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魔術師殺しの転生者  作者: とまてるの
第一章旅立ち編
24/99

第24話日常

「エディ、後ろだ!気を付けろ!!」


俺の後ろから剣で切り付けて来る男の攻撃を避けて距離を取る


「ガキ!!一丁前な武器背負いやがって、ぶっ殺してやるぜ!!!」


男が剣を振り下ろす前に俺は剣を引き抜き男の攻撃を受け流した


「ぬおぉぉお!!!!」


男は勢いよく地面に転けてぶっ倒れる

そしてその背中に向かってジミーが短剣を突き刺し二人係で襲って来る男達の攻撃を片方ずつ対処しながら両方共首を掻っ切り殺した

そして俺達が乗っていた倒れた馬車に下敷きになっている男に近づく


「マジフルガの本拠地は何処だ、言ったら見逃してやる」


「わ、分かった言うよ………」


すると道の向こうから馬に乗った兵隊らが走ってこちらに向かって来る


「エディ、兵隊が来るぞ!こっちの馬車を運転しろ!」


「は!?もう来るのかよ!もう少しで居場所聞けるのによ!」


そしてジミーは奴らが乗っていた馬車に乗り込み俺は運転席に着いて手綱を握った

時間はもうそろそろ日が暮れる6時

俺が特訓を開始してから一年が経過していたある日、場所はバケストラ王国の南側の都心部、今俺達が戦っていたテロ組織いわゆる現代ではマフィアら辺の連中の殺害を依頼されジミーの手伝いをしていた

依頼内容は俺達が相手をしている組織マジフルガという組織の壊滅である


依頼理由は自分の家族が争いに巻き添えにされたかららしい、酷い話だ

報酬額も凄まじく金貨10枚、20年は遊んで暮らせる金額を貰える

そして今、俺達はマジフルガ達が乗っている馬車を襲撃して今回こそは本拠地を特定しようとしたんだが、南側はこういう連中が多いせいで兵隊が早く到着するようになっている

そして俺達は馬車に乗って逃げている最中だ


「もっとスピード上げろ、エディ!!」


「分かってるって!」


馬車を運転して道を曲がる

そうして俺達は道中馬車が転がって逃げ走ったり建物を登って廃墟でやり過ごしたり下水道の土管を這って兵隊から逃れたり、臭い体のままアストレアの家に帰って今日は色々あった


「た、ただいま」


玄関を開けると目の前にはアストレアがエプロンを付けて立っていた


「二人共随分遅かったじゃない、そんなにマジフルガの連中って手こずるの?」


「って臭ッ!!二人ともあっち行って!!臭い移りたくない!!」


「そ、外で待っとけって?雨降ってるのに」


「お風呂沸かしてあげるからその間はずっと外にいて!!」


「アストレア、それは流石に無理だ」


ジミーは近づき寒さで体を震わせながら言う


「だから来るな!!!」


アストレアは魔女の力で俺とジミーを吹き飛ばし綺麗に玄関の扉を開けて外に放り出した


ドサッ!!!!!


俺とジミーは硬い加工された地面に叩きのめされジミーは声を出す


「おぶっ!!!!」


俺は立ち上がり雨に打たれながら雨宿り出来る玄関まで歩く


「……俺まで吹き飛ばす必要なかっただろ、絶対」


そうして玄関先で座って待つ、一向にジミーが起きる気配はないが多分大丈夫だろう

そして俺は一年前、アフライトの家に戻った事を思い出した

駅馬車を借りて2日、俺の傷はアストレアに一日中管理されていたおかげでほぼ治り目立つのは右手の擦り傷ぐらいにまで治った

そして俺はアフライトの家に繋がる山道を歩き続けようやくアフライトの家が見えて来た所だった


「あ、あれって?」


アフライトの広い庭で一人の子供が大人に対して剣を振るっている


「まさかミアか?」


そして俺は走り出し近づいた

庭で剣を振っていたのはやはりミアだった


「ミア!」


俺がそう呼びかけるとミアは振り向き笑顔で近づいてきた


「エディー!!!」


ミアは俺に飛びつき抱きつく、そのせいで俺は地面に倒れて背中を打った


「ふぐっ!!み、ミアが元気そうでよかったよ……」


「あっ、ご、ごめんねエディ、つい興奮しちゃってさ」


「今何してたの?アフライトと剣の稽古?」


「そうよ」


ミアは手を差し伸べ俺は手を掴み引っ張ってもらった


「エディ3ヶ月見ない間に随分大きくなった?私じゃあもう追いつけないぐらい大きくなったわね」


するとミアの後ろからアフライトが近づく


「確かにエディ大きくなったな」


「そ、そう?」


するとミアはあっと何か気が付いたら顔をした


「わ、私、汗流してくるね……!」


「うん」


ミアは気付いたのか恥ずかしそうにそう言いアフライトの家に入って行った

別に臭くもなんともなかったからいいんだけどな

……なんか気持ち悪い言い方


「エディ、家に上がれ、昔の仲の奴が美味しい菓子をくれたんだ」


「俺食べてもいいの?」


「勿論だ」


そして俺はアフライトと家の中に入る

懐かしいな

リビングにある食卓に着くとアンドレイは早速自分のコーヒーを入れる


「エディはいるか?」


「いらない」


「わかった」


アフライトはコーヒーをテーブルの上に置いて棚から言っていた菓子を置きいつも通りのあの席に座る

この菓子……クッキー?それもチョコチップが入ってる!

俺は席について早速クッキーを食べた

アフライトはコーヒーを飲みクッキーを食べながら言う


「エディ、兄貴とは連絡してるか?」


「ん?兄貴?」


「兄貴!!?」


俺が大声を出すとアフライトはコーヒーを少し溢しテーブルに落ちる


「い、いきなり声を荒げるなよ…ビックリしたじゃないか」


「いやだって、だって!あ、兄貴って!!」


「待て、知らないのか?今までずっと?」


「お父さんからもお母さんから兄の存在なんて聞いてないって!」


「………まあ荒れてたからな、二人はお前に隠したかったのかもしれん」


「荒れてたって、俺の両親が兄の存在を隠す程ヤバい奴だったのか?」


「ああ、お前の故郷のあの村でもかなり有名人だったぞ、それとその兄貴から何も連絡来てないなら話は終わりだ」


アフライトはいきなり話を切り出し俺はそれ以上何も聞き出せなくなってしまった

ここは潔く諦めよう


「まあいいや」


そしてアフライトはテーブルに溢れたコーヒーを布で拭きまたコーヒーを飲み始めた


「それで、お前最近何かあったか?」


「何って」


「なんでもいい、例えば悩み事だ」


悩み事……


「………一つだけ」


「言ってみろ」


俺はクッキーを食べてアフライトにコーヒーを淹れてもらった


「飲まないって」


「いいから」


俺はカップを掴みアフライトが淹れてくれたコーヒーを飲む


「魔術師、二人を殺したんだ」


「なに?」


「アフライトは前、必要がない殺しはするなって言ってたけど今回は分からないんだ。命を守る為に殺したのか、それとも魔術師の恨みを少しでも晴らす為に殺したのか」


「俺、段々自分がなんだか間違ってる気がするんだよ、魔術師を殺すこと」


「もう自分が人を殺したいのか魔術師を殺したいのか分からなくなってきた」


アフライトはコーヒーを飲み干し食卓に置いた


「……アフライト?」


「お前は殺された家族に何も思わないのか?」


「え?」


「ああやって、首を吊られ無慈悲に殺された村の人々の命は無駄だと?」


「あ、アフライト知ってたのか?」


「少し前にミアと村に行った」


「な、な、なんで………」


「ミアに現実を見てもらう為だ」


「エディ、なにをメソメソしてるんだ。お前は復讐すると決めたんだろう、ならしっかりとやれ」


「いつまでもバカみたいに迷っていると殺されるぞ」


その言葉が一年経った今でも思い出す

迷ってると殺される、か

アストレアが玄関を開けるまで俺は玄関前の階段で座り待ち続ける


「イデッ」


痛む箇所を見ると太ももに切り傷がある

これいつからあったんだ?下水管を這う前だったら結構ヤバいな

そうして俺は玄関の扉をノックした


「アストレア、太ももに傷がある。感染して足切断する前に治してくれ」


「入るなら玄関先で待ってて!!」


向こう側から怒鳴り声が聞こえて俺は耳を塞ぐ


「クシュン!!!」


さ、寒いな……

そしてしばらくすると玄関が開きマスクなどを付けて装備万端なアストレアが待っていた

玄関で着くなり俺はズボンを脱いでアストレアにさっさと消毒して傷を治してもらい丁度風呂が沸いたのでずぶ濡れな服を脱ぎ捨ててアストレアより先に風呂場へ向かった

俺は上がったあとすぐ寝に行ったから知らなかったがジミーはアストレアより先に風呂に入りアストレアにこっぴどく叱られたらしい

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