第63話灰色の世界
全ての国はある人物によって破壊へと導かれた
13人の内、傲慢、嫉妬、色欲、ハーレムなエディ、モヒカン頭が生き残りバーサラックの命令にて森に集められバーサラックの基地へワープゲートを通して連れて来られた
4日前に集まってここで嫉妬のエディは突然の命令に質問をする
「一時撤退ってどういう事だ、俺達はするべき事は全部やったぞ。早く家族を俺の前に連れて来い」
「するべき事をしただと!!?」
バーサラックは作業台を殴り拳が切れ血で真っ赤に染まった
「私はこの世界の魔術師殺しを探せと言った!誰が破壊の限りを尽くせと言った!」
バーサラックが魔術師殺し達を追跡する為に4日間で頭に埋めた機械が赤く点灯しバーサラックの鼻から血が流れる
するとモヒカン頭のエディがバーサラックの見た目を嘲笑するように言う
「ぬらりひょんみたいな奴に言われてもなー?俺達は自分の命を危険に晒してまで戦ってこの世界の俺を探してたんだぜ?13人いて見つからないって事は、何処かでのたれ死んだんだよ」
「私は1人の十騎士として言うが世界人口50億人の内、10億人が死んだ。それとお前ら、私が撤退を命じた時5人集まってなんの話をしていたんだ?」
「しるか」
モヒカン頭のエディ以外の魔術師殺しは黙り込みバーサラックは怒りが込み上げるが我慢して怒りを鎮めた
「いいだろう、こうなるのも予測していた事だしな」
色欲のエディが飛び出すと同時に他のエディ達もバーサラックに飛び掛かる
「失せろ!!」
バーサラックはワープゲートを作り5人を別世界へ封じ込めた
………世界が混乱している今、私がやるべき事は十騎士に戻る事か?
いいや、きっとライアード様が許してくれない、だとすれば私1人で解決するしかなさそうだ……
もう魔術師殺しに頼るのはやめて別の方法で………
頭の中で考えていると激しい揺れに襲われバーサラックは尻餅をついた
すると天井に風穴が空きそこにはエリックがおりバーサラックの両腕をへし折り魔法を封じた
「うがぁぁあ!!!!」
「これでもう逃げられないな、竜人族の場で研究させてもらうとしよう」
そしてエリックはバーサラックの首根っこを掴み風穴から消えていった
一向エルフヘイムにいたビースト達は4日間の戦争によって竜人族に捕えられビーストは今では竜人族の天空城に捕らえられてしまった
数時間後
エディ率いるアストレア達はイミシェルの治療を終えて襲われた人々の治療にあたっていた
「これでもう大丈夫ですよ」
エディとイミシェルから少し離れた場所でアストレアが避難している人々の中にいる老人の手を握って言うと老人は頷き笑顔を返した
「バーニス、包帯は?」
「ちょっと足りないかもしれない」
「わかったわ」
エディとイミシェルは崩壊した大きな町にて瓦礫を退かし死亡者を確認していた
「イミシェル、子供と母親だ」
「わかった、荷台に乗せてくれ、そろそろ満タンになる頃だから運んでくるよ」
「ああ」
イミシェルは死体が積まれてある馬車の荷台を持ち上げゆっくり上昇し空を飛んで行った
ジェイク達は魔大陸の砂漠を歩き辿り着いたのはとある町、そこには元十騎士がおり同じ鉄を操る魔術師でジェイクは十騎士候補だった時の知識を活かしてその男に術を教わる為にやって来た
メイデンとミアはバケストラ王国で復興の手伝いをしており貢献
深夜になってしまったこの日は避難所のキャンプで寝る事となった
「………」
俺は仰向けになりながら夜空を見る
こうしているのもなんだか懐かしい気持ちだ
旅に出て2年、俺の肉体も精神も誰も負けないと思うぐらい強くなった
こうして休んでいるのも今のうちなんだろう
突如外からガサガサと音が聞こえて一度は無視したが話し声が聞こえると寝付けれなく少し様子を見ようとキャンプから外を出た
一体…こんな夜中に起きて何してんだか
こっそりとその声の持ち主に近づき姿が見えると木に隠れた
「アストレアちゃん、それって本当に大丈夫なの?」
「こうするしないとエディは死んでしまう、エディは絶対に怒ると思うけど……私は死んでほしくない」
「それは私もそうだけど………いいの?」
「ええ、次はイミシェルに話に行くから、ごめんねこんな夜中に」
「大丈夫、じゃ、また明日ね」
「うん」
そうしてバーニスがアストレアの元から去って行き俺はアストレアが言っていた俺が怒ることに興味が湧きこっそりと着いていく事にした
アストレアは魔力を探知しながら警戒していると思うから魔力がない俺からすれば楽勝、それに加えてジミーにみっちり稽古してもらっているからバレるわけがない
そうして辿り着いた場所はまだ傷が回復し切れていないイミシェルのテントだった
「イミシェル?ちょっといい?」
しばらくゴソゴソと音が鳴った後、イミシェルが出て来た
「なに?」
「話があるの」
「あー、すぐ寝たいからここでいい?」
「ええ」
するとアストレアは話し始めた
「エディの記憶を呼び出す時にエディが死ぬ未来を見てしまったの、だからそれを止める為に幻術をかけた。徐々に復讐心は薄れて行っているし……ちょっと嫌だけど弱い呪いで弱くしてる」
「いいのかよ……エディが気付いちまったらどうすんだよ」
「嫌われる覚悟は出来てる、こうもしないとエディは………今度戦う時に必ずエディは死ぬわ」
「………俺はそれ、どうかと思うけど…まあ仕方がないよな」
「この話は知って欲しかったから…態々起こしちゃってごめんなさい」
「いいよ大事なことだ」
そうしてイミシェルは寝に行きアストレアは溜め息を吐くと歩いて帰って行った
俺は隠れている木の側で座り込んだ
あんなに信用していたアストレアに幻術をかけられ復讐をできないようにされているだなんてわからなかった
時は進み一週間後、十騎士が到着した事で全世界の国の復興が始まる……のではなく、今回の騒動で過激派の魔術師殺しの教団によって十騎士の権力を使った暴動だと新聞で報道され十騎士の信頼度は大幅に低下、神聖国にいる者しか支援者はおらずある一定の地域にて生き残った民衆が集まり一つの国を作り政治家達も周りの影響で十騎士を解体しろと言う前代未聞の事件が起きた
そして十騎士達は身の安全を守るべくライアードの命令によって撤退、神聖国に集まり会議を開く事に
そして教団の国は力を強め噂は広まり魔術師殺しを好んでいない者までも集まり皆はこう言う
"魔術師殺し様の到着を待ち勢力を交えて十騎士を崩壊させる"
レッドデットを超える事件となるだろうと噂され始めていた
少し疲れたな………
そんな事なんか一切知らない俺は瓦礫に座り下を向いていると汗が滴りエディは手の甲で汗を拭っていると目の前から誰かが歩いて来た
「大きな大剣にその巨大な体」
魔術師殺しを探す為に派遣されていたバーサラック、静香、そして最後の1人がエディの前に現れた
「魔術師殺しで間違いないな?」
「……人々の救助より、俺の始末の方が重要なのか?」
「危険人物が救助をしているようには見えないが?この惨劇もお前の仕業だろ」
「何を根拠に……!」
「正義ヅラすんなよ悪者、お前は世界の秩序を守る十騎士に歯向かい世界を恐怖に陥れている重罪人だ」
エディが瓦礫から立ち前を向くとケモ耳の女性がいた
「戦闘の準備をしろ、魔術師殺し」
「………そうだな」
俺は大剣を引き抜き前に突き出す
ケモ耳の女性は拳を握ると風魔法で出来た鉤爪を作り出し構えた
無詠唱魔術か……上手く対処出来るか?




