The purpose, a decision, and a method
一話目です!短いカモですが読んで行ってください!!
今日はとても良い一日になるはずだった。俺には彼女がいる…リア充なんか言うなよ。
学校で見かけて目があったのが出会いだ。お互い何度か話したりしているうちに好きになっていた、それは相手も同じだった告白なんかは両方が同時だったし何回も何回もデートに行ったんだ。そして今日旅行だったんだなのに待ち合わせをしたんだがその場に彼女は来なかった。仕方なく家まで迎えに行った。インターホンを鳴らし少し待つと親御さんが出てきて俺に言った。
「あの子はもうこの世にはいないわ。」
もちろん俺は聞き返したが俺の所に向かうときに交通事故に巻き込まれて死んでしまったらしい。俺は途方に暮れてその場から立ち去ってしまった。その時に後ろから声が聞こえた、いや俺が思ったのかもしれないがはっきりと
『オマエガシネバヨカッタノニ』
放心状態のまま病院にもいかずに歩いていると明らかに怪しい男(モノクロの帽子と顔半分しかない仮面を着けていたのが印象に残った)が話し掛けてきた。
「どうかしましたか?」
「いや…別に何も」
「成る程、彼女さんがね」
何をこの男は言っているんだ!?俺は何も言ってないぞ!?
「まぁまぁ落ち着いてただ私には分かるんですよ貴方が考えていることもね」
「はぁ?ナニソレふざけてんのか?」
「いいえ、現に今当たりましたよね」
男は急に得意気な顔をして
「私も昔に同じような事が有りました、だから貴方の気持ちに同情してある提案をしに来ました。」
「提案?」
「はい提案です。一つあなたに質問があります。」
「言ってみろよ」
「貴方は彼女さんを生き返らしたいですか?」
なんだこいつふざけてんのか?むかつく奴だないちいち俺を怒らしたいのか?
「どうなんですか?」
もういい、そんなことは決まっている。
「そんなの当たり前だろ!だがそんなことは出来るわけがない出来るのならもう俺がしている!お前が誰かは知らないだがお前なんかに俺の気持ちが分かってたまるか!」 すると男は不敵に笑い
「素晴らしい答えです。ですが私にはそれが出来るんです。信じなくてもいいですよ。ではまた会いましょう」
すると身体中に雷が当たったかのような電流が流れ気を失った。そして気が付くとあの中にいたのだ。
7th
「夢か…俺は寝てしまってたのか、風呂も入らずに」
お腹が空いたので飯でも食べようとドアを開けようとしたが、そこにはドアその物が無くなっていた。そういや窓の方も何も見えない、只闇が広がっているだけだった。
(何かがおかしい…いやおかしすぎる!まさか俺はまだ帰ってきてないのか!?)
ドアと窓以外にもおかしい所は無いか捜索をすると、タンスが開かない事が分かったのとパソコンがパスワード式にされていた。パスワードは適当に入力してもやはり起動はしない、タンスはいくら叩いても開きはしない。
部屋の中には使えそうな物が無いかと捜索するが何も見つからないし、さっきの夢のせいで落ち着けない。どうにかして落ち着こうと窓を覗いてみると、よくは見えないが此処以外に11個の蟻の巣みたいなものが見えた。
そういえば今までの部屋の中を思い出すと12個のランプが点灯していた、この部屋にもある。だが一つ点滅している物と色が違う物がある。それは何かはまだ分からないが気にしておいた方がいいはずだ。 そんなことをしているうちに落ち着いていて考えることが出来るようなっていた、だから俺は情報を整理した。
まずはタンス、これはどうやっても開かない。無理矢理は勿論、物を使えばいけるかもしれないが物がない。勉強机の中はまだ見ていない。
ということで勉強机の中を見てみると一枚のメモがあったその内容は、
『驚きました?今から貴方にはそこから脱出してもらいます。それが終わるとあることに挑戦してもらいます。それも終わるとやっと念願の再生タイムです!頑張って下さいね~じゃないと死んじゃいますよ。』と書かれていた。
正直そういう所がむかつくんだがそれは性格だから仕方がない、それより再生タイムって何なんだろう。まさか本当に彼女を生き返すのだろうか、いやそんなことは出来ないだろう。あいつはこの状況きっと楽しんでいる、ならばこれはゲームみたいなものつまり必ず脱出出来るようになっている。この部屋からは今は出られない、ならばこの部屋の中の物だけで脱出する事は可能だということか。
情報の整理が終わり、疲れたので壁にもたれかかると何故か回転して反対側に入れられた、そこには拷問部屋があった。
7th-2
とにかく戻れるかを確認して戻れるようなので安心した、だがこの部屋にもドアは無く、普通に過ごしていれば見ることも無いような物ばかりあった。チェーンソーや火のついた蝋燭もあったが、ギロチンとか電気椅子などもありかなり危険な物ばかりだ。しかしながらこの部屋にはあのタンスを開ける事が出来そうな物が沢山ある、チェーンソーでぶった切る事や蝋燭で燃やしつくす事はしたくないが出来る、他にもあるがあまり期待出来ない物ばかりだだからこの二つを試すことにした。
チェーンソーを使いタンスを切ろうとすると直ぐに刃が壊れて使い物にならなくなってしまった。蝋燭を使いタンスを焼こうとしたが火がタンスに全くつかず少し焦がしただけで燃え尽きてしまった。
切ることも焼くことも出来ないならどうすればいいのか分からない、意味は無いだろうがベットの下からドライバーを取り出してタンスに穴を開けようとすると、自分でも驚くほど直ぐに穴が開いた。ならばとその穴を広げて中を覗いてみるが光が入らないので全く見えない。だがこれでかなり希望が見えた。
拷問部屋にはまだ無いかと動いたら手に炭がついていて、直ぐに払いとった。
拷問部屋にあったロープを取ってきてドライバーで開けた穴に通してみたら楽に入りロープを使いドアを引いたがまだ力不足で開かない。
それから数時間考え続けたが答えは全く出ず、諦めかけていた。その時に遠くから何か声がした。
「う……や………こ……も…………」
ほとんど聞こえなかったが確実に人の声だった、その後少ししたらまた聞こえてきたが今度は悲鳴だった。俺は不意にランプが気になり見ると点滅していたランプが消えていた。まさか自分以外にも11人閉じ込められていてそれがランプに印されていて色が違うのは自分、消えているのは…死んでしまった人なのかもしれない。つまり自分が死ぬと一つ消えるということだろう。と考え、無理矢理気にしないようにしてタンスを見た。
そこにはロープが通され、少し焦げていて違和感満載のタンスがある。俺は全く何がしたいのか解らなくなりそうになりながら笑いこらえて部屋の中を歩き回った。するとタンスに小指をぶつけて痛みに耐えるようにうずくまり、タンスを見たそしたらタンスの焦げたとこが少しかけていた。その瞬間に完璧に閃いた。
(タンス…ドライバーで開く穴……ロープ……蝋燭………欠け……………そうか!!!)