3 狂気 蟻 de 変態プレイ
少々、下ネタが含まれます。苦手な方は閲覧注意。
2018/6/24加筆しました。じょうおうありんこのステータスを修正。
一通りありんこ狩りをした俺は、レベルが5まで上がり、お金も300ブロンズまで集まっていた。
スキルも【投擲】というのを覚えた。
ちなみに、この世界の通過単位は、極めて簡単。
1000ブロンズ=1シルバー
1000シルバー=1ゴールド
1000000ゴールド=1ダイヤモンド
銅貨、銀貨、金貨はわかる。ダイヤモンドの貨幣ってすげぇな。
しかも、ダイヤモンドだけすげぇ額だな。
そう考えると、300ブロンズってはした金だな。まぁ、今の俺には大金だけどさ。
そもそも、ゲーム開始して、直ぐにフィールド来たから、ショップの相場確認してない。だから、これがどれ位の価値かわからん。
素材も、ありんこの甲羅と挟みばっかだが、そこそこ集まったので、これを売れれば多少は金になるだろう。
拾った素材は、アイテムバッグに自動収納される。
どうやら、アイテムバッグ自体とその中身も追い剥ぎにはあわないらしい。
そろそろ町に戻りたいのだが、不本意な称号のせいで躊躇させられる。だが、このままってわけにもいかない。
なんとかしなきゃ。
そう思っていたところ、突然近場の地面がボコッボコッと盛り上がり始めた。嫌な予感がし、咄嗟に岩場に隠れる。
そうしたら、盛り上がった部分からのっそりと巨大なありんこが出てきた。見た目がゴツい。1メートル位の大きさで、尻尾部が大きい。顔も普通のありんこよりも醜悪で、挟みが大きい。
【じょうおうありんこ Lv,10 *** 攻撃力:80 防御力:150 HP:500 】
要するに、女王蟻やろ。何故、平仮名…
ありんこに比べてレベルとステータスが高いな。レア度も少し高い。
今の俺には難しそうだ。
だが、もしかしたら、この敵はそうそうお目にかかれないかもしれない。なんとか倒せないだろうか。
良い武器はないかなぁと思いながら、近くを見渡す。
なんだ、良いのがあるじゃないか。
【尖った石 Lv,2 ★ 攻撃力70 耐久力5】
耐久は低い。当たって砕けろってことかな?
しかも、何個かある。
よし、【投擲】スキルでいっちょやるか!
じょうおうありんこの後ろに周りこみ、尻尾めがけて【投擲】発動!!
青い閃光を出しながら、尻尾に一直線に飛んでいく石。
(じゅぽっ)
ンホォオオオオオオオ
石が突き刺さった途端、じょうおうありんこが奇声をあげながら悶え始めた。
え?これは効いている?
もう一度投げてみるか。
【投擲】
(じゅぽっ)
ンホォオオオオオオオンホホォオオオオオオ
激しくのたうちまわっている。
でも、様子が変だ。
変な汁撒き散らしながら、のたうちまわっているのに、全然痛がっているように見えない。
寧ろ、喜んでい………る……………
おぇえええええ、きめぇえええええ
蟻の分際で興奮してんじゃねぇええええ
しかも、ご丁寧に仰向けになり、こちらに視線を向けながら器用に足で催促している。バッチコイと。
気持ち悪いけど、お前の攻撃は効かねぇからもっと寄越せやと言われると意地でも倒したいと思えてくる。
これが、俺の失敗であった。
意地になり、MPの限り【投擲】を発動しまくった。
(ドゴンッ)
アッアーーーー
(グサッ)
ンヒィイイイイ
(ザシュッ)
イギュウウウウ
無駄に人間みたいな嬌声上げやがる。
喜んでないでとっとと死ねよ。
段々、苦痛になってきた。
カサッ
そんな時である。
振り返えるとそこにはさっき町に逃げていった女の子がいた。
よく見れば、結構可愛い。
「なに……してるの………?」
顔が真っ青だ。
「え?」
くるり。身体を向きなおす。
女の子の表情が固まった。
そして、ワンテンポ置いた後、
「ひぃいいいい、さっきのふんどし変態さんが、蟻でいかがわしいプレイしてる!!!!!!うぇえええええん」
町に逃げていった。
どうして、こうなった…………