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大好きなあの娘 みちるside
とってもダークな百合。そういう描写があります。悪しからず
高畑陽子は扱いやすい子だ。
いつもヘラヘラ笑っていて、頼りなげで「みっちゃん、みっちゃん」と私によってくる。
パンを頼めば購買まで走ってくれるし、重い荷物は持ってくれるし、私のやりたいことを汲み取ってくれるホントにいい子。
陽子には、いわゆる性癖があるので、それも関係してるんだと思う。
私がイライラしてて彼女に八つ当たりしたり、叱ったりすると嬉しそうに笑うんだ。
掴み所のない陽子とうって変わって、私は、近所でも評判の良くできる子。
ご近所さんにはしょっちゅう
「みちるちゃんはすごいねぇ。優しくて、成績もよくて」
と誉められる。
でも本当の私は、陽子にそういうことをするのが好き。
だからまあ、お互いの利害関係は一致してるんじゃないかな。
「みっちゃんはSになるのも上手いなぁ」
行為の後、陽子はいつもそう言う。
その誉められ具合が絶妙で、私はいつも照れてしまう。
アザだらけになった彼女の体を撫でながらいつも思うの。
次は何をしよう、ってね。