻撃を躱し後ろに下がるとアストレアとバーニスが魔法を放ってきた


「荒れ狂う木々よ、地を這い空を切り裂き、万の棘を剣へと変えよ!」


「ブライア・ブレイク!」


「闇より生まれし刃よ、闇から這い上がり、全ての命を拒め!」


黒滅穿影(こくめつせんえい)!!」


下から迫る刺々しく流れるように迫る木の鞭と光を蝕む闇の斬撃がコルテーチョに襲い掛かった


「同時に現れろ」


聖盾(ルクス シールド)


突如現れた盾によって受け止められた2つの魔法は光に飲み込まれコルテーチョ自身の魔法となり光の斬撃と光の刺々しい木の鞭が2人に襲い掛かった


「ちょっ!!!!」


「やばっ!!!」


2人は打ち消そうと魔法を唱えようとするが間に合わない


「はあっ!!!!」


ミアはアストレアに迫る刺々しい木の鞭を微塵切りにしバーニスを襲う光の斬撃を剣で薙ぎ払い消し飛ばした


「2人!平気!?」


「ええ!それにしてもなんなの?今さっきの!」


「あの聖剣と聖盾は一心同体、だから詠唱を完全に終えたあと出現したみたいですわね」


「皆様お気を付けを!まだなにか仕掛けてくるかもしれませんわ!」


4人はたった1人の勇者の武器を持った男を見つめていた


「絵本でも盾を持ってない勇者はいねェぜ?見たことないのかい?」

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