7 強さを知ること、それすなわち痛みをしること!
久しぶりに投稿
文字数少ないので、投稿後良い案が出たら、改稿します。
突然であるが、俺のステータス値は現在次の通りである。
称号・名前:"変態" IZURU
レベル:5
攻撃力:100(+50)
防御力:80(+25)
HP:300
SP:70
移動速度:4.5km/h
スキル:投擲(使用SP:5)
特殊効果:他プレイヤー・モブに性的嫌悪を与える(+15%)
どうして、ステータスなんか挙げたかというと、現在進行形でダメージを受けているからであり、それが分かりやすく示すためでもある。
誰からの攻撃かって?
自分だよ!!
どっかの誰かが皮鞭なんかゴリ押しするせいで、使った事もない鞭を自分の武器にする羽目になり、いざ練習してみたらこれが意外と難しい。
打ちつけて、引いた際にもろに先端が顔面直撃する始末。
一回当たる毎に45のダメージ。
たった二回で90も食らった。
俺のHP300しかないんですけど!!
4発食らったから残りHP120しかない。
当たったところがヒリヒリする。
痛覚が無駄にリアルで怖い。
そして、お前は羨ましそうにこっちみんな。
頼まれても痛ぶらねぇ。
お前には放置プレイが一番だとわかったからな。
それにしても、皮鞭で攻撃はムズい。
効率もよろしくない。
早々に武器切り替えをしなければ。
大体、歴史上で皮鞭が武器として使われたことはほぼないだろう。唐以降には竹、木、金属等を用いた警棒状の鞭やフレイルといったものなら武器として使われていた。
皮の鞭は、どちらかというと農耕色が強く、馬追い用途で使われていた。近年では、この変態蟻みたいな用途で普及しているようだが…
早く新たな武器を手に入れるためにたも、先に進もう。
このサマラ草原の次はサマラの丘というエリアになる。
ここは小高い山になっていて、出現するのは"ありんこ"と"ぐんたいありんこ"になる。ただ、既にその上位希少種である"じょうおうありんこ"を味方につけている今、行く意味などない。
そこで、俺はその先にあるサマラ樹海に行くことにする。
こちらは、未だに出現モンスターとドロップが確定していない。ネットの廃ゲーマー情報によると、ゴブリン種と昆虫種、植物種モンスターの出現が確認されている。
樹海に行く前に、一先ずHP回復しなきゃ。
実は、道具屋でも一悶着あって、回復薬を手に入れられていない。まぁ、例の称号のせいで門前払い食らったわけだが…
NVO内での回復手段はいくつかあるが、基本的には市販の回復ポーションを使うのが一般的。
だが、これは道具屋で門前払いを食らった為、入手出来なかった。
他の手段としては、薬草から調合して回復ポーションを作る方法。これも、素材が無いため出来ない。
既に、俺ってば詰んでいるのかもしれない…
探検をする上で、一番の問題が浮き彫りになった。
そう、それは回復しなければいけないこと。
武器を揃えることも重要だけど、それは最低限の営みの上で成り立っている事項である。
俺はクソな称号のせいで超ハードモードでプレイしている。
「おい、雌豚。てめぇのせいでもあるんだから、少しは良い案出せや。このままでは、死んじまう。」
奴が、素に戻って俺を見つめてきた。
お互い数秒見つめ合った次の瞬間………
ブワーッ
なんと、口から大量の粘液を吐きやがった。
しかも、俺の顔面直撃。
「ぶはっ!ペッペッ何しやがる!!口に入っちまったおえええええ」
しかも、吐こうとする俺の顔面を前脚でしっかりとホールド。
上から俺の口めがけて粘液を垂らす。
これが相手が女の子で涎を垂らされているなら、なんてエロチックなんだろうと思うが、頭上にいるのはおぞましき奴。
口一杯に入れられたあとは、ご丁寧に吐かない様に口を塞がれる。
飲んでしまった。飲んでしまった…………
モンスターの粘液を飲んでしまった……………………
綺桜の唾液がよかった………ぐすん
(ドクン)
(ドクンドクン)
「?!」
「え?!傷が塞がっている?嘘っ?!!ステータスは?」
称号・名前:"真性変態" IZURU
レベル:5
攻撃力:200(+50)
防御力:180(+25)
HP:1000/1000
SP:200
移動速度:5.0km/h
スキル:投擲(使用SP:5)
特殊効果:他プレイヤー・モブに性的嫌悪を与える(+30%)
ステータスが上がっている!!
「って、テメェまた変な称号になったじゃねぇーーか!!しかも、性的嫌悪も上がっているし………」