第84話魔国五百年決戦その3
「ミア!!」
俺はミアの手を引っ張り外へ高く放り投げるとアストレアが魔女の力で掴みアストレアは俺を助けようともう片方の手で魔女の力を使い俺を掴もうとするがアストレアの体では到底持てずアストレアは慌てて何か魔法を唱えようとしていた
「エディ!!!」
「イミシェル!先に行っとけ!!」
「わかった!死ぬなよ!」
「え、エディ!!」
ミアが叫びながら呼び掛けるがもう手は届かずイミシェルが空高く上に行くのと共に声は遠ざかって行った
「貴様1人で何が出来る!エディ!!」
「だあぁぁああ!!!!!」
無数に襲い掛かる魔物を相手に大剣を引き抜き薙ぎ払い叩き潰し吹き飛ばし返り血を浴びれば自分の血は地面に滴る
突き刺し噛みつかれようとも噛みつき返す
「中々やるな」
数千の魔物を殺した時にライアードはまた何か無詠唱で魔法を唱え残り数千の魔物を一体化させ凝縮し一つの拳程の球体にした
血を流し体力もなく立てない俺は大剣を杖代わりにして震えながら立ち上がった
「ライアードッ!!!!」
「平伏せ、怨霊玉」
ライアードが放った残りの数千を凝縮した魔物を放ち俺は巻き込まれ体中傷を負い壁に叩きつけられた
「どうだ?敗北は?」
ほら、変われよエディ
そう言われて俺はデットに体を交代した
俺の体は変異し毛が生え巨体に牛頭の姿となりまるで童話の怪物のようになった
「ようやく見せたか、その力を!」
デットがライアードに向かって飛び掛かりライアードはデットの手によって地面に叩きつけられ壁に押しつけられ壁を破壊しながらライアードに向けて口を開き竜の炎を
放射した
スパンッ!!!!!
一瞬でライアードは無詠唱で魔法を使いデットの腕が一刀両断されライアードは酷い火傷を負いながらもデットとの距離を置いて立っていた
「研究材料が!暴れるなよ!!」
一方その頃表門にいたバストラーゼやトマソン、カストルフォスとチャカスはある人物と対峙していた
「全く、お前と手を組む事になるとはな」
「でも良いコンビだとは思うぜ?」
十騎士の1人のチョコとまたその1人バリス
バリスはカストルフォスの最も憎むべき敵でありカストルフォスは怒りを抑え切れずにはいれなかった
「バリスッ!!!!」
カストルフォスは改造された魔道具である鎧の手甲に付けられた剣を振るいバリスは軽々と避け拳を振るいカストルフォスの腹を殴るとカストルフォスは吹き飛ばれていった
「カストルフォス!」
「よそ見は禁物だぜ、お嬢さん」
チョコが放つ魔力弾はバストラーゼを襲い避け続けるが惜しくも被弾してしまった
「くっ!!!」
かなりの激痛が走りそれと同時に魔法を使おうとしても魔力弾で魔力が上手く扱えない
すると重力魔法で体を重くされ身動きが取れない間に蹴りを入れられモロに入ったバストラーゼはうずくまり更に動けなくなった
「あちゃー」
トマソンは自由自在の武器を扱いチョコを拘束するがバリスがそれを許さずトマソンに攻撃を仕掛ける
「クソッ!!」
トマソンは自由自在の武器を通常の状態に戻しバリスの攻撃を防ぐがその間に攻撃ができなかったチョコが動き出しトマソンは魔力弾で攻撃されその隙をバリスが氷魔法を使い巨大な氷柱の障壁を作り出した
「ごばっ!!!!」
トマソンは氷柱で腹を貫かれ口から血を吹き出し跪く
「情けねえこった。お前らは………」
飛び掛かったカストルフォスはバリスに向かって剣を振るいバリスは屈んで躱わすがそこへ追撃としてカストルフォスの拳が突き進む
「やべッ!!」
バリスはガードを固めカストルフォスはその上に拳が乗るがバリスのガードは剥がされ顔にめり込み吹き飛んだバリスは建物にめり込んだ
「なにやってんだアイツ……」
「よそ見すんなよロン毛!」
チャカスはチョコの頭上から水魔法を放ちチョコは地面に叩きのめされ地面にはクレーターが出来た
「本気になりすきだっつうの」
チョコは数発魔力弾を放つがチャカスは全て水のシールドで防ぎその隙にバストラーゼが土魔法でチョコを拘束した
「はあぁぁああ!!!!!」
そこにカストルフォスが拳を振るいチョコを思いっきりぶん殴りチョコは白目を剥いて意識を失いかけた
「お前、なんで十騎士に入ったの?」
「……何かを守りたいからだ」
チョコは思い出す
ここまできて俺はなにも守れてない……
俺達は世界の敵だ。もう正義じゃない
俺は正義の味方じゃなかったんだ……
この団に入れば正義になれると思ってた
だが現実は違う
抜けたくても気に入られ脱退の話を持ち出そうとすると殺される
「もう……無理なんかしなくても、いいか……」
「これで!終わり!!!」
カストルフォスは吹き飛んで行くチョコに向かって拳を振るいチョコは口から大量に吐血しながら地面に向かって落ちて行った
「チョコ!お前なにやってんだよ!!」
ザグッ!!!!
バリスの後ろからトマソンは剣を突き刺し剣はバリスの腹を貫通していた
「な、なにやってんだクソガキがァァ!!!!」
「静寂を破り、響け破滅の旋律!!!」
「虚構の声が意識を惑わせ、破壊の限りを尽くす!!!」
「安寧の子守唄!!!!!」
バリスは全方位に全開の氷魔法を放ちその氷魔法は耳が裂けるほどの爆音で振動で共鳴しながら氷の吹雪を放つ
バリス以外この場にいる全員が耳を抑え魔力で強化していない者達は目や脳が潰れ死に至り周囲は血の海と化していた
そしてこの場にはバストラーゼなど精鋭部隊しか生きておらず魔道具の鎧を着ているカストルフォスだけが影響を受けていなかった
「ハッハッハッ!!!俺の魔力が尽きるまで耐えられるか!?」
カストルフォスは拳に魔力を込め手の平には大砲のような穴が空いている
魔力を強く込めると共にその穴底が光っていきカストルフォスは自分の魔力量の4分の1を込め覚悟を決めた
「ぶっ潰れろ!!!!!」
カストルフォスが放った魔力の奔流はバリスの上半身を消し飛ばしトマソンの髪を少し焦がした
「お、収まった……のか」
バリスの下半身だけが残りカストルフォスはバストラーゼにグットをするが途端にカストルフォスの兜から血が流れ始めた
「カストルフォス!」
バストラーゼが慌てて兜を外すとカストルフォスは鼻から大量に血を出していた
「魔力を一気に消費したからよ、無理しすぎよ」
「へ、平気だってー」
そうしてバストラーゼはカストルフォスを立たせると先頭のチャカスに着いて行った
「トマソン?」
バストラーゼが後ろを振り向くとトマソンは後ろで突如出現した魔物と戦っていた軍が音魔法によって全滅しており無惨な死骸に落ち込む事しかできなかった
「トマソン早く行きましょう、ボレアスバレスに追いつこう」
「ああ、わかってる」
トマソンは目から溢れる涙を拭き取り3人の後を追って行った
そしてずっと意識がなかった瓦礫の下に埋もれているボレアスバレスは氷魔法の振動による音によって目を覚ました




