【1章-1】シージペリラスと、ランスロットと、ジェイソンの話
円卓は上下格差のない対等の条件での話し合いに使われます。
アーサー王の円卓の騎士の話が有名でしょうか。
王や公という立場をひとまずおいて、対等の条件で話し合いをする。これが円卓会議の目的です。
アーサー王では、13人の円卓という説が有名です。
不吉の場所、それが13番目の椅子。
それが【シージペリラス(命取りの座)】と言われる場所でした。
キリスト教思想の有名な解釈のようです。
13が不吉なのは、【13日の金曜日】なんかが有名でしょうか?
エヴァンゲリオンでも、13番目の使徒は裏切り者でしたね。
これは、13番目の弟子ユダがイエス・キリストを裏切ったというところからきています。
アーサー王物語の中では【円卓の席】と、そこに腰かけた【ランスロット】がシージペリラスとなりました。
この円卓会議。
拡大解釈していくと
・ブリテンのすべての指揮官が座っていた。
・ブリテンのすべての兵力が座っていた。
などというものもあります。
総数500以上なんて説もあって、そんな巨大な円卓を作ろうと思ったら森がいくつか消滅しますね。
ご丁寧に、数が巨大になっても【シージペリラス】は存在します。
13・25・50・100・500
上記の数字が、すべてシージペリラスです。
天空の城ラピュタで、【バルス】という滅びの呪文が有名です。
そして、シータの言葉。
【いいまじないに力を持たせるには、悪いまじないも知らないといけない】
夜が夜であるために昼を必要とする。
善が善であるためには、悪を必要とする。
絶対的善の対極的存在として、【シージペリラス】はキリスト教思想と共に歴史の中にあったのでした。




