表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/48

【1章-2】 法と混沌、善と悪のカテゴリ③

アライメント、第四段です。


   法

 ③ ② ①

   |

悪⑥-⑤-④-善

   | 

 ⑨ ⑧ ⑦

   混沌



法治国家である日本で育つと、混沌=悪のイメージがつきやすいのではないでしょうか。


ですが、女神転生Ⅱでは、大日如来は混沌に属していました。

混沌=悪ではありません。

むしろ、英雄と呼ばれる人物に混沌の属性が多いのです。


⑦善と混沌


 正義のために、法さえも無視して行動できる人。

 ヒロイックファンタジーの主人公が主にこのアライメントになります。


 聖騎士の規範を破ってでも、正義を行う(格好いい!)

 腐った国家の、強者のための法を打ち破る(格好いい!)


 などが主な行動原理でしょうか。


 実の父神の暴虐に対抗するために立ち上がり、勝利したゼウスなどもここに位置します。

 自己保身が行動のきっかけでしたが、当時の法への対抗勢力を作り出しました。

 神々の頂点になっても、女性関係で問題を起こしたり、かなりいい加減だったり・・・。

 公私両面において、混沌で善(独善?)な神様かもしれませんね。


 他にも、ヘラクレスなどの英雄もこのアライメントであることが多いですね。

 ギリシア系、北欧系、神道。

 多神教やシャーマニズム(自然崇拝)が起源にある宗教には、このアライメントの神様が多いようです。


 また、体制の敵であり、民衆の味方なら、おそらくこのアライメントになります。

 ごくせんの「ヤンクミ」、三国志の劉備、漢の国を興した劉邦などもここになります。

 三人とも、義理人情、任侠で動く狭者といわれる存在でした。


 同類に見られることがあるけど、【法と悪】に属するギャングとは相対する存在なんですよ。


 そして、混沌の位置にある者が、300年にも及ぶ新王朝を開く。

 その新王朝が、衰退した時には法によって国民を苦しめる。


 中国における王朝交代。

 【易姓革命】は寄せては返す法と混沌の循環が生み出したものです。

 国家=必要悪

 国家運営=犯罪


 こんな風に割り切る理論や思考があるのもうなずけますね。


⑧中立と混沌


 法という概念は無く、善悪にとらわれることが無い。

 これって、かなり恐ろしいことです。

 具体的な例は以下の通り。


 気まぐれな妖精。

 人を翻弄するトリックスター。


 女神転生では、交渉の途中でいきなり襲い掛かってくることがあります。

 ジャックフロストなんかは、脈絡も無く「ヒーホー」と突然叫ぶ出すので驚いたものです。


 一定の行動原理が無く、人間には理解不能な状態。

 酔っ払いとかもこれに含まれますね。

 薬物で正気をあやふやにすることで、【神が下りる】と判断する。

 それは、このアライメントの神が訪れているのかもしれません。


⑨混沌と悪


 法の概念が無く、悪の限りを尽くす。

 対極の存在が、唯一神です。


 悪の枢軸。

 大魔王。

 

 法は法でも世界法則さえも忌み嫌うこともあります。

 すべてを破壊しつくす破壊神シヴァが代表例でしょうか。


 一人殺せば犯罪者、千人殺せば英雄。

 この【英雄】もこのカテゴリーに入るでしょう。


 命を忌み嫌い、殺戮を繰り替えず存在。

 ジェイソンとか、チャッキーとか、プレデター。

 一般的なゾンビなどもここに入ります。

 

 掛け値なしの悪役ですね。

 あくまで人間視点の話ですが。



 さて、これらが混沌の属性です。

 実際に恐ろしい側面もあります。

 混沌もまた人の一つの側面であり、法とはコインの裏と表なのです。


 物語りの中では、法律がすでに腐りかけているので、混沌の魂を持つものが活躍が期待できます。

 腐りかけているとはいえ、法にすがる人々のいるわけで、法サイドの活躍も描きたいですね。


 これから、物語の中では様々な人物が出てきます。

 誰がどのアライメントなのか。

 これまでの話を振り返って読むと、面白い・・・かも?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ