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NVO (Noble-weapon VS Online)  作者: 霜氷
一章 キミは何を手にする?
8/10

7 強さを知ること、それすなわち痛みをしること!

久しぶりに投稿

文字数少ないので、投稿後良い案が出たら、改稿します。

突然であるが、俺のステータス値は現在次の通りである。


称号・名前:"変態" IZURU

レベル:5

攻撃力:100(+50)

防御力:80(+25)

HP:300

SP:70

移動速度:4.5km/h

スキル:投擲(使用SP:5)

特殊効果:他プレイヤー・モブに性的嫌悪を与える(+15%)



どうして、ステータスなんか挙げたかというと、現在進行形でダメージを受けているからであり、それが分かりやすく示すためでもある。

誰からの攻撃かって?

自分だよ!!


どっかの誰かが皮鞭なんかゴリ押しするせいで、使った事もない鞭を自分の武器にする羽目になり、いざ練習してみたらこれが意外と難しい。

打ちつけて、引いた際にもろに先端が顔面直撃する始末。

一回当たる毎に45のダメージ。

たった二回で90も食らった。

俺のHP300しかないんですけど!!

4発食らったから残りHP120しかない。


当たったところがヒリヒリする。

痛覚が無駄にリアルで怖い。

そして、お前は羨ましそうにこっちみんな。

頼まれても痛ぶらねぇ。

お前には放置プレイが一番だとわかったからな。


それにしても、皮鞭で攻撃はムズい。

効率もよろしくない。

早々に武器切り替えをしなければ。


大体、歴史上で皮鞭が武器として使われたことはほぼないだろう。唐以降には竹、木、金属等を用いた警棒状の(べん)やフレイルといったものなら武器として使われていた。

皮の鞭は、どちらかというと農耕色が強く、馬追い用途で使われていた。近年では、この変態蟻みたいな用途で普及しているようだが…


早く新たな武器を手に入れるためにたも、先に進もう。

このサマラ草原の次はサマラの丘というエリアになる。

ここは小高い山になっていて、出現するのは"ありんこ"と"ぐんたいありんこ"になる。ただ、既にその上位希少種である"じょうおうありんこ"を味方につけている今、行く意味などない。


そこで、俺はその先にあるサマラ樹海に行くことにする。

こちらは、未だに出現モンスターとドロップが確定していない。ネットの廃ゲーマー情報によると、ゴブリン種と昆虫種、植物種モンスターの出現が確認されている。


樹海に行く前に、一先ずHP回復しなきゃ。

実は、道具屋でも一悶着あって、回復薬を手に入れられていない。まぁ、例の称号のせいで門前払い食らったわけだが…


NVO内での回復手段はいくつかあるが、基本的には市販の回復ポーションを使うのが一般的。

だが、これは道具屋で門前払いを食らった為、入手出来なかった。

他の手段としては、薬草から調合して回復ポーションを作る方法。これも、素材が無いため出来ない。


既に、俺ってば詰んでいるのかもしれない…


探検をする上で、一番の問題が浮き彫りになった。

そう、それは回復しなければいけないこと。


武器を揃えることも重要だけど、それは最低限の営みの上で成り立っている事項である。

俺はクソな称号のせいで超ハードモードでプレイしている。


「おい、雌豚。てめぇのせいでもあるんだから、少しは良い案出せや。このままでは、死んじまう。」


(じょうおうありんこ)が、素に戻って俺を見つめてきた。

お互い数秒見つめ合った次の瞬間………


ブワーッ


なんと、口から大量の粘液を吐きやがった。

しかも、俺の顔面直撃。


「ぶはっ!ペッペッ何しやがる!!口に入っちまったおえええええ」


しかも、吐こうとする俺の顔面を前脚でしっかりとホールド。

上から俺の口めがけて粘液を垂らす。

これが相手が女の子で涎を垂らされているなら、なんてエロチックなんだろうと思うが、頭上にいるのはおぞましき(じょうおうありんこ)

口一杯に入れられたあとは、ご丁寧に吐かない様に口を塞がれる。


飲んでしまった。飲んでしまった…………

モンスターの粘液を飲んでしまった……………………

綺桜の唾液がよかった………ぐすん


(ドクン)


(ドクンドクン)




「?!」


「え?!傷が塞がっている?嘘っ?!!ステータスは?」



称号・名前:"真性変態" IZURU

レベル:5

攻撃力:200(+50)

防御力:180(+25)

HP:1000/1000

SP:200

移動速度:5.0km/h

スキル:投擲(使用SP:5)

特殊効果:他プレイヤー・モブに性的嫌悪を与える(+30%)


ステータスが上がっている!!


「って、テメェまた変な称号になったじゃねぇーーか!!しかも、性的嫌悪も上がっているし………」


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