200字
とあるひの、とある場所の、ベンチの上で。
「ねえ、200字って難しくない?」
「なに?急に何の話よ」
「いや、200字で何か書かなきゃいけないんだけど、何も思い浮かばなくってさー」
「そうなん、あ、それちょーだい」
「あーそれ最後に食べようと思ってたのにー」
「うわめっちゃおいしい、なにこれ。そっちもちょうだい♪」
「だめ。もうあげない」
「えー、ぶーぶー」
「ブーブー言わないの。ていうかそっちも何かよこしなさいよ」
「そうねえ、じゃあこれをあげよう」
「なにこれ?赤いわ。辛そう」
「まあ食べてみなさいって」
「む。え、あまっ。あとおいしい」
「でしょ!けっこーうまくできたのよ」
「うーん、こんなの作れたのね」
「じゃあ次そっちの黄色いのちょうだい」
「えー。しょうがないわね、あげるわ。っていうか200字の話させてよ-!」
「200字?」
「そう!200字!書くの!難しいの!」
「そう?そんなに難しい?だってもうとっくに200字超えてるじゃん」
「あ、ほんとだ」
ありがとうございましたー!