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魔術師殺しの転生者  作者: とまてるの
第一章旅立ち編
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第7話盗賊

「でりゃぁあ!!!!!!」


アフライトは戦鎚を薙ぎ払い盾の男は分厚い盾を地面に突き立てて攻撃を防いだ


「ぬおっ!!!」


盾を持った男は吹き飛ばされ足を地面に引き摺りながら立ち止まった


「全員気を付けろ!このおっさん馬鹿力すぎるぜ!!」


アフライトが盾を持った男に追撃を加えようとした瞬間二刀流の短剣を持った男が静かに忍び寄りアフライトの後ろから切り掛かる


「フンッ!!!!!!」


アフライトは左拳を突き上げ短剣を持った男の顔を掠め男の頬に血が流れる

そしてそれが引っかかるのを知っているかのように戦鎚を振り下ろし短剣の男はギリギリて距離を取って冷や汗をかいた


「やっべぇ……」


「姉さん!指示を出してくれ!!」


「相手は老いている。でも力や経験はあっても体力は衰えているだろう」


「つまり攻撃の隙を与えなかったら殺せるんじゃない?私が手を下さなくてもいいようにさっさと倒してよね」


『はい!!!!』


「そう来られるのか…少し困っちゃうな」


アフライトは戦鎚を握りしめて息を吐く

周りを見て誰から仕掛けてくるかよく見る

女のすぐ横にいる弓矢を持っている男

アイツは注意した方が良さそうだな

そうして10秒の沈黙が続いた


「うおおおお!!!!!!!」


先に動いたのは分厚い盾を持っている男だった

盾の男はアフライトに直進するがアフライトは無視して女の方へ向かう


「なに!?」


「させるか!!」


二刀流の男が立ち塞がりアフライトに凄まじい斬撃を繰り広げるがアフライトは相手にしない

全ての攻撃を避け無駄な時間を使わないように二刀流の男をも無視し、そして目の前にある女に向かって突き進む


「!!!」


戦鎚を握り締め息を吸い極限まで攻撃力を高め武器を振り下ろそうとした瞬間女はまるで狼のような威圧感を放った

マズイ!!!

アフライトは女ではなく側近の弓兵に向かって攻撃をし弓兵は近距離で対処出来ず戦鎚によって腕を殴り引き裂かれてしまった


「お、俺の腕がッ!!!!!」


「メイデンさん!!助けてぇぇえ!!!」


「ぎゃーぎゃーうるさいわね、下品よ」


女は自分の手の平にナイフを添えて傷を付け血を流し手の平から流れる血は、手軽に扱える直剣へと形を変え、女は足にしがみつき懇願する弓兵の背中に向けて血の剣を突き刺した


「ぐふっ……!!!!」


あれは血の魔法か……

それにしてもあの女、まさか無詠唱魔術師か?こりゃ厄介な敵になりそうだ

……そしてあの威圧感

本当に手強い相手かもな


「私、あまり自分を傷つけたくないの。だから戦わせないように頑張ってちょうだい」


そう言うと女は木にもたれかけアフライト戦い様を見物し始めた


「おい女、お前が今参戦すれば俺なんかすぐ殺せるはずだ」


「何故しない」


「なんで戦わない?決まってるでしょう、わざわざ血の剣を作ってまで戦いたくないの」


女は手に持っている血の剣をクルクルと回しながら答える


「そこまで私と戦いたいのならその2人を殺してからにして」


「それともなに?この私に戦えって言うの?」


「……プライドが高い女め」


そうしてアフライトは後ろにいる2人を相手にする


「俺が出来るだけ隙を作る!!」


「わかった!」


盾を持っている男が走り始めその後ろに二刀流の男が隠れ盾の男はアフライトに向かって突進しアフライトは戦鎚を思いっきり振るう


ゴンッ!!!!!!!!!


「うおぉぉお!!!!!!」


盾の男はアフライトの一撃を盾で受けて全身の骨が震え身動きが取れなくなり視界が少し揺ぐ

それでも盾の男は背中にある剣を引き抜いて振り下ろしアフライトは戦鎚で攻撃を受け止めた

そしてアフライトは剣を上に弾いて盾の男の右手は上に上がり腹がガラ空きになった


「はあっ!!!!!!!」


盾の男は咄嗟に構えアフライトの前蹴りが今まで耐えてきた盾に致命傷を与えて盾は半壊し始めた

そして戦鎚が盾に向かって接近し、すると二刀流の男が戦鎚を持っているアフライトの右腕を切り落とした


「まずは右腕だ!!!」


短剣で破けた服から見えるのは肉の断面でもなくましては肉でもない

鋼鉄の義手であったのだ


「は!?」


「あの女と戦うまで隠したかったんだがな」


アフライトは右手の甲で二刀流の男を殴り左手を盾の男に突き立て左腕にあるトリガーを引くと手の平にある蓋が外れ砲口が露出した


ズドォォォン!!!!!!!!!!


トリガーを完全に引いた瞬間砲口から弾が発射され砲丸は盾を破壊し男の腹を突き破った


「小型大砲だ、すげぇだろ」


アフライトは左手の平にある蓋をしっかりと元の位置に固定し痛そうに肩を回す


「一度しか使えない。いわゆる必殺の技だ」


「ま、マジかよォ…メイデン姉さん!!に、逃げましょうよ!!」


「お黙り!!」


「ッ……!!な、なら姉さんだけで戦ってくださいね!」


「なに?」


「おっさんも見逃してくれるよな!?」


「……別に俺は人殺しじゃないからな」


アフライトがそう言うと二刀流の男はメイデン姉さんと言われる女に苦笑いしてこの場を走って去って行った


「はぁ………」


メイデンはため息を吐いて手でクルクルと回している剣をアフライトに向けて構える


「やるのか?」


「アンタのその首に下げてるもんが欲しいからね」


「そうか」


アフライトは戦鎚をメイデンに構え息が荒くなっている中二回戦目が始まった

一向ミアと俺はかき分けて来た草道を戻りアフライトの家まで逃げ込んでいた


「おーい、素直に出て来たら悪いことはしないからさー」


「出てこいよー!」


俺とミアは倉庫に隠れ窓から追って来た男の様子を見ていた


「ミア、どうする」


「そんな事言われたって私、盗賊なんか相手にしたことなんかないわよ…!」


「じゃあどうする?このままじゃあ2人共見つかって……」


「分かってるわよそんなこと!」


「こ、声がデカいよ…!」


「ごめん…」


ほんとにどうしようか、何もせずアイツが諦めてくれるわけがない

でも俺は人間を……

その時俺はあの村でミアに覆い被さっていた男を思い出した

あの時はミアが危ない状況だったからだ

じゃあ今は?

そういえば暖炉の近くに剣を置いてたはずだ、仕方ないあれを取りに行こう


「ミア」


「なに?」


「ミアが眠ってたあの暖炉、覚えてる?」


「うん」


「そこの近くに剣を置いてあったんだ。だから今から取りに行くね」


「わかった、気をつけて」


そうして俺はミアから離れて奴の目を掻い潜り倉庫から抜け出して裏口にある花壇に隠されてある鍵を取り出し裏口の扉を開けた

そして足音を立てないように暖炉に向かい立てて置いてある剣を掴み取る

あの時、俺が初めて人を殺した物

またあの感覚が手に染みつくのかと心臓が高鳴る


「殺すんじゃない。守る為なんだ」


俺はそこから倉庫へ向かい扉を開けてミアの場所に戻った


「エディ無事だったのね」


「うん、アイツは?」


「窓から見てたけどアイツは今、裏口近くに回ってるわ」


「そろそろこの倉庫に入ってくるかも」


「おーい!ここにいるんだろ!!早く出てこいよ!!」


あの男の声がかなり近くで聞こえ倉庫から外へ繋がる場所に男の影が見えた


「ミア、そこに隠れといて」


俺がミアに言って物置に隠れようとした時だった


「エディ待って」


「なに?」


「私が音で惹きつけるからその間に逃げよう」


「そんな無茶な……」


「ここにいるのか!!?」


男がゆっくりと倉庫の中に入って来た

俺はミアの顔を見て頷きミアとは正反対の場所は隠れる


「出てこいよー」


ミアは屈みながら奴の後ろを取ってわざと物を落とし音を立てた


「そこか!!」


男とミアの距離は3メートル程

ミアが立ち上がって走る時には男との距離は3メートルも無い距離だった

やばい!ミア!!!


「捕まえた!」


「きゃあっ!!は、離して!」


男はミアの手首を強く掴み俺は剣を引き抜いて上に突き上げ体重を乗っけて思いっきり剣を振り下ろした


バズッ!!!!!!!!


剣は男の頭をカチ割り首がパッカリ裂ける程剣は突き進んでいた


「み、ミア!」


俺は剣を手放し男は後ろに倒れる

一方ミアは男の血で髪や体が汚れ目を開き放心していた


「ミア!ミア!」


俺は肩を掴み揺さぶる

そうするとようやく気を取り戻したのか俺の方を向いた


「え、エディ、こ、この人、殺しちゃったの?」


「そうするしかなかったんた!早くアフライトを助けに行こう!」


「……わ、私、少し休ませて。あとで追いつくから」


「わかった」


俺は男の首から剣を引き抜く為に剣を掴んで引っ張る

い、意外に抜けない……!

ブチブチと肉が千切れる音がしてようやく剣を引き抜けた


「うっ……」


あまりの光景の酷さに吐き気を催しながらも我慢してアフライトの元へ行くことにした

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