【1章-6】 奇跡の因子・西洋
環境的因子。
精神的因子。
この世界では、魔術の因子を二つに分けました。
今回は環境的因子。それも、暦にスポットを当ててみます。
もちろん、現実の歴史も踏まえたうえで。
現在の西暦の紀元ともなる
BC(ビフォー・キリスト/イエス・キリスト以前の意味)
AD(アンノ・ドミニ/イエス・キリストが君臨する時代)
このように、西暦はイエス・キリストの誕生を基準に時を数えています。
キリスト教的には500年というのが大きな時代の流れです。
約0年 イエス・キリスト誕生(4年誕生説もあり)
約500年 アーサー王伝説(歴史家は否定し、詩人は肯定する傾向あり)
約1000年 アーサー王伝説の流行・十字軍加熱・エルサレム攻略
約1500年 レコンキスタ(キリスト教徒による国土回復運動)・スペイン占領
歴史的にも500年に一度、キリスト教の教えが加速します。
天国が下りてくる、メシアが再来する。ゆえに地上を清浄にしなくては。
このような考えが人々の心に満ちました。
何が起きたかは、歴史を調べてみましょう。
ヨーロッパの大きな転換期です。
人物の動き。
活動圏の拡大。
国境線の変化。
新しい技術の登場。
などが一挙に起こりました。
この500年という数字はとても重要です。
例えば、ジャンヌダルクの生誕500年にも大きな儀式がありました。
1909年に列福、1920年には列聖されています。
ジャンヌダルクは1419年の生まれといわれており、おおよ500年ごになりますね。
この時、儀式の最中にいくつもの奇跡が起こったとの話もあります。
主にヒーリングの奇跡。
病気が治ったという連絡が後を絶たなかったとか。
アメリカにおいても、1992年にコロンブス500年祭がありました。
大統領が聖書に誓う国家において、1492年のアメリカ発見が大きな節目になるようですね。
映画【ベンハー】のラストでも、ペストが平癒し、心の悩みを持つベンハーが救われています。
これは、7日目のキリスト復活に伴うヒーリングの奇跡が起こったとされています。
ベンハーのオープニングは、イエスキリストが誕生するシーンです。
流れ星が降り賢者が挨拶に訪れていました。
キリスト教的な知識がなければ、ベンハーはよくわからない映画です。
少なくとも私にはそうでした・・・。
AD&Dのルールでは、
【アストラル(精神世界)の一日=プライムマテリアルプレーン(物質界)の500年】
という公式が成り立ちます。浦島太郎もビックリの時間差です。
魂の復活や帰還というのをルール化したのでしょうね。
暦が歴史を動かす。
暦が奇跡の因子となる。
例はほかにもたくさんあります。
今回は西洋だったので、次回は東洋にスポットを当ててみましょう。




