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魔術師殺しの転生者  作者: とまてるの
第二章十騎士殺し
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第82話魔国五百年決戦その1

戦争が始まり数時間で数万人が死亡、味方は死者が少なく怪我人で溢れかえっていた

しかし敵を撤退させた今の状況はかなり大きく現在皆は拠点で一休みしていた


「まさかブルセンバルグが裏切ってとはな……」


包帯でグルグル巻きにされ現代の医療のように口には呼吸器が、そして腕には数多くの管が入れられておりそんな重傷のリュークは驚きを隠せてはいなかった


「殺したのか……?」


「ああ、腹を切り裂いたから死んだと思うぜ」


「そうか……」


リュークはそれを聞いて何か思い出したのか突如別の話をし始めた


「お前には知る権利があるだろうな……」


「なにが?」


「五百年前、一体なにが起きたのか、お前はそれを知る必要がある……」


「聞かせてくれ」


珍しくリュークから話を持ち出してきた

全てを託すような表情をしながら

俺はそんなリュークに耳を傾けて話を聞いた


「五百年前、大戦争が起きた、我ら魔術師と竜人族との戦争だ。その戦争は百年も続きようやく終わりを告げる時だった……」


「我らは二つに別れた、竜人族に従うか、逆らうか……」


「逆らった者達は裏の大陸へ、従った者達はこの大陸へ……」


「従った俺達は密かに反撃の準備を整えていた、だが我らでは奴らには勝てない。だからより強い魔術師が子供を作りその子達を選別しある騎士団を作った……」


「"十騎士"、歳を二十越えた者達で結成された最強の魔術師の騎士団……」


「10人の騎士は竜人族を殺戮の限りを尽くし竜人族の個体数は絶滅寸前、古代都市である空中城塞に身を隠し我ら従った者達が勝利を掴んだ瞬間だった……」


「十騎士は我らを武力で支配し歴史を変え崇拝するように仕向けた、次第に関係している魔術師も崇拝され魔力を持たない者は奴隷か貧困街で暮らす事となった……」


「きっと、あの時、行動を何もかも制限し過ぎたせいなんじゃろうな……」


「なんでそこまで知ってんだ、お前、生きてないだろ」


「魔力を持っている者は普通の人間とは違う、寿命が魔力量によって異なるのじゃ……」


「魔力量が多ければ多い程寿命は長く、少なければ人間と然程変わらない……」


「リューク、これを俺に伝えて何を言って欲しいんだ?俺が王になった時に魔術師を崇拝しないように仕向けろと?」


「いいや……そうすれば魔術師は人間の反感を買い虐殺が起きるかもしれん……」


「だから、だから頼む……」


「世界を、元に戻してくれ………!」


そう言うと魔力で動いている心電図に映っている波が激しく動き始めすぐさま医者と看護師達が駆けつけて俺はすぐリュークの治療室から出て行った


世界を元に戻してくれ

そうリュークの言葉が繰り返し脳内で再生され俺は作戦会議室へと向かった


ガチャ


扉を開けると椅子にはメイデン、アストレア、バーニス、ジミー、イミシェル、ミアが揃って座っていた

そして対面して座っている所にトマソン、バストラーゼ、カストルフォス、チャカスがいた


「あれ、ボレアスバレスは?」


俺が聞くとバストラーゼが口を開いて訳を話してくれた


「彼の魔力反応を見る限り王国内に侵入している」


「なんだアイツ、作戦フル無視じゃねえか」


「ボレアスバレスにも考えがあるんだろうな」


そして俺は椅子に座りバストラーゼが司会の最後の作戦会議が始まった

一方その頃、ライアードはバルコニーから戦場を眺めていた

その背後にマリアとバリスが側近として立っておりライアードはなにか企んでいるようだった


「ライアード様、本当に実行されるのですか?ここにいる商人や数少ない国民達は……」


「必要な犠牲になるだけだ。それに私の研究で発見した新たな実験も出来る」


「新たな実験?また妙な……」


「黙れ!ゴホン……ライアード様、お話になってください」


マリアがバリスに対して怒りを表しバリスは若干引きながらも大人しく黙り話を聞く事にした


「知っているかい?非魔術師の魂に魔力を無理矢理に流し込めれば年齢性別関係なく魔物が産まれるんだ」


「そんなの何処に載ってたんだよ、何処の記述にもそんなの載ってないぜ?」


「まあまあそう焦らないでくれ、この事実を発見したのは私がエディとの実験の際に

竜人族の力そして中にいるデットを融合させ本当の竜人族を造った時だ」


「まず実験体を募集したのさ、私の下に仕えたい者達は多いからね。女性4人に男性1人」


「聞いて驚くなよ?男性の場合は1人につき1体の魔物、しかし女性は命を宿せる子宮があるだろう?だから女性の場合は2体に増えるんだ」


「この神聖国にいる約男性5000人と約女性7500人、私の魔力量があれば垂れ流しにするだけでこの国全土が魔力汚染され私の魔法の使用によって約12500の人間……いや約20000体の魔物が活性化しエディ達に襲い掛かる」


「軍団も合わされば……さぞ恐ろしいだろうな」


「全国民を犠牲にしておもしれぇもん見るのはいいんだけどよーそんな事したら今度こそ俺達信用無くすぜ?」


「五百年前、私はこの世を統治したがデットの存在によって地位が揺らぎ始めた。元々百年前からこうしておけばよかったのだ」


「ライアード様、まさか……"アレ"をやるおつもりですか!?」


「なんだアレって」


「魔都魔人化だよ、私が即身仏のような状態となり世界と一体化する。魔力を垂れ流し世界を魔力汚染する事で全人類を魔物と化し非魔術師のその軍団で今度こそ竜人族を根絶やしにする」


「その魔物化の統率者は……エディにしようか、実験で開花したあの力を存分に使えるようになるはずだ」


「なあライアード」


「なんだい?バリス」


「なんでさっきからエディの野郎らに勝った前提なんだ」


「蛙が鷹に負けるとでも?」


「い、いや」


「なら少し黙ってもらえるか」


「………」


ライアードはバルコニーから来る風を感じまるで自分がこの世界で唯一の鳥になったように感じる


「まず私達が行うのはエディ達の進行と共に魔物化を発動させ私はここで迎え撃つ、エディは最悪四肢以外あればいい。その後は私が世界を蝕み竜人族や非魔術師、魔術師をも凌駕する"神"となる」


「想像してみろ?面白いとは思わないか?」


「ライアード様!そのお考えは最高です!私もどのような世界になるのか!私は楽しみで楽しみで体が……!!!」


「そう思うだろう?ではそろそろ奴らも来る頃だろう、マリアはこの事を他の親衛隊に話しておいてほしい」


落ち着きを取り戻したマリアは頷き頭を下げた


「わかりました」


そうしてマリアは姿を消しこの場にはライアードとバリスだけが残った


「何か言いたそうだね、バリス」


「当たりめえだろ、気持ち悪りぃ発想ばっか言いやがって、非魔術師の女持ってる俺の前で二度とそんなこと言うんじゃねえぞ」


「あー怖い怖い」


そうして戦場に血が滴り始めてから12時間後、午後20時エディ達は動き出した

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