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魔術師殺しの転生者  作者: とまてるの
第二章十騎士殺し
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第76話修行の成果

修行を始めて2週間が経過した

エレーミア神聖国では十騎士の穴埋めが行われ適切な6人が入団しエルドリアが攻めて来るだろうと予想しているのか守りを固めているそうだ

そして脱獄した魔術師殺しの追跡は一才されず自分でも奴らの目的が俺を軍用兵器にしようとしていたぐらいしか情報は得れなかった

そして修行の成果はメイデン、アストレア、バーニスは魔法の使い方が向上し魔力切れがあまり起きる事はなくなった

魔法を使うにあたって脳へのダメージも軽減され十騎士とも渡り合えるだろうと研究で明らかになった

ジミーはあまり変化はなく精々戦前のウォーミングアップ程度に修行をしイミシェルは飛行で必要とする魔力の力加減や武闘を磨き成長中

ミアはカストルフォスと共にバストラーゼに剣を教え込まれていた

そして俺は2週間経っても何も得られずにあった


「はあ……はあ……」


ずっと変身しようとしてもできずただ時間だけが過ぎていくようになった

原因はデットとは対話すらできなくなってしまっていたこと

ブルセンバルグによると元々竜人化は俺と同化し手駒にできるはずが中にいたデットと竜人の力が深く結びついてしまったせいで竜人化は使えずデットに肉体の主導権を渡せば竜人化出来るはずが竜人の力の影響でデットは眠りにつく事となってしまった

つまり俺がどれだけこの力を理解していてもデットと結びついてしまった限り二度と決定打とも言えるあの力を使える事は奇跡が起きない限り不可能となってしまった


「エディ、もう諦めた方がいいんじゃないかい?」


「うるせぇ!俺は、俺はなんとしてでも勝たなくちゃいけねぇんだ!!」


「この竜人化を手にして、必ず仇を………!!」


「エディ、次の段階に移ろう、もうデットと竜人化は取り戻せない。デットが鋼の意志を持っていて竜人化の影響から抜けるという奇跡を待つしかないんだ」


「君は長年付き合って来たデットを信じないのか?」


「ッ………!!」


デットとはあの牢獄での2年間、本当に心の支えになってくれた

孤独になったら話してくれるし俺が耐えられなくなったら変わってくれた

いずれ俺の承諾なしに俺が苦痛を感じ逃げたくなったらデットが変わってくれた

あそこから逃げた時もそのまま俺を乗っ取ればいいのに乗っ取らなかった

そんな優しくて俺をいつでも支えてここまで辿り着かせてくれたのはデットだ

俺はそんな男を信用するしかなかった


「ブルセンバルグ、次の段階ってやらを教えてくれ」


「ああ、君の検査結果を元にして研究してわかったのは君は数々の実験というなの拷問を受けて来たおかげで体内に微弱な魔力が検知されている」


「つまり?」


「本来魔術師でしか扱えない強力な武器を扱えるようになると言う事だ、そして十騎士には個人個人に鍛治士が作ったその武器が配布される」


「君がその気になれば武器を奪いその強力な武器で返り討ちにできるかもしれない」


「この事が研究でわかった。だからここ最後の2週間でする事はこの魔法の武器を扱えるようになること」


「魔法の武器っての魔術師が扱う物なんだろ、魔力がなければ使えないんだよな」


「そうだ、この王城の地下にある研究施設にて特訓できる。内容はただ魔力を垂れ流してる剣を使って私に打ち勝つ事」


「できるかい?」


魔力を使って扱う武器

そんなの聞いて俺は鳥肌が立った

なぜならそれは俺が魔術師の1人と認めるようなもの、あの憎い魔術師と同類にならなければならないと言うことだ

………だが今は力が欲しい


「もちろんだ」


そうして俺とブルセンバルグは移動し王城の地下の研究施設で特訓する事となった

約2週間後

カストルフォス達は修行を終え全員戦に向けて数日休む事にし、まだ何も成果も得られていない俺はカストルフォス達とは違くまだブルセンバルグと共に修行をしていた

この数日で魔法の剣を扱うようにならなければ俺は皆んなと同じ土俵に立てない

そう思いブルセンバルグに打ち勝つ為に剣を振るった


「だらっ!!!!!」


俺はブルセンバルグに魔力を垂れ流しにしている剣を振るい幻術を操るブルセンバルグは幻を使わなくても俺の攻撃を余裕に避け拳を俺の横脇にぶつけた


「ごはっ!!」


肺に溜まった空気は口から抜け俺は距離を取るが目の前にはもうブルセンバルグはいない

後ろか!!?

ブルセンバルグは宙にいて後ろを振り向いた俺の顔に向けて蹴りを入れ俺は吹き飛ばされる


ゴンッ!!!!!


壁に激突し俺は剣を構えて剣に宿る魔力を使おうと自分にある微弱な魔力と繋げようとするが全く使える様子はない

竜人化を諦めてこっちに切り替えてから2週間……何も得られてねぇ!!

そこには焦りと不安がありそれが胸一杯にあって今にも張り裂けそうだった

全員の想いを託され俺は果たさなければならない


「エディ、まだやるかい?」


「やるに決まってんだろ!!」


ブルセンバルグにカタカタと震える剣を向けて突っ込むとブルセンバルグもほぼ同時に俺に向かって突進し拳を俺に向かって振るうが避け壁に着地し蹴り上げるとブルセンバルグに向かって剣を振るった

ブルセンバルグは斬撃を避け俺は地面に手を着き飛び上がって体勢を立て直した


「エディ!もう時間はないぞ!早くその剣の力を見せろ!!」


「そんなもん俺が一番分かってんだよ!!」


この剣に俺の血が流れるように、この剣に血管が通っていて俺の血が巡っているように、俺のカスみたいな微弱な魔力を……アイツの拷問で手に入れた最悪な力を!!

ブルセンバルグに近づき近距離で剣を振るう

ブルセンバルグは後ろにステップして避けようと動き出した時だった

ビリビリと手が痺れ目に見えたのは走る電流


「はあっ!!!!!」


俺が振るった斬撃はブルセンバルグが完全に避け胸には傷一つもついていない

また避けられた……!!

その戦いを見ていたカストルフォスは違和感を覚えていた

なんだろう……?エディ鈍くなっちゃったのかな?ブルセンバルグさんの動きよりワンテンポ遅い気がする


「ねえ、もしかしてだけどエディ腕落ちちゃった?」


上からみていふきカストルフォスは


「いや、ブルセンバルグの幻術にかかっているんだろう」


「なにそれ」


「ブルセンバルグの一つの幻術には相手に1秒から0.5秒、相手の視界を誤認させる事ができる」


「うわっ趣味悪!」


「ブルセンバルグが扱う魔術、幻術は世界中何処を探してもアイツぐらいしかいないだろう」


「他にもそういうのあるの……?」


「そうだ」


俺は斬撃を避けられ呼吸を荒立てながらも剣を構える

………本当にこんな技習得していいのかよ

憎むべき魔術師の魔力を利用して放つ斬撃、そんなの本当に俺が使っていいのかよ

皆んなをめちゃくちゃにしたあの魔力で………


「エディ、自分から来ないつもりか、それだといつまで経っても……」


「やめよう」


「な、何言ってるんだ!エディ!」


「お前が習得させようとしてんのは俺からしたら外道みたいな技だ。憎むべき魔術師の真似事なんぞしたくない」


「そ、そうだが、これがあれば奴らに勝てるかもしれないんだぞ」


「俺は今まで剣一本で戦って来た、今更魔力だのなんだのって小細工して戦う気はねえよ」


「エディ、君って奴は……!はぁ、わかったよ、一度休もう。疲れてちゃ稽古する意味もなくなるからね」


「………そうだな」


そして俺はブルセンバルグと一時休息を取る事となった

しかしその後でも俺は心が変わらず魔術師の真似事はできなかった

どれだけ強かろうと、それがどんな力でも使う気には到底なれなかった

そして数日が経過し戦の前日、兵士達は武器の点検を終わらせ仲間達と遺言めいた会話を楽しみながら宴を行い中には神に祈る者や母に手紙を書く者もいた

宴を楽しみながらも戦場の配置も確かめ翌日に備えていた

偵察部隊が教えてくれた情報によると敵国は俺達が攻めて来るのを予想して守りをしっかり固めているんだと

そして色々な作業を終え作戦の再確認を終えると俺はミアの部屋へとやって来た


コンコンコンッ


「入っていいか」


「………いいよ」


俺は扉を開けると部屋は暗くベットの横の棚に置いてあるランプにしか明かりはついておらずミアは寝ていたのかボサボサの髪に目を擦ってベットから起き上がった


「どうしたの?」


「いや、その……俺酷い事言ったろ、だから………」


「気にしなくていいよ、本心じゃないんでしょ?」


「うん!本心じゃない!」


「ならいいけど、もう二度としないでね」


キリッと喉に刃でも突きつけられているような視線に思わず息を飲み込んだ


「それだけ?言いたいのって」


「あともう一つある」


「ん?」


「戦争に勝ったら結婚してくれ」


ミアの顔はポカンとしていて口に手を当て顔を隠した


「英雄である俺がこの戦争に勝てば俺が王になる、だから王女としてお前を迎え入れたい」


「………いいか?」


「もちろん!王女様になってあげる!」


断られるかとも思ったがミアは承諾してくれた

酷い事も言ったのにまだ俺の側にいてくれる、俺は安心し切って自然と言葉が出た


「よかった………」


そうして余韻に浸っているとミアは気まずそうに俺を見て来た


「あ、修行の成果はどうだ?順調だったか?」


「うん!バッチシだったよ、これでエディと一緒に横に立てるね」


「お前を戦争に行かせたくないんだけどな、どうせ言うこと聞かないんだろ?」


「まあね、エディと一緒に戦う為にここまで来たんだから今更ってのは無し」


「そうか……なら死ぬなよ」


「わかってるって」


「………じゃあな、また明日な」


「う、うん!」


そうして俺は立ち去ろうとするとベットにいるミアは俺を引き寄せキスをしてきた

外野から見れば押し倒したように見える体勢


「いいよ」


ミアがそう言い俺はミアの頬に手を添えた

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