表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

メリクリ、ハピクリ、テヘペロ。

作者: 門林はみめ

 どこもかしこも、白いふわふわと緑のツリーと赤いお爺さんで埋まる特異のイベント。

 そして、カップル以外は肩身の狭い思いをする今日。平等を説いたイエスキリストの誕生祭がこれとは呆れるものだ。


 息が白い。それを目で追うと面白いように晴れた空が目に入る。

 そういえば、ホワイトクリスマスというが、果たして西日本でそれは観れるものなのだろうか。

 クリスマスシーズンになんて、少なくとも西日本の太平洋側では雪は降らない。

 東京ではそれなりにレアなイベントなのだろうか。まあ、北海道では珍しくもないだろうが。

 こういう東京を中心とし全て東京と同じとする考え方は辞めにすべきだとつくづく思う。


 例えば、もうじきな箱根駅伝は東京の地方大会だとか。それがテレビでは全国放送で、新聞では一番目立つところを占領するとか。


 まあ、そんなことはどうでもいい。いや良くはないが、現時点では自分には関係がない。


 今の敵は自分だ。何故かって?イチャつくカップルにキレそうになるのを抑えるだけでも精一杯だからだ。


「そういうのいいから、何か動いてよ。クリスマス終わっちゃうよ。」


 空から声がする。これが天の声ってやつか?クリスマスに天を名乗るにしては自己中な奴だ。


「全部考えてること分かってるよ。」

「貴様ストーカーか?」

「誰が好き好んでクリボッチをストーキングするよ。俺はこの作品の作者だ。早くしてくれクリスマスがおわったら作品にならん。」

「いやいや、ぼっちですよ。そんなのが短編ごときでどうなるんですか?」

「むう。」


 そうだ。今の僕を描く作者よ。良く考えたまえ。

 クリボッチとか言う完全に侮辱としか受け取れぬ、呼び名で呼ばれる僕を書いたって面白くもなんともないぞ。外に出るというシチュエーションまではまだある。

 しかし、その後は?可愛い女の子出ないよ。絶対早足で家に帰るだけだよ。つまり、何も面白くない。


「それもそうだ。じゃ、ボツかな。」

「そうしましょう。」

「え、でも。一応何か書いた事にはしたいな。」

「え?」

「このまま、オチなしで投稿するよ。」


 作者は、きっと阿呆なのですね。


「お前の考えてること全部分かっとるわ!!」


 テヘペロ♪

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ