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健二's side story 8つ目は浮気相手にあげた帽子
時刻が無情にも一刻一刻と過ぎて行く。
現在PM9:52
ゆっくり過ぎて欲しい時ほど、時間は容赦なく過ぎて行く。
その時間の早さはまるで深雪が死んだらおまえのせいだ!と言わんかの様に。
それでも諦めきれなかった。
次の駅は浮気相手の彼女の為に買った彼女の家の最寄り駅で買った為に、
浮気相手の最寄り駅のロッカーだった。
【カチャン】
開いた。
…まじかよ、、、。
中には1ダース入ったコンドーム新品だった。
…深雪、、、、。
…何を想い、おまえはこれをここに入れたんだ?
…どんな思いで今日手首を切った?
…どれだけの悲しみに耐えたんだおまえは、、、、。
…今更好き、、、なんて虫が、、、良過ぎるよな。
…わかってる、、、殺したいくらい、、、、オレを憎んでいるのも。
…わかったから、、、、、。深雪おまえは死ぬ必要がない。
…なんでこんな辛い目にあったおまえが死ぬ必要がある?
…オレを殺せばいい。
…それだけの人間だ。オレは。
…オレはこれを買った、彼女と去年ご飯を食べに行った、麻布十番の最寄り駅に向かった。




