健二's side story エンディング
~~~健二's side story~~~
『運転手さん!お釣りいらないから!』
オレはタクシーを飛び降り走った。
『深雪ー!』
走った!
この世の終わりに、走らなきゃ死ぬってくらい走った。
『はぁ、、、はぁ、、、。いないじゃないか、、、深雪ーーー!!間に合わなかったのか、?』
オレは腕時計を見た
0:10だった。
大丈夫だ!
まだ間に合う!
あたりを見渡したらオレが告白した、プロポーズしたベンチに手紙があった。
健二さんへって書いてある。
…オレ宛か?
オレは深雪にプロポーズした場所で、手紙の封を破いた。
''''''健二さん。もうわかりました。ありがとうございました。''''''
その一言と、中には鍵が置いてあった。
家の合鍵だった。
…もういらないってか?
…帰る必要は無い家の鍵はいらないってか?
オレは右手で手紙を握り、左手で合鍵を握り走った。
まだいるんではないか?
そう思いここら辺を叫びながら走った。
しかし深雪はいなかった。
3時間!4時間!が過ぎ始発が動き出す様な時間になった。
オレは愕然とし、とりあえず始発で自分の家に戻る事をした。
家にいなければ警察に捜索願いを出すつもりでいた。
お願いです。
自分はどうなっても構いません。
神様深雪を、連れて行かないでください。
あのベンチに貼り付けらていた手紙を見てから、それしか考えられない状態で帰ってきた。
オレは自分の鍵で家を開けた。
【カチン】
【ガチャガチャ】
…んっ?開かない?
…誰かいるのか?
…深雪!??
【カチン】
【ガチャ】
『深雪ーーー!!!』
オレは靴を脱ぎ捨て、家の中へ走った。
深雪の、姿が見えて抱きしめた。
『深雪生きていて良かった、、、本当に、、、良かった、、、すまなかった、。謝っても、、、許されない、、、事は理解している。』
「会社の人とディナー大変でしたか?」
『食べてる訳ないじゃないか。』
オレは抱き寄せた深雪の身体を離した。
「ふふふ知ってますよ。机に座ってください健二さん。食べましょう。高級ディナーには程遠いですが、私が腕によりをかけました。高級モーニングです。」
…知ってますって、、、、。
オレはキツネにつままれた様な感じで机に座った。
そして、手渡された。
渡されたのは領収書だった。
『これ今日の!?』
「1日健二さんをつけてる探偵がいたの、気がつきませんでした?」
『わからなかった。』
「私はあの場所で、ずっとあなたの行動を聞いていました。だから、もうわかりました。ありがとうございましたと書いたんです。そして10個目の鍵を渡しました。手紙にいれて。」
『そっか、、、、だから鍵が9個しかなかったのか?』
「そうですよ。でもあなたが、誰かとディナーに行っていたら私は10個目の正解の鍵を、手紙には入れず私はここにいなかったかもしれません。」
…だから机に9本しか鍵がなかったのか。
『すまなかった。』
「健二さん。あなたにとって私はなんですか?」
『オレが世界で1人幸せにすると神様に誓った女性だ。』
「そうですか。」
深雪が立ち上がり手を伸ばしてきた。
「私にはめてください。私があなたと結婚してから一回も外さなかった結婚指輪を。」
今までやって来た事の全てが、深雪の言葉により、罪悪感となり締め付けられた。
オレはカバンから指輪を出して深雪の左手の薬指にはめた。
オレは自分の財布から結婚指輪を出した。
『深雪。はめてくれないか?』
「そんな所にまだ持っていてくれたんですね。もう5年も見てなかったので、捨てたかと思ってました。」
深雪がオレから指輪を受け取りオレの薬指に指輪をはめてくれた。
この日2人は1日遅れの結婚記念日をお祝いした。
オレの罪を許してくれた深雪とオレは歩きだす。
しかし、人を騙しウソをついた制裁はまだ終わらない。
次の日オレは会社に向かう。
「健二さん。無理だったらやめて来ても構わないですからね。」
『大丈夫だ。深雪がいれば。オレへの罪の償いだ。』
「私はどこまでも私はついていきます。」
『わかった。その時は引っ越ししよう。新しいあの犬も一緒に。』
「ワン!!」
「そうですね。健二さんとワンちゃんがいれば私は幸せですから。」
オレは何年ぶりかわからない行ってきますのキスを深雪として、会社に向かうのだった。
会社。そこには精神を崩壊するような現場が待っているだろう。
でもそれは自分が人を騙した罰だからしょうがない。
帰れば深雪がオレを待っていてくれる事実だけが、今のオレの支えだった。
あの時、深雪がオレしかいないからと言った意味。
その意味が今オレには痛いほどわかる。
今のオレにも、深雪!おまえしかいないんだから。
~~~fin~~~




