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NVO (Noble-weapon VS Online)  作者: 霜氷
一章 キミは何を手にする?
7/10

6 男なら黙って刀…えっちょっ!?

投稿が遅くてすみません。

色々書きたいことはあるんですが、上手くまとまらなくて小出しにしています。

今日1日生きた心地がしなかった。


会う奴皆から件の変態の噂を聞かされる。

何でこんなに広まってんの?

ウチの学校だけでほぼ広まっているということは、世界的には…………考えるのはよそう。


幸か不幸か変態談義で知ったのが、クラスの連中の1/4位は既にNVOを始めているようだ。

しかも、俺の片想いの相手である弥生(やよい) 綺桜(あやさ)も友人の一之瀬(いちのせ) (ゆう)の誘いで一緒にゲームをしているみたいだ。

出来ることなら、一緒にプレイしたい。

だが、俺には知られてはいけない秘密がある。

そう、俺こそがまさに噂の変態であるということ…


綺桜とは、同じ中学出身で、何度か会話したことある程度の間柄で、俺にとっては高嶺の花的存在である。誰にでも優しく、眉目秀麗清廉潔白。The 大和撫子っていう存在。

妖子が今風の美人なら、綺桜は古風な感じの美人である。


ある程度進め、変態の称号がなくなった暁には、一緒にプレイしないか誘ってみたい。


それまでは心で涙を流し、恥辱に堪え忍ぶのみ。



放課後、妖子からの追跡をかわし、無事家に帰宅した俺は直ぐ様NVOを起動する。

一刻も早く、新たな称号を手に入れることが喫緊の課題である。

友人にバレたくないというのもあるが、ゲームの進行にも問題をきたす。


実は、昨日ゲームを終了させる前に宿屋に行ったら、店番の少女に泣かれ、主人にはウチは健全な店だから困ると追い出されてしまった。称号がセットされているだけで、無差別に性的嫌悪の補助が発動してしまうらしい。

仕方ないので、町はずれの一角に段ボールで簡易ハウスを作り、そこでゲームを終了していた。


ゲーム世界にダイブすると昨日作ったマイホーム(段ボール)に出現する。


夢であればとステータス画面を確認するが、そこには"変態"の称号が………


いつまでも黄昏れてはいられない。今日中に称号を何とかせねば。

運の良いことに、近くにはじょうおうありんこはいない。


今のうちに服と武器を揃えねば。

昨日ログアウトしてから調べたのだが、ありんこのドロップ品回収のクエストオーダーが武器屋であるらしく、そこで何パターンかの初期武器が手に入るらしい。


取り敢えず、先に防具屋で服を買おう。


防具屋に入ると、店主らしき中年のおばちゃんが白い目でこっちを睨んでいる。

「ウチには普通の品しかないよ!」


「俺は、普通の服が欲しいんです!!」


「ホントは変態なんか追い出したいけど、その格好で町中歩かれるのはゴメンだからね。とっとと服買って出てっておくれ。」


とんだ接客業だ。客をもてなす気ゼロだよ。

俺の前にきてたイケメンには甘い声で接客してたのに、差別もいいとこだよ。

まぁ、服さえ買えればどうでもいい。


100ブロンズで普通の服を購入。

意外と高ぇ。ぼったくりだろ。

ただの半袖短パンのくせに。

まぁ、いい。とっとと褌一丁とはオサラバだ。

【普通の服 Lv,2 ★ 防御力:25 耐久力:30】

ステータスはまずまずだな。


次ぎは、武器屋だ。

強面のオッサンが店番をしていた。

俺が入店したら、一瞬だけ眉根をよせたが、フツーに接客してくれた。

クエストオーダーでは、ありんこの甲羅を20個で武器が一個貰えるようだ。

25個あるから、取り敢えず一個交換しよう。


交換できるのは、

【棍棒 Lv,2 ★ 攻撃力:50 耐久力:30】※近距離向け

【木刀 Lv,2 ★ 攻撃力:55 耐久力:25】※近距離向け

【木槍 Lv,2 ★ 攻撃力:55 耐久力:20】※中距離向け

【皮鞭 Lv,2 ★ 攻撃力:50 耐久力:20】※中距離向け

【木弓 Lv,2 ★ 攻撃力:45 耐久力:30】※遠距離向け

の5つのようだ。


プレイヤーのプレイスタイルに合わせて選べるようだ。

まぁ、選択肢なんてあって無いようなもんだよね。

男なら黙って刀でしょ。

木刀一択。


「おじさん、じゃあ俺は…」

㌧㌧

ん?なんだ?


肩を叩かれて振り返ると、そこには(じょうおうありんこ)がいた。

『皮鞭』

一言そう書かれた板を掲げて。


俺はスルーして、オッサンに話しかける。

「じゃあ、ぼk…(バッシーーーン)」

言っている途中で、無理矢理向きをかえられ、前脚でおもいっきりビンタされた。

そして、再度板を俺に板を押し付けてくる。

『皮鞭 異論は認めない』

一言添えて。

ペットのくせに生意気だ。


その後も何度かのやりとりをした後、有無を言わさず皮鞭にさせられていた。

違った意味で俺には選択肢なんかなかった。


顔がボコボコに腫れ上がっている俺と恍惚としたじょうおうありんこの顔を見て、流石の店主のオッサンもドン引きしていた。


1/16中にもう1話投稿予定です。

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