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桜伝説  作者: 七宝しゃこ
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薄墨桜と呼ばれたり

昔、あるみかどの世のお話にございます。




いつの頃のことの話でしょうか。


みかどとお后がある地に静養のために訪れたところ、お后さまが重病にお倒れになられたのでございます。


みかども、共に静養に参られたお供も、女官も狼狽え、医師に必死にお后さまを診て貰うものの、起き上がることもままならぬ有り様。

そして次第にお食事も口にできず、御体を動かせぬようになられていったのでございます。


その事を伝え聞いたご滞在の宮城みやのそばのお寺さんが、お寺をあげて、お后さまの平癒へいゆを祈祷したところ、お后さまが目を覚まし、日増しに回復していったのでありました。


喜ばれたみかどは、そのお寺に綸旨りんじと呼ばれる文書と共に桜の苗木を下賜かしされたのでした。




賜った桜はお寺に大切に植えられ、山桜系の八重桜を咲かせるようになったそうでございます。

その淡い桃色の桜の樹を、綸旨の紙の色だった薄墨色うすずみいろから薄墨桜と地域のものは呼ぶようになったとのことにございます。


ある桜のお話にございます。

愛媛県松山市下伊台町えひめけんまつやまししもいだいまち西法寺さいほうじに咲く、和名イヨウスズミと言う山桜系の八重桜です。見頃は4月に入ってからです。


綸旨りんじとは、蔵人くろうどが天皇の意を受けて発給する命令文書。

綸旨とは本来は「綸言の旨」の略であり、天皇の意そのものを指していたが、平安時代中期以後は天皇の口宣を元にして蔵人が作成・発給した公文書の要素を持った奉書を指すようになった。

御綸旨ごりんじ・ごりんしとも呼ぶ。


この伝説は1300年ほど前なのですが、蔵人くろうどは大同4年(809年)に作られた為、時代が合わず、『いつの時代か』と曖昧にしております。


蔵人くろうど……『藏人』とも書く。日本の律令制下の令外官の一つ。天皇の秘書的役割を果たした。

唐名は侍中じちゅう夕郎せきろう夕拝郎せきはいろう

蔵人所は事務を行う場所のことで、内裏校書殿の北部に置かれた。

また、蔵人は百官名或いは人名の一つで、この場合は「くらんど」と読む。


です。よろしくお願いいたします。

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