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魔術師殺しの転生者  作者: とまてるの
第二章十騎士殺し
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第49話獣人族

エディやビーストが逃走して獣人族の故郷に辿り着く6日前

俺の名前はイミシェル

アフライトと言う俺の命の恩人の家で泊まらせてもらっていてそして俺の驚異的な治癒能力で全て回復し今は空を飛んでメイデンの方へ向かっていた

皆んなの奴、俺が帰って来たらって、俺エディに関して何にもしてねえや

到着して窓から中に入るとメイデンやジェイク、アストレアは俺に飛びついて喜んでいた

ミアはその場で泣き崩れそれを宥めるのがジミー

俺はここに帰って来た

そしてなんでこんなに感情を露にしているのだろうと思っていたらどうやら皆んなが心配していたのは新聞による記事らしい

ビーストに殺されたとか逃げ切れたとか、そんなのが書かれてあった


「エディが何処にいるのかは分からなかったけど……」


「イミシェルが生きて帰って来てくれただけで嬉しいから、それとその新聞の裏を見て」


「うん」


メイデンに言われて俺は新聞の裏を見た

新聞には魔術師殺しについて書かれてあり雷鳴の静香の重傷の中生還や美貌は帰ってくるのかだとか色々書かれていた


「つまりエディがすぐ近くにいるって事?」


「もう近くにはいない、逃げてるのよ」


「逃げてる?」


新聞の下を見ると十騎士の2人が追っていると書かれてある


「そんな……エディを助けないと!」


するとジェイクが口を開いた


「恐らく、獣人族の故郷だろうな」


「ジェイク、エディの居場所が分かるの!?」


ミアがメイデンと俺の間から顔を出して来た

泣いていたせいか目が赤くなっていてメイデンがハンカチでミアの鼻水を取りながらミアは聞き耳を立てジェイクはタバコに火をつけ吸って吐くと言った


「憶測だがビーストがここにいると言う事は奴は何かしら依頼を受けている、勿論依頼主はローバだろうな」


「そしてビーストは強者を求めていて昔は十騎士の1人を殺した事もある戦闘狂だ、エディとは復讐という時点で目的とは違うが"強者"と戦うのは通じている」


「ローバも相当力を持っているだろうしビーストくらい金で動かせるようになったんだろうな」


「そして静香の殺害未遂の時にエディはなんらかの重傷を負ったかビーストが重傷なのかは知らんが今はビーストと共に逃亡、エディはあまりこの世の中を知らないし向かう逃げ場と言えば……?」


「ビーストが知ってる1番の逃げ場って故郷?」


「そういう事獣人族、特に肉食系は全員少し強いからな、数十人で襲われたら2人なんか引き裂かれておしまいな程手強いからな、逃げ場にはうってつけだ」


「じゃあ今すぐ行動に移しましょう、皆んな、支度して」


メイデンの指示に皆んなは動き出す

そして準備は終わりなんやかんやあって俺達は南の海を渡る為に駅馬車で向かう事になった


「アリッサ、ここにビーストがいるのか?アイツ食べ物探しに行くって…」


「出て行く為の言い訳でしょ」


アリッサは迷いもなく扉を開けた

するとそこにはビーストが大量の女獣人族を"喰らっており"俺を見つけるなり近づいて来た


「お前、こんな時に何やってんだよ」


「我のこの力を絶やす訳にはいかんのだ」


次第にビーストの周りに女性が集まって来てビーストに引っ付く


「ビースト様!子種を私に!」


「いいえ!ビースト様の子を宿すのは……」


「そんな醜い争いしてるからビースト様は抱いてくれないのよ」


「なにー!?」


アリッサは扉を閉める


「あ、あいつ……」


「今回の戦いでビースト様は死ぬかもしれないからね、男に強さを求めている女からしたら好都合だからほっといてあげて」


そうして俺とアリッサは元の家に戻った


「包帯外したいなら村長が近くにいるから話しかけて、それに私村長の娘だから変な気起こさないでよ」


「そんな事しない」


「ならよかった」


そうしてアリッサは家から出て行く

そこからが地獄の始まりだった

ビーストが気に入ったであろう女5人を連れてここにやって来た

本当に子供を産ます為なのか?それだけやる必要あるのか?俺は枕を両耳に当てて呻き声をあげ全く眠りに着かなかった

そうして朝を迎えた


「………」


まだ喘ぎ声が聞こえる

もう嫌だ、たまにビーストからライオンの咆哮が聞こえるし何が傷を癒せだ。このままじゃあ疲労で死んじまう

文句を言いたいが相手はビースト、俺は何も言えず枕を耳に当て続けた


「うわぁぁあ!!!」


飛び上がって起きると目の前にはアリッサがいて周りにはもう奴らはおらずアリッサは驚いて果物のカゴを落としてしまっている

それにしても酷い汗だ、ビショビショで水を浴びたい


「エディ?大丈夫?」


「水を浴びたい」


「う、うん、この木を伝って下に行ったらすぐ分かると思う」


俺は真ん中のこの家を支えている大木の周りにある螺旋階段みたいなのを降りて急いで水を浴びに行った

数分後俺は家に戻って来た


「エディ、今日の夕方にお父さんと一緒にご飯を食べるから支度してて」


「え?なんで」


「そりゃ十騎士殺害に協力するからよ、その話をするのを条件にここに住まわしてあげてるんだから」


あ、あのライオンの野郎!ずっと誤魔化してやがる!!

俺は怒りを我慢しながら必死に堪えて深呼吸をして冷静になった

それでもちょっぴりまだムカつく


「そういう事だから、それともう包帯は替えなくてもよさそう?」


俺はそう言われて身体中を見る

傷一つないしなんならあそこまで激しい運動をしても傷は開いていない


「ああ平気だ、お前には少し迷惑かけたな」


「それは出て行く時に言って、じゃあ夕方ぐらいになったらまたここに呼びに来るから待ってて」


「わかった」


そしてアリッサは果物を置いて去って行った

まだ時間は午後の12時、腹が空いている俺はりんごのような果物を掴み取り齧り付いた


「ん?」


りんごのような見た目なのにとうもろこしの甘さがして脳が追いつかないが意外に美味しい

食べ終わりバナナみたいな果物を手に取って皮を剥こうとしたらいくら引っ張っても剥がれやしない

すると頭の中がグッと痛くはないが感触がしてまた目の前にデットが現れた


「お前が出てくる度にくる頭痛、ドンドン痛くなくなってるけどよ、これ平気なのか?」


「平気だ、それと証拠はいつだってお前を乗っ取れる。ただ単に痛みに耐性がついてるだけだろ、慣れちまってんだよ」


まあ確かに痛みはないが最初の時のように頭に変な違和感は未だに残っている


「そうなのか?………これの食べ方知ってる?」


「いいや」


バナナみたいな果物の皮はゴムみたいで結局食事会までどうやって食べるのかデットでさえわからなかった


「エディ、起きてるー?」


しばらくして夕方、約束通りアリッサがやって来た


「起きてる、そんで俺はアンタの父さんになに聞かれるんだ?」


そう聞くとアリッサは頭を傾げた


「十騎士を殺す理由とか?十騎士殺しを招いて協力するとか、数千年辿っても私達にはないしこんなの初めてだから」


初めて?コイツらは外部の連中と連絡を取り合ったりしていないのか?


「他の客人と取引した事とかないのか」


疑問に思い聞くとアリッサは少し困った顔をして答えた


「……大抵は獣人族の子供を寄越せだとかそんな奴隷商人しか来ないからさ、村長と対面して話すなんて……言いたい事わかるでしょ?」


「えっと、なんだか悪い事を聞いたな………そうだ、ビーストの奴を見なかったか?アイツ、随分ここを留守にしてる」


「ビースト様は力を子孫に受け継ぐ他に別の事をしてるみたい、お父様も教えてくれないし今から直接聞いてみたら?」


「娘のアリッサでも聞けない事を俺が聞けるのかよ」


「いかがわしい事だから娘には耳に入れてほしくないのかも」


「そうかもな、それじゃあ聞いてみるよ、わかったらアリッサにも言った方がいいか?」


「内容による」


「わかった」


「それじゃあ立ち話もこれで終わり、案内するから着いて来て」


そうして俺はアリッサに案内されてアリッサの父親である村長がいる家に辿り着いた

他の家とは異なり個性的で格付けがしっかり区別されているのがわかる

家の中に入るとアリッサは食事会の邪魔をしてはならず食卓外で待機、俺は地面に座って父親と対面する事となった

父親は色々な装飾品をつけていて見た目で分かる如何にもここを引っ張る村長だ


「食事を」


父親がそう言うと側にいたメイドは別室へ向かって行った


「では魔術師殺し、話をしよう」


「私自身も他の人々も魔術師がやっている傲慢な行動に対して我々も物議を醸している、最近話題になっているだろう?」


「ああ、新聞で見た」


「早い話取引しよう、魔術師殺しがここぞと時に我々を呼べば戦いに参加しよう。ただし我々の条件も飲みたまえ」


「っと言いたかったのだが……」


「?」


「どうにか、どうにかしてビーストを追い払ってほしい、このままでは私の愛娘が襲われてしまう」


「は?」


これはアリッサが言っていた話してくれない内容についてか?


「奴は今、女性達を孕ませその子供を兵器にしようとしている」


「は!?」


「魔術師殺しには分からぬだろうが獣人族の妊娠から出産は早い、よりによってビーストの子だ」


ビーストの奴、いないと思ってたらそんな事を企んでいたのか

一体その武力を何に使うのかはまだ分からない、今は俺に利益も不利益もないしこの男に合わせておこう


「だから、だから!」


「分かったから落ち着けよ、俺とビーストが2人の十騎士を殺したらなんとか説得させる、やめさせるよ」


「本当か?」


「確かじゃないが俺以外出来る奴なんかいないだろ、止めれるか確定はしてないがやる事はやるよ」


「分かった………」


「すまん、これから食事という時に暗い話をして」


「いいって、これでじいさんがしたかった話は終わり?」


「ああ、あとは客人として料理を振る舞いたい」


「そうですか、ありがとうございます」


そうして俺は運ばれて来た料理に口を付け肉料理や魚料理、色々な食事があって楽しめた

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