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食べ物シリーズ

小さなあめ玉の夢R2

作者: リィズ・ブランディシュカ



 飴玉には夢があった。

 できるだけたくさんの場所を旅したいという夢があった。

 けれど、飴玉は小さい。

 転がって移動しても、自分だけでは遠くへ行くことができないだろう。


 だから飴玉は、他の動物に頼み込んだ。

 俺をなめてもいいから、遠くの場所へ連れて行ってくれ。


 その頼みを聞いた動物たちは、飴玉を加えていろんなところをへ向かっていく。


 植物がいっぱいの所や、何もない土ばかりのところ、川があるところ、石ばっかりのところ。


 いろんなところを旅できた飴玉は幸せだった。


 可能ならば、もっとたくさんの場所に行きたいと思っていたが、飴玉は小さくなりすぎていた。


 多くの動物に頼った結果、なめられすぎて小さくなってしまったのだ。


 飴玉の命は風前の灯となった。


 けれど、夢がかなうなら悔いはない。


 動物に解放された飴玉は地面の上でそう思う。


 太陽の光を浴びて溶けていく飴玉には、後悔は少しもなかった。



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