1980年代、出版社がファンタジーに反対していた??
ファンタジーが日本に入ってきた時代である1980年代。
この時代の作者たちのあとがきを読んでみてください。
とはいえ、今ではほとんど絶版状態なので見つけることは困難です。
図書館とか古本屋などが、主な発見場所になるでしょうか。
比較的見つけやすく、具体的に書いてくれている例を挙げるとすれば以下の通り。
スケバン刑事の作者が書いた【ピグマリオ】
150巻もの大長編である【グインサーガ】
西洋ファンタジーを輸入した早川文庫群。
この辺は見つかりやすいです。
ファンタジーを始めるときに、周囲から反対を食らった話がされています。
ローカル路線では、【雷の娘シャクティ】【剣狼伝説ティラノ】【燃える瞳のメル】など。あるいは、この周辺のファンタジー小説諸々。
たぶん、この辺は探しても見つかるかどうか・・・
大型図書館でも書架行きでしょうね。
それらの【あとがきでの訳者たちの愚痴】を読んでみる。
すると、ハイファンタジーと呼ばれる作品を日本で日本人が試みる困難が見えてきます。
言葉がぼかされて想像するしかないんですけど。
・ハイファンタジー的な作品は売れにくい
・江戸川乱歩とか、SF大賞のような文学界の賞がないので、宣伝効果が薄くまた支持者もでてこない。
・オタク受けしかしない。
・ゲームのイメージが先に入ってしまった。
・日本じゃ西洋ファンタジーは合わない。細かく書けば書くほど、読者がおいてけぼりになってしまう。
などが連想されました。
ファンタジーには、娯楽的要素はもちろん。
実は、学術的、教育的要素が強く働いています。
スポンサー的要素は、以前にも書きましたが、この辺りの掘り下げにも繋がるので、まとめてみたいとおもいます。




