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魔術師殺しの転生者  作者: とまてるの
第二章十騎士殺し
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第67話戦前の舞踏会

俺はタキシードを着せられ大広間の舞踏会に参加された

政治家や貴族、騎士や特別許されたゴールドの首飾りをしている冒険者が会場では音楽演奏がされてきてクラシックな音楽が流れており様々な酒や軽食が並んでいた

天井には豪華なシャンデリアもあって色とりどりで美しい


だがこんな緊急事態で他の王国は今すぐにでも助けが必要な状況なのにも関わらず舞踏会なんて開く暇なんかあるのだろうか……

自己中でただ戦前に楽しい事したいだけなんだろうが……まあ貴族ってそんなもんなんだろう、何処の奴らも変わらない


何をしようか辺りを見渡すと綺麗な女性や悔しいがまるで身分差恋愛の小説に出て来そうな男が沢山おり俺なんかここにいても相応しくなく浮いてそうな感じだった


この雰囲気、"前を思い出すな"


そうして周りをキョロキョロ見渡しながら棒立ちしていると気配を感じて後ろを見るとあるオールバックの男が俺に話しかけて来た

オールバックの男は口髭がありなんだか見た事がある


「舞踏会へようこそ、ミスターエディ…私はマディ・トマソン、前の作戦会議に出席していた者だ」


そういえばこんな奴いたな、前は聖騎士みたいは格好をしていて分からなかった

それにしてもコイツの右眼……?なんだろう?


するとトマソンの右眼の瞳孔に変化が現れ瞳孔の中にもう一つの目が現れ夜中に見たら発狂するかと思うぐらい恐怖心を与えて来た


「身長は2メートルを越え体重は110キロ程、筋肉質で体脂肪は少なく利き手は若干両利き……魔力はなしか」


「どうやって魔術師を殺して来た、それも十騎士達を」


「噂通り背中の大剣でな」


「へえ……」


男は奇妙な眼で俺の全身を見続け俺が少しイライラし始めるとそれに気が付いたのか奇妙な眼をやめて咳払いをした


「すまない、つい癖でね。私の戦歴はドラゴンの討伐や王国を攻める魔軍達に対抗し戦士達を勝利へと導き元々はノクシア国の国王直属の騎士長だった」


トマソンは俺の顔をよく見て言う


「君に似た男達が私の故郷の国を破壊した、君は十騎士達の刺客ではないだろうね?」


「その件については俺は何も知らない。ただ十騎士達がなんらかの方法で作ったんだ」


心当たりはあるがここは黙っておくか


「そうか……そういえば私のこの眼の事を話していなかったな、この眼は魔眼で生まれつきなんだ」


「へえー、生まれた時に勝手になんのかそれ」


「ああ、まあ気味悪がられるがね」


そうして話していると可愛らしい格好をした白が目立つ衣装を着ている女の子が歩いて来た


「貴方が魔術師殺しさんですか?」


「……う、うん」


「私の鎧と同じくらい大きいー!魔力ないんですよね?噂だと大剣を振り回してるって聞いて!どうやって扱ってるんですか!?」


「………?」


質問攻めしてくる女の子に俺は戸惑い口が固まってしまった

すると女の子はハッと顔を変えて姿勢を整えた


「申し遅れましたー!私の名前はカストルフォス、貴方と同じ作戦会議に出席していた者です!」


俺はますます困惑した、なぜならこんな女の子居なかったからだ

悪ふざけで言っているのか、それとも姿を変える魔法を使っていたから分からないのか……?

俺は恐る恐る聞く事にした


「会議にいたか?」


「ええ!?……あ、そっか、作戦会議で物凄く大きい鎧着てた人いたでしょ?」


「ああ」


「その中にいたのが私なの!」


どうリアクションをしていいのか分からないが俺はカストルフォスに微笑み返した


「あの鎧はね、魔道具って言って私が遺跡を探検している時に見つけたんだよ!性能だって物凄いんだから!手合わせしてみる?」


「また時間があったらな」


「えー」


「カストルフォス、すまないがエディと私は話があるんでね、席を外してくれないかい」


「はーい」


カストルフォスは惜しい顔をして立ち去って行った


「別に離れさせなくてもいいのに」


「私が鬱陶しいと思ったからだよ、君もそう思わなかったかい?」


「別に……アンタ子供嫌いなんだな」


「騒がしいし弱いし、私がいちいち守らないといけないからな」


そう言った時の表情ななにやら悲しそうだった

そのまま国王の挨拶、盛大な音楽と共にダンスが始まり俺は窓際に立てられてある椅子に座って鑑賞していた

そうして舞踏会は始まり場面は魔大陸へと移る

ある町にいるジェイクが十騎士仮入団時にコネで見つけた元十騎士の男に力を付けてもらい一週間目を迎えた時だった


「おはようございます!師匠!」


ジェイクは朝食を摂る為に椅子に座って食べている師匠に向かって姿勢を正して敬礼し師匠はスープを飲み干し言った


「お前才能ありすぎ、もう俺越えてるから来なくていいよ」


「………冗談?」


「いいや、精神統一の為に奪ってた奴返すわ」


師匠が席から立ち上がり持って来たのはジェイクの娯楽であるタバコや大人の雑誌などを渡しジェイクは一週間の修行でバケストラ王国に帰る事となった

そして玄関先で師匠の最後の挨拶を待っていると師匠が新聞を持ってジェイクに投げつけ渡して来た


「師匠?」


「お前の母国?か知らねえがやばい事になってるから見とけ」


ジェイクが新聞を開くとそこには向こうで起きた事や十騎士の反逆国が出来ていると言う事が記載されていた


「お前、確か魔術師殺しを止める為に来たんだっけな?」


「早く行かねえと行けねえんじゃねえの?」


ジェイクは新聞を地面に捨て玄関のドアを手にかけ開けた


「行ってきます」


ジェイクはそう言い残しエディがいるエルドリアへと駆け足で向かって行った

少し前、アストレアはバーラス島国に応援が来た際、イミシェル、アストレアとバーニスはミアと共にバケストラ王国にいるメイデンがいる所に向かい、行方不明だった瓦礫に埋もれていたジミーを見つけ船で渡って来たイミシェルとアストレア、ミアと合流した

6人は集まりジミーはバケストラ王国中の闇市場を探し魔道具をかき集めていた

そしてメイデンはあとから来た軍にバケストラを任せ広い簡易キャンプにてエルドリア王国への地図を見ていた


「馬車は現状ないだろうしやっぱり歩くしかなさそうね」


メイデンは顎に手を添えて言うとアストレアは自慢げに話し始めた


「この近くに魔女の世界と通じる場所があるの、そこを通って皆で行けば一週間掛かる所を怪我もしてない完全な私に掛かれば2日もせずにエルドリアに辿り着けるわ」


「まあ、あなたってば本当にご立派ですこと!そんなに嬉しそうにお話しになるなんて……幼稚ですわね」


「あ、アンタね……私がこう名案を出したのにそうやっておちょくって………!!」


2人が顔を合わせギスギスし始めた

そこにジミーが割って入る


「まあまあ、落ち着け、アストレアの名案は通し早く行動に移そう。バケストラは軍が管理しているしお前達がする事はもうなくなった」


「アストレア、当然その魔女の世界に通じる場所を知ってるんだろうな」


「魔女の力を使えば入り口が何処にあるのか分かるわ」


ジミーはアストレアとバーニスがギスギスしている理由が知りたくモジモジし始めた

聞くなら失礼かも知れないとは思っていたがジミーは好奇心を抑えきれない


「……聞きたいんだがどうしてそんなギスギスしてんだよ」


「なッ!!」


アストレアが戸惑っているとバーニスは嫌な顔をしてニヤニヤと笑いながら言った


「このアストレア、船酔いしてゲロをぶち撒けま………」


アストレアは魔女の力を使ってバーニスを吹き飛ばし壁に押さえ付けた

イミシェルはなんだか複雑そうな顔をしていてメイデンは苦笑いしながらアストレアを見つめた

そうして戯れ合いしばらくしてアストレアが魔女の世界の入り口を案内して魔石を使って移動し6人は魔女の世界に入って行った


「今回の舞踏会は楽しかったよ」


舞踏会の最中作戦会議に出席していたブルセンバルグと言う騎士が手を伸ばし俺は受け取って握手をした


「ああ」


そうしてブルセンバルグは舞踏会から離れトルマンとカストルフォスと俺、残りは高い酒を飲み交わし雑談してる数人となった


「それにしてもトルマンは凄いんだよー?エディと同じくらいの武器を振り回してるんだから!」


「コラコラ、エディには言ってもいいが他の奴らに裏切り者が混じっているかもしれない」


「あっ、ごめんごめんー!」


「そうだ、私の剣で思い出したがエディ、君の大剣鍛冶屋に見せたらどうだい?ボロボロになってる箇所もあるだろう?」


「確かに、時間がなくて磨いたり素人なりに頑張ってたしな。一回はプロに任せてみるか」


「翌日、空いているなら私と共に行きましょう。いい所を知っています」


「明日なら空いてるぜ、お言葉に甘えて行くとするよ。場所は?」


「近くの教会で集まりましょう」


「私も行っていーい?」


「勿論だとも」


ここ数時間の舞踏会でわかった事はトルマンはバカデカいハンマー、自由自在の剣を操るエルフが作った剣を扱うらしい

カストルフォスは昔拾った魔道具であるあの鎧を使うとか、こんな可愛い顔してあんな物騒な物使うだなんてちょっとギャップを感じる

トマソンがテーブルに置かれてある軽食を食べている時にカストルフォスは俺の手を叩いて手招きした


「ねえねえエディ、皆んなには内緒だけどブルセンバルグさんも凄いんだよ?」


カストルフォスは小声で俺に言い俺は屈んで話を聞いた


「ブルセンバルグさんはね?幻術使いなんだ」


「幻術使い?」


「そう、強制的に一対一を作ったり相手に少しの幻を見せたり感覚を変にしたりできるんだ」


「超超強くない!?」


突然の大声に俺は顔をしかめて離れ耳を抑えた


「い、いきなり大声出すな……!」


「ご、ごめんー!」


「エディ、カストルフォス、もう夜遅くなりますね、私達もお開きにしましょうか」


「あー、そうだな」


「私も眠くなってきた所だし、いいよ!」


そうして舞踏会は終わり後日、俺は3人で剣の手入れに行く事になった

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