琥珀色
ここから頑張りますよろしくお願いします
「そんなことないよ」
花一はしゃがんで、女の子の手をそっと握り、優しく語りかけた。
「大丈夫よ。フラワーがこの世界にいてはダメなんてこと全くないから。」
「でも!でも....ママが、ママが言ってた。ママが、もういらないから、帰ってこなくていいって」
「.....君、名前は?」
「さきだかのん........」
「かのんちゃんか。可愛い名前ね。お母さんは今、どこにいるかわかる?」
「............おうち」
「じゃあ、一度、おうちにかえろっか」
花一はかのんの手を取り、立ち上がろうとする。
「ちょ!それは流石に!いきなり押しかけてもなんもかわらねぇよ」
ーは花一の腕を掴み、止めようとする。
「いや、この場合この子の親御さんにしっかり話をしてあげた方が早いと思う」
「話すって!なにを?」
「フラワーのことよ」
そう言って花一はーの手を振り解いた。
「大丈夫。私がなんとかする」
そうやってまっすぐ向けられた曇りのない琥珀色の瞳に、咲は逆らうことはできなかった。
「これだから、先輩は、、」
かのんの手をぎゅっと掴みながら、スタスタと歩いて行く後ろ姿を見て、咲は溜息が出た。