表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

17/48

【1章-7】 敵を作る

 活動報告で、色々な話題をもらっています。

 本編の進行に追いついたら、そのこともまとめていきます。


 今回は、軍事化した国が敵を作る話。

 1章-7でこんな言葉が出てきます。


【集団が秩序を保ち、協力するために必要なのは目標である。

 恨みが積み重なった仇敵の排除や、正義の名のもとに下される邪悪の討伐となれば更に好都合である。

 敵を作ることで国家や組織を安定させる思考は、古来より繰り返し使われてきた】


 10才の少女がこんなことを考えます。

 ありえん・・・・。

 【ありえない】が【当たり前】が魔術都市ですから。

 まあ、このくらいは。


 戦争や闘争の精神的な前準備として、敵愾心を植え込む。

 近隣のアジア地域が反日教育を行う理由の一つです。

 日本とても戦時中は、対アメリカのために戦争教育をしてきた歴史があります。


 組織の思考の原理として、自らが悪であると考えて継続的な行動するのは困難です。

 間違っていても、ゆがんでいても、自らを正義の陣営を位置づける必要があります。


【戦争の90%までは、後世の人々が呆れるような愚かな理由で起こった。残る10%は、 当時の人々でさえ呆れるような、より愚かな理由で起こった……。「銀河英雄伝説」】


 これは、自分達の一方的な正義と大儀だけを求めた結果でしょうね。


 そういえば、中世において異教徒への侵攻理由として


 異教を信じている。なんと可愛そうな人たちだ。

 この人たちはいずれ間違いなく地獄に落ちる。

 産まれたときは清浄な魂を持っていたのに、異教に触れてこれからも汚れ続けるのだ。

 ならば、前倒しにあの世へ送れば浅めの地獄で済むだろう。

 つまり、これは虐殺ではなく救済なのだ。


 このような思考段階を踏んで、侵略や侵攻の大儀を創作したようです。

 この最重要なのは、徹底的に発言者が正義であること。

 大儀はこちらにあり、敵こそが悪であること。

 これらを絶対条件として、曲げないことが大切です。


 ストーリーの中で、メティスは憎悪にベクトルをつけようと試みています。

 【目標】【仇敵】【邪悪】


 この三つの情報を、予知というメディアで操作しているわけですね。

  

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ