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NVO (Noble-weapon VS Online)  作者: 霜氷
一章 キミは何を手にする?
2/10

1 始まりの町 サマラタウン

「申し訳ないが、お前の身ぐるみ剥がさせてもらうぜ」

申し訳なく思うなら、やめろよな…

俺、白瀧出流(しらたき いずる)は焦っていた。



買ってきたゲームを起動し、街から出て三秒で盗賊に襲われたでござる!!!!!



俺は、最近発売されたばかりのフルダイブ型MMORPGゲーム(Noble-weapon VS Online)をゲームショップで長時間並んだ末、遂に購入することができた。

発売日が土曜日ということもあり、夜中から待機列に並び、苦節10時間の我慢の末の購入である。

冬空の下、10時間耐え忍ぶは凄い苦痛だったぜ。

でも、それだけ我慢してでも買うだけの価値がこのゲームにはある。

フィールドのグラフィックや武器デザインの完成度が高く、また、プレイヤーがゲーム内で出来ることが幅広いことから、発売前から大盛り上がりをみせていた人気っぷりである。


俺はこのゲームのサブタイトルである"武器を極めるオンライン"というのをみた瞬間から、心を奪われてしまっていた。

だって、武器って男のロマンじゃん?



というわけで、発売初日に購入し、帰宅早々にゲームを起動した。

ヘッドマウントディスプレイ型コンソールを使用し、仮想空間にダイブするため、ベッドに横になって起動。


ゲームを起動すると、【Noble-weapon VS Online】のロゴとともに、壮大なオープニングムービーが流れる。

何コレ、めっちゃ楽しそうなんだけどw


オープニングが終わると、キャラクターメイク画面に移る。

「性別は男で、黒髪紅眼、身長は170位っと…眼帯はどうしようかなぁ…」

そう、自分でいうのもあれだが、俺は厨二病を患っている。

だって、カッコいいじゃん?万人にウケないのが悲しい。


「白瀧出流だから、"IZURU"にしよう。」

ごめん、厨二でも名前は無難なのにしよう…

一度つけると変更出来ないみたいだから。

チキンでごめんね!


キャラクターメイクが終わるとチュートリアルが開始される。

ここでは、ゲーム内での簡単な基本動作と設定の説明が行われる。


チュートリアルが終わるとようやく冒険が始まった。

おら、ワクワクするぞ。


プレイヤーには、職業という概念がなく、各々が自由にスキルの幅を広げられる。

何をするかはプレイヤーに委ねられているのである。

このゲームは、武器を採集、生産、略奪していくことをメインの目的としているが、別にそれを強制しているわけではない。

出流自身は騎士紛いの事をしながら、トレジャーハントをしたいと考えていた。


だけど、全てのプレイヤーに共通するのは、丸腰からのスタート。職業という概念が無いため、初期武器というのが設定されていないのである。


逆にいえば、この世界にあるものは大抵が武器となり得るように出来ている。


実際、出流がこの世界にきて一番に手に入れたのは、

【小石 Lv,1 ★ 攻撃力:5 耐久力:10】

ポップアップウィンドウには、そう表示されていた。


出流が召喚された場所は、『はじまりの町 サマラタウン』というらしい。

拾った小石を手で弄びながら、目の前の看板を眺めていた。

どうにも、古びた町である。

RPGゲームでありがちな過疎った町である。

発売されたばかりの大人気ゲームだから、はじまりの町には人が溢れかえっているのかと思ったけど、そんなに人はいないようだ。


取り敢えず、町の外に出て、フィールドも一目見てみようか。

これから始まる壮大な物語はどう展開するのか期待に胸を膨らませて出流は一歩を踏み出した。

「サマラタウンにサヨナラバイバイ 俺は小石と旅にでる…」

一瞬黄色い何かが頭の中を過ったが気のせいだろう。


そして、ここで冒頭に戻る。

「申し訳ないが、お前の身ぐるみ剥がさせてもらうぜ」

申し訳なく思うなら、やめろよな…

町を出てたった三秒で変な奴に絡まれた。


ぶっちゃけ、希望をぶち壊しである。

マジで空気読めよ。


しかも、こちとら小石しかもってねぇぞ。

あとは、村人の服位だ。


俺に絡んできた奴を見てみると、

ステータスが【愛の狩人 Lv,6 (武器:棍棒 Lv,2 ★ 攻撃力:50 耐久力:30)】と表示されている。

見た目がゴツく、スペード様みたいな面しているのに、愛の狩人ってなんだよ…


「ぼ、ボクを襲ってもなにもでないぞ!始めたばかりだからな!!残念だったな!!あははははははは」

精一杯、強がってみた。


次の瞬間、棍棒でフルスイングされていた。顔面を。

いてぇ!めちゃくちゃいてぇ!!

なにこれ、リアルで殴られたみたいに感じるんだけど?!


そうして、俺の意識はブラックアウトしたのであった…

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