表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/16

2つ目はイヤリング

その東西線の車内でオレは深雪を想い涙した。



自分のして来た重さを知った。



軽い気持ちでした行為は、



深雪に重い傷を負わせた。



それは体にも心にも。



その自責の念が、あまりにも重く、5年という月日が更に重くのしかかった。



もしオレが浮気をしているのを知っていて黙っていたなら、なんて最低な男だろうか?



カバンから指輪を出して見た時に、



深雪が幸せそうに笑う顔が想い浮かび、こんな派手な指輪でも私に似合うかな?と聞いたかわいい深雪を思い出して、更に泣いた。



イヤリングもそうだ。



2人で笑っていた初々しい思い出しかない。



…どこでオレは深雪の手を離したんだ、、、。



…いつからどうでもよくなった?



…あんなに好きだったのに。



【西船橋終点です!】



オレは銀座同様駅員さんに聞き、2番の付箋が貼ってある、45のロッカーに手当たり次第鍵を突っ込んだ。



【カチャン】



『はあ、、、はあ、、次は、、、なんだ、、、。』



手を伸ばして物を引っ張り出して見ると次はお守りだった。



…これは安産のお守りか?



…丁度結婚して2年目の記念日に元気な赤ちゃんが生まれますようにって買ったお守りか?。



…結局流れちまったけどな。



…泣いたなあの時も2人で、たくさん慰めたな。



…また作ればいいなって。



…そうですねとか、、、、おまえ、、、、言ってた、、、っけな。



『うっ、、、、、うっ、、、深雪、、、。』



オレは腕で涙を拭いて次のお守りの最寄り駅に向かった。



次は荻窪だ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ