【1章-7】 敵を作る
活動報告で、色々な話題をもらっています。
本編の進行に追いついたら、そのこともまとめていきます。
今回は、軍事化した国が敵を作る話。
1章-7でこんな言葉が出てきます。
【集団が秩序を保ち、協力するために必要なのは目標である。
恨みが積み重なった仇敵の排除や、正義の名のもとに下される邪悪の討伐となれば更に好都合である。
敵を作ることで国家や組織を安定させる思考は、古来より繰り返し使われてきた】
10才の少女がこんなことを考えます。
ありえん・・・・。
【ありえない】が【当たり前】が魔術都市ですから。
まあ、このくらいは。
戦争や闘争の精神的な前準備として、敵愾心を植え込む。
近隣のアジア地域が反日教育を行う理由の一つです。
日本とても戦時中は、対アメリカのために戦争教育をしてきた歴史があります。
組織の思考の原理として、自らが悪であると考えて継続的な行動するのは困難です。
間違っていても、ゆがんでいても、自らを正義の陣営を位置づける必要があります。
【戦争の90%までは、後世の人々が呆れるような愚かな理由で起こった。残る10%は、 当時の人々でさえ呆れるような、より愚かな理由で起こった……。「銀河英雄伝説」】
これは、自分達の一方的な正義と大儀だけを求めた結果でしょうね。
そういえば、中世において異教徒への侵攻理由として
異教を信じている。なんと可愛そうな人たちだ。
この人たちはいずれ間違いなく地獄に落ちる。
産まれたときは清浄な魂を持っていたのに、異教に触れてこれからも汚れ続けるのだ。
ならば、前倒しにあの世へ送れば浅めの地獄で済むだろう。
つまり、これは虐殺ではなく救済なのだ。
このような思考段階を踏んで、侵略や侵攻の大儀を創作したようです。
この最重要なのは、徹底的に発言者が正義であること。
大儀はこちらにあり、敵こそが悪であること。
これらを絶対条件として、曲げないことが大切です。
ストーリーの中で、メティスは憎悪にベクトルをつけようと試みています。
【目標】【仇敵】【邪悪】
この三つの情報を、予知というメディアで操作しているわけですね。




